「マウスピース矯正」のすべて!目立たない歯科矯正とは?他の矯正との違いや費用・期間
キレイライン矯正 公式ブログ担当の小田です。
「気になる歯並びを何とかしたい。でも、周りには歯科矯正中ってことバレたくない。目立ちにくい透明のマウスピースで矯正できるって聞いたけど、他とどう違うの?どうやって始めたらいいの?費用は?」
お任せください。そんなあなたの疑問、この記事ですべて解決します。
マウスピース矯正なら目立ちにくく、期間も短く、リーズナブルに歯並びを美しく整えることが可能です(※)。
※費用や治療期間は、症状により個人差があります。
「よくわからないから始めるのが不安」という方に、マウスピース矯正についてくまなくお伝えします。
不安なく治療を始められるよう、お手伝いをさせてください。
見えない矯正歯科治療「マウスピース矯正」とは
まずは、マウスピース矯正の特徴についてご説明します。
マウスピース矯正とは、細部まで正確に計算・調整されたマウスピースを装着することで歯並びを整えるタイプの矯正歯科治療法です。
なんといっても大きな特徴の1つは、目立ちにくいこと。論より証拠ということで、画像を1枚ご覧ください。
お気づきでしょうか。彼女は、マウスピース矯正装置を装着しています。
「遠目だからわかりにくいのかも」と思った方、こちらもご覧ください。別の女性がマウスピースを取り外す動画です。
いかがですか?マウスピースを装着した状態の笑顔から、上下の順でマウスピースを外しています。
おそらくほとんどの方は、装着していることに気づかないのではないでしょうか。
マウスピース矯正の素材は非常に薄く、透明なので目立ちません。周囲に気づかれずに矯正歯科治療を行うことが可能なのです。
今までのワイヤー矯正は、「目立つ歯並びを美しく整えたいのに、さらに目立つ矯正装置を1~3年という長期間装着することが必要」でした。
これは、こっそりキレイを目指したい方には酷なことですよね。
でも、ご覧いただいた写真のように目立たない装置なら、こっそり治療してしっかり美しい歯並びが手に入る、それがマウスピース矯正です。
次の項目から、もっと詳しくご紹介していきますね。
マウスピース矯正の特徴|メリットとデメリット
マウスピース矯正は目立たず矯正できるおすすめの方法ですが、メリットばかりではありません。ここでははじめての方にも比較・検討しやすいよう、メリットとデメリットを両方お伝えしていきます。
マウスピース矯正のメリット
マウスピース矯正のメリットには、主にこのようなものがあります。
※ブランドごとに決められた装着時間を守る必要があります。
※装着時間については、マウスピース矯正ブランドで多少の前後があります。
上から順にご説明します。説明を飛ばしてデメリットを読みたい方は こちらをクリックしてください。
透明で薄い素材の矯正装置で目立たない
非常に透明度の高い素材で作られており、周囲に気づかれにくい矯正方法です。
自分で着脱可能
ワイヤー矯正は医師でないと装着できないため治療完了までつけたままですが、マウスピース矯正は自分で着脱可能。食事の時間を今まで通り楽しめます。歯磨きなどの口腔内ケアも充分にでき、清潔感を保てるのもポイント。
他にも面接・試験・イベント時など、どうしても外したいポイントでは外せるのが大きな魅力です。
ただし、矯正治療について期待する効果を出すためには、1日17~22時間以上(※)のマウスピースの装着が必須となります。
※装着時間については、マウスピース矯正ブランドで多少の前後があります。ブランドごとに決められた装着時間を守る必要があります。
口腔内を傷つける心配が少ない
