儀保 逸哉先生
新所沢ぎぼ歯科クリニック 院長
【経歴】
2006年 奥羽大学卒業
2009年 明海大学PDI埼玉歯科診療所臨床研修医
2012年 明海大学PDI東京歯科診療所勤務
2015年 都内歯科医院勤務
2017年 都内歯科医院勤務
2020年 埼玉県内歯科医院勤務
【資格・所属学会】
インビザライン認定医
顎咬合学会認定医
◆ 新所沢ぎぼ歯科クリニックのキレイライン矯正予約ページはこちら
キレイライン矯正 公式ブログ担当の小田です。
「目立たず、もっと手軽に歯科矯正をしたい」
という方から選ばれているマウスピース矯正。
今やさまざまなブランドからマウスピース矯正が誕生しています。
※画像はキレイライン矯正のマウスピースです。
とはいえ、歯を動かす基本的な仕組みはどのマウスピース矯正も同じだし、マウスピースの形状も似たようなものが多いですよね。
「マウスピース矯正ってたくさんあって、違いがよくわからない」
「自分にはどのマウスピース矯正が合っているのかな?」
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回は
✅マウスピース矯正装置のおもな共通点やメリット・デメリット
✅マウスピース矯正の種類
✅自分に合ったマウスピース矯正の選び方
など、マウスピース矯正を選ぶ際に知っておきたいポイントをご紹介します。
ぜひ最後までご覧いただき、自分に合ったマウスピース矯正選びの参考にしてみてくださいね。
マウスピース矯正装置の共通点とメリット・デメリット
まずは、マウスピース矯正とはいったいどのような矯正歯科治療なのか、また、どのような種類があるのかなど、マウスピース矯正を選ぶうえで知っておいた方が良い大切なポイントをメリット・デメリットも交えながらご紹介します。
マウスピース矯正とは
マウスピース矯正とは、透明のマウスピース型矯正装置を歯に装着して、歯並びを整えていく矯正歯科治療です。
歯科医院などで歯型を採取後、一人ひとりの歯並びの症状に合わせ、マウスピースをデザイン・製作。
理想とする歯並びになるまで、治療の段階ごとに新しいマウスピースに交換しながら、少しずつ歯を動かし歯並びを整えていきます。
マウスピース矯正の治療範囲や効果については、ブランドによって異なります。治療範囲や効果について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
マウスピース矯正のメリット
※画像はキレイライン矯正のマウスピースです。
従来のワイヤー矯正と比較した場合、マウスピース矯正には次のようなメリットがあります。
- 目立ちにくい
- 取り外しが可能(*1)
- 痛みを感じにくい
- 歯磨きがしやすい
- 金属アレルギーの方にも対応できる
- ホワイトニングも同時にできる
- 口腔内が傷つきにくい(*2)
*1: マウスピースはブランドごとに定められた時間、装着する必要があります。
*2: 痛み・口腔内の傷つきやすさなどは装置により異なります。
マウスピース矯正の一番のメリットは、マウスピース装置が目立ちにくいということ。
透明の医療用素材を使用しているため、かなり間近で見ない限り、装着していることがほとんどわかりません。
※画像はキレイライン矯正のマウスピースです。
また、ワイヤー矯正に比べ痛みを感じにくく、食事や歯磨きの際は取り外すこともできるので、虫歯のリスクが少ないのも魅力。
※痛みには個人差があります。
金属を使用しないため、金属アレルギー反応が起こりやすい方にも適した矯正歯科治療です。
マウスピース矯正のデメリット
従来のワイヤー矯正と比べた時の、マウスピース矯正のデメリットにも留意しておきましょう。
- 指定されているマウスピースの装着時間と期間を守らないと、効果が出にくい(治療が長引くことがある)(*)
- 対応できない歯並びの症状がある
- 間食がしづらい
- 奥歯を大きく動かす治療にはあまり向いていない
- 紛失もしくは破損する可能性がある
*:マウスピースの装着時間や期間は、装置や各ブランドにより異なります。
各ブランドごとに異なりますが、マウスピース矯正は装着時間や期間が決められています。取り外しできるのがメリットな反面、指定された装着時間や期間をきちんと守らなければ、十分な矯正効果が得られません。
また、マウスピース矯正はおもに軽〜中度の症状に対応したものが多く、歯並びの症状によっては、対応できない場合もあります。
奥歯を大きく動かすような治療には、ほとんどの歯並びに対応できるワイヤー矯正の方が向いています。
マウスピース矯正には2つの種類がある
現在では、マウスピース矯正の先駆けであるインビザラインをはじめ、キレイライン矯正、アソアライナー、クリアアライナー、クリアコレクト、ウィ・スマイル矯正…などなど、日本でもマウスピース矯正ブランドが続々と誕生しています。
たくさんありすぎて「マウスピースはどれも同じに見える」「どんな違いがあるのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
各ブランドごとに、治療プログラムやマウスピースの素材、治療方法などは異なりますが、マウスピース矯正は大きく分けて「全顎矯正」と「部分矯正」の2種類に分かれます。
それぞれの違いを詳しく解説します。