マウスピース矯正は金属を使っていません。そのため、スポーツ中に転倒やボールがぶつかるなどのアクシデントがあっても、ワイヤー等で口腔内を傷つける心配がありません。
また、金属が口腔内に触れることで過度な痛みを感じたり、口内炎の原因になったりする心配も少ないのです。
金属アレルギーの心配がない
金属不使用なので、金属アレルギーの心配はありません。金属アレルギーに不安があり、矯正治療をはじめられなかった方にもおすすめの方法です。
マウスピース矯正のデメリット
マウスピース矯正のデメリットには、主にこのようなものがあります。
上から順にご説明します。説明を飛ばして次の項目「こんな方にはマウスピース矯正がおすすめ」を読みたい方は こちらへどうぞ。
自己管理が必要
マウスピース矯正は、ブランドによって決められた必要な装着時間を守ることが重要なポイント。
痛みを感じるからとたびたび外してしまったり、おでかけの時にずっと外したままでいたりすると、装着時間が短くなってしまいます。
すると、治療の予定通りの期間では歯が動かなかったり、後戻りをしてしまう可能性が出てくることに。
装着時間をしっかり守って、余計な治療期間がかからないようにしたいですね。
マウスピースを装着しているときは水以外不可
マウスピースをしているときは、水以外飲めません。
コーヒーやワインなど色のついた飲みものはマウスピースが着色したり、歯に着色汚れがつきやすくなったりするので避けましょう。
マウスピースをしている間の水分補給はお水だけ。これが、マウスピースを壊したり傷つけたりしないために守って欲しいことです。
マウスピースを外している間はもちろん、お好きな食事を楽しむことができますよ。食後はしっかり歯磨きをしてください。
マウスピースのケアが必要
マウスピースは毎日水やぬるま湯での洗浄が必要です。毎日歯を磨くのと同じように、マウスピースもキレイにお手入れしてください。
マウスピースの破損や変形を防ぐため、40℃以上のお湯や消毒用アルコールで洗うのは控えましょう。
適応外の症例がある
患者様の歯並びや口腔内の状態などにより、マウスピース矯正が適応外になることがあります。
詳しくは先の項目「どんな歯並びに対応?マウスピース矯正の適応範囲」でご確認ください。
適応かどうかは、歯科医師がしっかりと診断してくれます。自己判断せず、まずは矯正歯科医院の初回検診に行き詳しいお話を聞いてみてください。
基本的に傾斜移動であり、大きな移動は苦手
マウスピース矯正とワイヤー矯正は、歯を動かすしくみは同じですが、歯の動き方が少し違います。こちらの画像をご覧ください。
これは、「抜歯などで大きく空いた場所を、ワイヤー矯正で歯が移動する図」です。
このように歯がワイヤーに沿うように移動するため、ワイヤー矯正は「歯体移動」と呼ばれる平行移動です。
一方、マウスピース矯正で歯が移動する図です。
マウスピース矯正は、ブランドにかかわらず基本的に歯の頭の部分が倒れるようにして移動する「傾斜移動」です。
そのため、図のように抜歯などで大きな空間は、歯の根っこが倒れたまま移動してしまう可能性があります。
奥歯などの大きな歯を移動させれば、抜歯を伴わずとも大きな移動をすることになり、同様の結果を生む可能性があります。
以上の理由により、マウスピース矯正は大きな歯の移動を苦手としています。
かといって、抜歯を伴う矯正、奥歯を含む矯正がすべて適応外というわけではありません。まずは医師に相談することをおすすめします。
こんな方にはマウスピース矯正がおすすめ!
メリット・デメリットについて見てきましたが、いかがでしたか?
マウスピース矯正は、特にこんな方におすすめします。
- こっそり矯正治療したい方
- 接客業で口元の印象を変えたくない方
- 金属アレルギーが心配な方
- 大切なイベントや面接が控えており、着脱できる矯正装置が良い方(※)
※マウスピース矯正ブランドごとに決められた装着時間を守る必要があります。
マウスピース矯正は「ホワイトニングが同時にできる」ブランドもあり、さらなるメリットが魅力の矯正歯科治療法です。
結婚式や就活に向けて、歯列を整えたいだけでなく、歯を美しく白くしたい方にも人気があります。
マウスピース矯正のブランドの1つ、「キレイライン矯正」でもホワイトニングが同時に行えますよ。
ほかのマウスピース矯正とココが違う!キレイライン矯正の特徴や比較についてはこちらの記事をご覧ください。
どんな歯並びに対応?マウスピース矯正の適応範囲
従来のワイヤー矯正は、外科的手術が必要などのケースを除き、ほとんどの歯並びの症状に適応できる矯正歯科治療法です。
対するマウスピース矯正は、ワイヤー矯正と同等に適応できるわけではありません。
特に、歯を強い力で大きく動かす必要があったり、骨格から大きくずれていたりするケースはマウスピース矯正での治療が難しい場合があります。
その分、「もう少し歯並びを良くしたい」「ちょっとしたすきっ歯を整えたい」など軽度~中度の症状に対し、気軽にスタートできるのがマウスピース矯正の良さです。
対応可能な歯並びの症状や適応範囲は、歯科医院や矯正装置の種類、追加治療や処置、治療方針によっても異なります。自己判断せず、まずは初回検診で適応かどうか歯科医師の診断を受けることが大切です。
種類により異なるマウスピース矯正の治療範囲
マウスピース矯正はマウスピースのブランドによって、適応できる範囲に違いがあります。
適応範囲(適応症状)は大きく分けて2種類あります。
- ワイヤー矯正と同様の全顎治療をおこなっているブランド
- 主に前歯の上下12〜14本を中心に一番見た目が気になる部分を治療するブランド
奥歯を含めた歯列全体の治療をするのか、気になる前歯を中心に短期間で治療したいのか自分の希望を決めておくと治療方法が選びやすくなります。
ここで、主なマウスピース矯正ブランドの適応範囲を表でチェックしましょう。
マウスピース矯正ブランド | 適応範囲 |
---|---|
キレイライン矯正 | 軽〜中度 前歯上下12本を重点的に治療 |
アソアライナー | 軽〜中度 前歯上下12本を重点的に治療 |
インビザライン・ライトパッケージ | 軽〜中度 14ステージ以内の治療に適応 |
インビザライン・コンプリヘンシブパッケージ | 軽〜中度以上 全顎(奥歯を含む全体)治療 |
クリアコレクト | 軽度~中度 全顎(奥歯を含む全体)治療 |
マウスピース矯正では、高度な歯列デザイン技術で作られたマウスピースを用いて移動させたい歯に適切な力をかけ、美しい歯並びを目指します。
一方、抜歯を伴いその空間を埋めるような、強い力をかけ大きく歯を移動させる治療にはマウスピース矯正では時間がかかります。
しかし、アタッチメントなどの補助装置を使うことでマウスピース矯正単独が苦手とする動きをカバーし、奥歯を含めた全顎治療をすることもできます。
また、患者様の症状により、矯正歯科治療では対応できない、外科的手術が必要になるケースもあります。
しかし、「それなら私の場合はマウスピース矯正が合わないかも」などとご自身で判断して諦めてしまうのはおすすめできません。
マウスピース矯正に興味があることを伝えたうえでドクターに口腔内の状態を詳しく診てもらい、あなたの症状に合った最善の矯正歯科治療方法をみつけてください。
また、マウスピース矯正の適応症状・適応範囲についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。マウスピース矯正の種類や、適応範囲の違いについてくわしくご紹介しています。
ぜひ、マウスピース矯正を検討される際のお役に立ててくださいね。
キレイライン矯正の適応範囲は?
先にご紹介したように、「マウスピース矯正」と言ってもブランドにより適応範囲は異なります。
ブランドの1つ「キレイライン矯正」での適応範囲を簡単にチェックしてみましょう。
キレイライン矯正では、主に次の6つの症状に適応します(※1)。
名称 | 症状のイラスト | 説明 |
---|---|---|
叢生 (そうせい) | ガタガタした歯並びや八重歯 歯の大きさとあごの大きさが合わないために、歯並びが乱れている | |
上顎前突 (じょうがくぜんとつ) | 出っ歯 上の歯が下の歯に比べて極端に前に出ている | |
受け口 | 噛み合わせが通常とは逆に、下の歯が上の歯よりも前に出ている | |
空隙歯列弓 (くうげきしれつきゅう) | すきっ歯 歯と歯の間に隙間があいている | |
中心がずれている(※2) | 歯の中心のライン「正中」が上の歯と下の歯でずれている顔の中心のラインと合っていない | |
過蓋咬合 (かがいこうごう) | 噛み合わせが深すぎる |
※「昔、矯正してずれてきた人」や「矯正をやっていたけど、途中であきらめた人」もできる矯正法です。
※「痛みがある虫歯」がある方は適応外となります。
※2:「中心のずれ」は歯だけではなく様々な原因によります。原因によって矯正治療で治る事もありますが、微妙な調整が困難な場合もございます。
キレイライン矯正は、主に前歯上下12本を中心としながら、これらの症状に対応しています。
しかし、歯並びやお口の中の状況は一人一人異なります。また、目指す歯並びも人それぞれです。
適応症状は、あくまでも参考としてご覧いただき、実際に歯科医師にお口の中を診てもらったうえ適応かどうかの診断をしてもらいましょう。
初回検診では、診察で歯の状態を詳しく確認するだけではく、「患者様のなりたい歯並び」や、「どこを一番治したいか」などの相談にも乗ってくれますよ。
また、キレイライン矯正はワイヤー矯正をしている方も、切り替えが可能です(※)。
まずはお気軽に初回検診でご相談ください。
※キレイライン矯正の開始前に、治療中の歯科医院でワイヤーを外していただく必要がございます。
マウスピース矯正の原理と効果
マウスピース矯正に興味を持たれた方でも、従来のワイヤー矯正と見た目が違いすぎて「どのようにマウスピースで矯正できるのか」疑問や不安を感じる方は多いようです。
まず、ワイヤー矯正にもマウスピース矯正にも共通する「歯が動く仕組み」を簡単にご説明します。
どうやって歯が動く?矯正歯科治療のメカニズム
1.歯を動かす前の状態

歯茎の中には、歯を支えるための骨、歯槽骨(しそうこつ)があり、さらに歯の根元と歯槽骨の間にはクッションのような組織、歯根膜(しこんまく)があります。
歯根膜は一定の厚みで保たれ、歯にかかる力をやわらげる役割をもっています。
2.矯正の力をかけ、歯を動かす

さて、矯正装置をつけて力をかけてみましょう。すると歯根膜に力が伝わり、動かそうとする力がかかる方向側の歯根膜は縮み、反対側は引っ張られて伸びます。
このままでは変形してしまいクッションの役割を果たさないので、歯根膜は元の厚さに戻ろうとします。
3.歯を動かしたことによる調整に入る

そこで縮んだ歯根膜側では骨を溶かす破骨細胞(はこつさいぼう)が活発に働き、動かそうとする力がかかる方向の歯槽骨を溶かします。
一方、伸びた歯根膜側では骨を作る骨芽細胞(こつがさいぼう)が活発に働き、反対側に骨を新しく作ります。
4.調整の完了

破骨細胞と骨芽細胞の働きによって、歯根膜の繊維に一定の厚みが戻りました。安心してクッションの役割も果たせますね。矯正歯科治療は、これを繰り返すことで歯を動かすのです。
つまり矯正歯科治療とは「力で歯自体を無理やり動かしている」のではなく、「小さく適切な力をかけることで、歯を支える骨の生まれ変わりを待つ」ことであり、長い期間が必要なのです。
また、歯を支える骨が再生するスピードは年齢や性別等により1人1人違うため、治療期間には個人差が出てきます。
骨の再生が遅い人が歯を早く動かそうとしても、ダメージにつながってしまうのです。
マウスピースを使った歯の動かし方

ワイヤー矯正の場合、ブラケットと呼ばれる装置にワイヤーで適切な圧力をかけて歯並びを調節します。
やみくもに力をかければダメージにつながり、力が足りなければ歯の移動が計画通りにいかなくなります。このようにワイヤー矯正は歯科医師の技術力に左右されてしまうことが難点です。
一方マウスピース矯正の場合、少しずつ形の異なるマウスピースに着け替えていくことで、歯を正しい位置へと導いていきます。
マウスピースは、歯型や治療計画に合わせ、デジタル技術を駆使し1本1本の歯に適切な力がかかるよう作られます。
マウスピースの枚数を重ねるごとに、下の動画のシミュレーションどおりになるよう、確実な変化へつなげるのです。
マウスピース矯正の効果
歯並びを整える「効果」は、ブランドの違いはもちろん、歯並びの状態や症状の強さなどにより一人一人異なります。
そこで、参考としてキレイライン矯正で治療した患者様の症例をお見せいたします。
マウスピース矯正でどのくらいの効果があるのか?参考にしてみてくださいね。
キレイライン矯正で治療した症例
【症例1】
・治療期間 約10ヶ月半
・キレイライン費用 23万円(治療回数 7回)
・追加治療 拡大床(上下)8万円
【症例2】
・治療期間:約1年
・キレイライン費用:17万円(治療回数 5回)
・追加治療:拡大床(上下)8万円
【症例3】
・治療期間:約1年
・キレイライン費用:21万円(治療回数 6回)
・追加治療:拡大床(上下)8万円
※効果には個人差があります。
※お写真はすべて患者様の許可を得て掲載しています。
※掲載している症例は、治療中の方も含みます。
※写真の色の違いは、ホワイトニングによるものではありません。
※価格表記は、すべて税別です。
※治療回数を元に最新の料金を記載、期間は実際にかかった治療期間を記載しています。
※各症例の治療費用は、コースで購入した場合の費用です。1回ずつ購入したい場合は、初回のみ2万円・2回目以降4万円の費用になります。コースを組み合わせたほうが、費用が安くなります。
※掲載している症例は、ホワイトニング併用の場合も含みます。ホワイトニングの追加費用は算出しておりませんのでご注意ください。
※キレイライン矯正をご契約いただいた場合、ホワイトニング剤最低1本が料金に含まれます(全員対象)。2本目以降はクリニックによって費用が異なりますので、詳細は提携クリニックにお問い合わせください。
※追加治療(拡大床など)には別途料金がかかります。これらはキレイライン矯正による矯正歯科治療の一環ではなく、患者様のご要望や症状により医師の判断のもと行われる「クリニックの治療」に該当します。詳細は、提携クリニックに直接ご確認ください。
歯科矯正やキレイラインに関してご相談や疑問点がありましたら、下記のLINEまたは下記メールアドレスにてご連絡ください。
見た目以外の効果も
また、歯並びをキレイに治すことで、見た目の改善以外にも嬉しい効果も期待できます。
例えば、以下のようなものがありますよ。
歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病などのトラブル軽減
歯並びが美しく整うことで、治療前の歯並びでは歯ブラシで磨きにくかった箇所がしっかりと磨け、口腔内のケアがきちんとできるようになります。
ケアが行き届けばプラーク(歯垢)もコントロールしやすくなり、虫歯や歯周病などのトラブルの軽減につながります。
口呼吸が減り、自然な鼻呼吸につながることで感染症や口臭トラブルの軽減
出っ歯などの歯並びが原因で、口が閉じにくく口呼吸になってしまうことにお悩みの方もいるでしょう。
口呼吸は、口腔内が乾燥し口臭の原因になるほか、ダイレクトに外からの菌を取り込み感染症のリスクも上がると考えられます。
口呼吸になりやすい歯並びを改善すれば、自然な鼻呼吸がしやすくなりこれらのリスクの軽減につながります。
もっと詳しくマウスピース矯正の効果について知りたい方は、「キレイライン矯正の効果は?|公式ブログが解説」の記事も参考にしてみてください。
ワイヤー矯正とどのくらい違う?マウスピース矯正の費用相場
矯正歯科治療を始める前に誰もが気になるのが「費用」のお話ですよね。
費用はもちろん、患者様1人1人の歯並びの症状や目指す歯並び、治療期間や治療範囲等により大きく異なります。
このため矯正歯科治療の費用は一律にいくらかかる、という金額を算出することは難しいとされます。あくまで参考として見てくださいね。
まず、従来のワイヤー矯正でかかる費用と比べてみましょう。
ワイヤー矯正はおおよその目安で60万~100万円程度(自社調べ)。
次に、マウスピース矯正のブランド別治療費用の目安は以下の通りです。
マウスピース矯正ブランド | 治療費用(目安) | 適応範囲 | 治療期間(目安) |
---|---|---|---|
キレイライン矯正 | 10万円~30万円程度 | 軽〜中度 前歯上下12本を重点的に治療 | 5カ月~ 1年3カ月程度 |
アソアライナー | 47万円~70万円程度 | 軽〜中度 前歯上下12本を重点的に治療 | 4カ月~ 1年6カ月程度 |
インビザライン・ライトパッケージ | 35万円~50万円程度 | 軽〜中度 14ステージ以内の治療に適応 | 7カ月~ 1年程度 |
インビザライン・コンプリヘンシブパッケージ | 80万円~100万円程度 | 軽〜中度以上 全顎(奥歯を含む全体)治療 | 1~ 2年程度 |
クリアコレクト | 17万円~77万円 | 軽度~中度 部分・全顎(奥歯を含む全体)治療 | 6カ月~ 2年半程度 |
※費用は、症状により個人差があります。
ブランドによっても費用に大きな違いがありますね。
また、治療費用以外にも初回検診費用、保定期間中に必要な保定装置代などが発生します。さらに、医師の診断で必要となれば、追加治療費、処置料などが発生する場合も。
「そんなにいろいろ追加でかかるの?」と心配になってしまうかもしれません。
そんなあなたに、こちらの記事がおすすめです。
- マウスピース矯正の治療前から治療中、治療後までにかかる詳しい費用
- どんな症例で実際にいくらかかったか
- 支払方法について
など、気になるお金の面を詳しく掘り下げています。
ワイヤーより長い?マウスピース矯正の治療期間
「マウスピース矯正は、ワイヤー矯正より治療期間が長くかかるのでは?」
そんな疑問をお持ちの方もいます。
ワイヤー矯正での治療期間は、1~3年程度(自社調べ)といわれますので、主なマウスピース矯正ブランドと表で比べてみましょう。
矯正の種類・ブランド名 | 治療期間(目安) |
---|---|
ワイヤー矯正 | 1~3年程度 |
キレイライン矯正 | 5カ月~1年3カ月程度 |
アソアライナー | 4カ月~1年6カ月程度 |
インビザライン・ライトパッケージ | 7カ月~1年程度 |
インビザライン・コンプリヘンシブパッケージ | 1~2年程度 |
クリアコレクト | 6カ月~2年半程度 |
この通り、治療期間はワイヤーに比べて必ずしも長いわけではないようです。症状や治療範囲、目指す歯並びによっては、ワイヤー矯正よりずっと短い期間で治療を終えられる患者様もいます(※)。
※治療期間は、症状により個人差があります。
得意分野の違いが治療期間に関係する
先ほどの表のような結果になるのは、ワイヤー矯正とマウスピース矯正それぞれ歯の移動方法が異なるため、得意な分野が違うからです。
ワイヤー矯正による歯の動かし方
例えばワイヤー矯正は、大きく歯を動かすのが得意ですが微調整は苦手。動かしたい歯に力をかけると、固定源にした歯も同時に動いてしまうのです。
複数の歯が動くことで、無駄な移動が起こります。無駄に動いてしまった歯は、元の位置に戻してから再度理想の位置に動かしていくため、微調整に時間がかかるのです。
マウスピース矯正による歯の動かし方
マウスピース矯正は大きく動かすのに時間が必要な一方、微調整は非常に得意な分野です。
こちらはキレイライン矯正の例です。
他の歯は動かさないようにマウスピースを作り、それらを固定源として動かしたい歯のみを動かせます。
これにより無駄な歯の動きがほぼ発生しないため、微調整がスムーズに進みやすいのです。
患者様の症状や治療範囲、目指す歯並びによっても違いが出るため、「かかる期間」は自己判断はできません。必ずクリニックで初回検診を受け、医師による見解を聞いてみてください。
初回検診では「いつまでに、どの程度歯並びを整えたいか」など、具体的な希望がある人はぜひ伝えてください。
ゴールとする歯並びや期間を医師と共有することが、よりよい治療へとつながります。
とても重要!マウスピース矯正の装着時間
マウスピースは1日約20時間前後(ブランドにより異なる)の装着が必要であり、装着し続けることで歯に力をかけ、すこしずつ歯を動かします。
外している時間が長ければそのぶん後戻りし、治療期間が延びてしまいます。必ず、歯科医師の指示通りの装着時間を守りましょう。
マウスピース矯正の「保定期間」って何?
マウスピース矯正に限らず、矯正歯科治療には治療期間とは別に、保定期間が必要です。
歯科矯正の治療期間には、保定期間は含まれていません。保定期間では、リテーナーと呼ばれる保定装置を使います。
リテーナーとは、矯正治療が終了し歯並びが整った後に使う保定装置のこと。「後戻りを防ぎ、歯を動かさないようにする」ために必要です。
治療後すぐの歯列は、不安定な状態。リテーナーを装着して固定しないと歯が後戻りしてしまいます。
リテーナーを装着して固定し、矯正歯科治療後の整った歯並びをキープするための必要な期間を、「固定期間」と呼びます。
後戻りを防ぐため、保定期間はマウスピース矯正だけでなくすべての歯科矯正で必要。この保定期間は「1~3年」がおおよその目安です。
この期間はあくまで最低限の期間。保定期間は長ければ長いほどしっかり歯並びをキープできます。
せっかくお金をかけて努力して手に入れた整った歯並びを、後戻りさせてしまうのはとてももったいないこと。指定された保定期間が終わった後も「歯磨き後は装着」「寝ている間は装着」など、習慣として続けていけると理想的です。
マウスピース矯正の治療期間やほかの矯正との詳細比較、早く治療を完了するためのポイントはこちらの記事にまとまっています!ぜひチェックしてみてください。
その他、マウスピース矯正に関する疑問
最後に、マウスピース矯正についてよく挙げられる不安・疑問点をピックアップしてみました。
マウスピース矯正は痛い?
☑ワイヤー矯正に比べて痛みが少ないという声が多くあります。
マウスピース矯正はあくまで矯正歯科治療の1つなので、歯を動かす過程においてある程度の痛みや違和感は生じます。
しかし、マウスピースを交換しながら歯の1本1本に適切な力をかけ、少しずつ移動させるため、ワイヤー矯正と比べて痛みや不快感が少ないといわれます。
また、ワイヤーやブラケットなどの突起物がないので、口内炎や傷になるリスクが少ないのも魅力です。
キレイライン矯正の場合は?痛みが少ない理由
キレイライン矯正の痛みが少ない理由は3つあります。
- 数多くの歯列データと最新のデジタル技術を活用し、距離0.05ミリ単位、角度0.5度単位で計画を立てマウスピースを調整し、患者様1人1人に最適な矯正装置を作成
- 矯正装置の素材の弾性を利用して、歯ごとに適切な力をかけられる
- 1ステージでもソフトとハードと2種類の硬さのマウスピースを活用する
キレイライン矯正の痛みの少なさについて気になった方は、こちらの記事もご参考にしてみてください。
着け替えていくマウスピースはどのタイミングで作るの?
「治療完了までのマウスピースをどのタイミングで作るか」については、マウスピース矯正ブランドの提携医院やブランドの方針により異なります。
例えば…
- 1回目の型採りで、治療完了までのすべてのマウスピースを作るブランド
- 1回ごと・治療段階ごとに型採りをして作っていくブランド
など、さまざまです。それぞれのメリット・デメリットは以下の通り。
作成のタイミング | 主なブランド | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
1回目の型採りで 治療完了までのマウスピースを作成する 「作りきり」 | ・インビザライン ・クリアコレクト | ・矯正期間中の型採り不要 | ・途中で治療方針が変えられない ・計画通りに歯が動かないことがある |
複数回型採りを行い その都度マウスピースを作成していく 「都度作成」 | ・キレイライン矯正 | ・途中で矯正治療計画の修正や変更が可能 ・歯科医師に口腔内の状態や治療の進み具合をみてもらえたり、相談したりできる(※) | ・型採り後納品待ちの期間が生じる |
※ブランドやクリニックにより診療内容は異なります。
作りきりブランドは、型採りが1回のみなので型採りにおける患者様の負担が減ることがメリット。
一方で、歯が計画通り動かなかった場合、マウスピースを作り直す必要があります。
都度作成ブランドは1回ごとや治療段階ごとに型採りを行うためわずらわしさはありますが、その都度ごとの歯型に合わせて治療を進めていけます。
より、自分の希望に合ったマウスピース矯正ブランドを選択してください。
マウスピース矯正の初回検診時に、マウスピースを作るタイミングについても質問しておくと安心でしょう。
マウスピース矯正でも、定期的に通院が必要?
型採りも含め、通院(検診)回数や頻度は、クリニックや治療方法、症状により異なります。
通院する目的は型採りだけではありません。
- 治療計画通り歯が移動しているかの確認
- 治療変更や追加治療が必要かの診断
- トラブルが起きていないか
などもチェックしています。
マウスピース矯正でも、定期的に通院して検診・メンテナンスをおこなうことが一般的です。
しかし、最近では初回検診のみ来院し型採りを行った後、治療完了までのマウスピースをすべて製作し「治療完了まで通院不要のマウスピース矯正ブランド」も出てきています。
気になる方は、こうした新規のマウスピース矯正7ブランドを徹底的にリサーチしたこちらの記事をご覧ください。
市販のマウスピースやマウスガードとは何が違う?
マウスピース矯正の知名度が上がるとともに、ドラッグストアやインターネット通販でマウスピースも市販されるようになりました。
大きく分けて次の2種類があります。
- お湯でマウスピースの素材を柔らかくした後、口に入れ、噛んで成形させる商品
- 定型のマウスピースで、素材の硬さに違いがある商品
1番はあくまで「現在の自分の歯列」にマウスピースの形を合わせるものです。
ホームホワイトニングや、スポーツ時の噛み締め・就寝時の歯ぎしりからの保護やいびき予防などに使われ、歯科矯正目的の商品ではありません。
2番はすでに整った歯並びの形に作られた定型で、硬さの変化で歯列をケアする目的の商品です。
すでに形が決まっているためすべての人のお口に合わせるのは困難であり、矯正歯科治療と同等の効果は期待できません。
安く、簡単に手に入るため「市販のマウスピース矯正でも矯正できるのでは?」と期待してしまいそうですが、次に挙げる理由により、歯科矯正に匹敵する効果は期待できません。
- 1人1人に最適なマウスピースが作れない
- 歯への適合性が悪く、矯正に必要な力が適切にかけられない
一方、歯科医院で作るマウスピース矯正用の装置は、矯正歯科治療効果が認められる装置です。歯科医師が患者様1人1人を診て、精巧に作られる完全オーダーメイド。あなたのためだけに作られます。
専門の歯科医師にしっかりお口の中を診てもらい、ご自身が信頼できる治療を選んでください。
マウスピース矯正できれいな歯並びを目指してみませんか?
最後に、もう一度マウスピース矯正ブランドを比較した一覧表をご覧ください。
マウスピース矯正ブランド | 治療費用(目安) | 適応範囲 | 治療期間(目安) |
---|---|---|---|
キレイライン矯正 | 10万円~30万円程度 | 軽〜中度 前歯上下12本を重点的に治療 | 5カ月~1年3カ月程度 |
アソアライナー | 47万円~70万円程度 | 軽〜中度 前歯上下12本を重点的に治療 | 4カ月~1年6カ月程度 |
インビザライン・ライトパッケージ | 35万円~50万円程度 | 軽〜中度 14ステージ以内の治療に適応 | 7カ月~1年程度 |
インビザライン・コンプリヘンシブパッケージ | 80万円~100万円程度 | 軽〜中度以上 全顎(奥歯を含む全体)治療 | 1~2年程度 |
クリアコレクト | 17万円~77万円 | 軽度~中度 部分・全顎(奥歯を含む全体)治療 | 6カ月~2年半程度 |
あなたの希望に沿うブランドは見つかりそうでしょうか。
たくさんの情報をお伝えしてきましたが、あなたに合った治療方法や方針は、歯科医師の診断を受けなければわかりません。
- 自分の歯列はマウスピース矯正でキレイになるのか
- 治療の費用や、期間はどのくらいか
これら「患者様によって個人差があること」については、ぜひ初回検診に行き、歯科医師から詳しいお話を聞いてみてください。
歯は一生もの。食べ物をかむだけでなく、発音を助けたり表情を豊かにしたり、あなたの毎日の生活に無くてはならないものです。
キレイライン矯正は、未来のあなたがさらに笑顔に自信を持てるよう、応援しています。
※本記事は2020年11月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。