奥歯を含めた全顎矯正が可能なマウスピース矯正
マウスピース矯正では、奥歯を含めた全顎矯正が可能な場合もあります。
「全顎矯正」とは、抜歯を伴う治療や、アタッチメントなどを使用しながら歯を大きく動かす治療のことで、軽〜重度まで幅広い症状に対応が可能です。(*)
*:マウスピース矯正で対応できない歯並びの症状もあります。
マウスピース矯正で、全顎治療ができる代表格といえば、インビザライン・コンプリヘンシブパッケージ。他にはクリアコレクトなども全顎治療に対応しています。
インビザラインの特徴や詳しい治療範囲、キレイライン矯正との違いや比較などはこちらの記事をご覧ください。
マウスピース矯正(全顎)の費用と治療期間の目安
・マウスピース矯正(全顎)の費用目安:約40万円〜100万円
・マウスピース矯正(全顎)の治療期間目安:1年〜3年程度
※自社調べ(2022年8月 国内で矯正治療を行っている210クリニックおよび16ブランドを調査)
※費用や治療期間は、症状により個人差があります。
マウスピース矯正で全顎治療する場合の注意点
マウスピース矯正で奥歯を含めた全顎治療をする場合、歯を大きく動かすことや抜歯を伴う可能性が高くなります。
場合によっては、ワイヤー矯正を検討した方が、費用が抑えられ治療期間が短く済むケースもあります。
また、骨格の問題等がある場合には、マウスピース矯正に限らず歯科矯正だけの治療では難しく、外科的治療が必要な場合があることも留意しておきましょう。
主に前歯を中心とした部分的な治療が可能なマウスピース矯正
マウスピース矯正がおもに得意とするのは、前歯を中心とした「部分治療」です。
最も目立ちやすい前歯(上下)を重点的に治療するため、全顎治療に比べてリーズナブルで、比較的短期間で治療できることが「部分治療」のメリットです。おもに軽〜中等度の症状に適しています。
キレイライン矯正もこの「部分治療」に特化した治療プログラムとして、2017年に誕生しました。
他には、インビザライン Go・ライトやアソアライナーなども、部分矯正プログラムを提供しています。
各マウスピース矯正ブランドの値段や違いは、こちらの記事で徹底比較しています。
マウスピース矯正(部分)の費用と治療期間目安
・マウスピース矯正(部分)の費用目安:約20万円〜45万円
・マウスピース矯正(部分)の治療期間目安:2ヶ月〜1年6ヶ月程度
※自社調べ(2022年8月 国内で矯正治療を行っている210クリニックおよび16ブランドを調査)
※費用や治療期間は、症状により個人差があります。
マウスピース矯正で部分治療する場合の注意点
部分治療といえども、各マウスピースブランドによって、治療可能な歯並び(適応範囲)や治療回数が異なります。症状が中〜重度の場合、部分治療だけでは対応できない場合もあります。
また、ご自身がどこまでの歯並びを目指すのかによって、治療料金や治療方法が大きく変わってくることも留意しておきましょう。
自分に合ったマウスピース矯正の選び方
マウスピース矯正は、マウスピース装置に使われる素材や目安となる治療期間・費用などが各ブランドごとに異なります。
また、奥歯を含めた全顎治療が可能なものから、前歯を中心とした部分治療に特化したものまであり、歯並びの適応範囲も幅広いということがわかりました。
では、自分に合ったマウスピース矯正を選ぶためには、何を判断基準にしたら良いのでしょうか。
ここからは、自分に合ったマウスピース矯正を選ぶうえで、チェックしておきたいポイントをご紹介します。
どのくらいのお金と時間をかけて、どこまで治したいのか?目指すゴールを思い描こう
矯正歯科治療は、歯科医師が歯並びや口腔内の状態・症状を検査したうえで、治療方針を提案します。
歯科医師の提案を参考に、患者様ご自身が「全顎治療」を希望するのか、「部分治療」だけで良いのかを最終的に決定します。
具体的には
- 費用はどのくらいかけられるのか
- 治療にどのくらい時間をかけられるのか
- どこまで治療(矯正)したいのか
- どの程度の歯並びになりたいのか
マウスピース矯正に限らず、どの矯正治療法でも「目指す歯並びのゴールを自分自身で決める」ことが大切です。
とはいえ、マウスピース矯正を選ぶうえで、重要視したいポイントは人それぞれ。
以下のチェックポイントを参考に、自分ならどこを重要視するべきか、じっくりと検討してみてください。
歯並び+目指すゴールはどれ?マウスピース矯正を選ぶためのチェックポイント
【歯並びや症状の程度からチェック】
☑前歯のガタガタやねじれ、すきっ歯・出っ歯などを治したい
⇒ 前歯中心のマウスピース矯正 ※歯科医師の検査により判断
☑軽度の歯並びの症状
⇒ 前歯中心のマウスピース矯正 ※歯科医師の検査により判断
☑軽度〜中等度の歯並びの症状
⇒ 前歯中心のマウスピース矯正 ※歯科医師の検査により判断
☑できる限り抜歯せず、気になる部分だけ少しでも改善したい
⇒ 前歯中心のマウスピース矯正 ※歯科医師の検査により判断
☑咬み合わせの治療をしたい
⇒ 全顎治療ができるマウスピース矯正
☑中等度でも咬み合わせを含めた治療をメインにしたい
⇒ 全顎治療ができるマウスピース矯正
☑重度の歯並びの症状
⇒ 全顎治療ができるマウスピース矯正
【治療期間・治療費用・装置からチェック】
☑なるべく短期間で目立つ前歯部分中心に矯正したい
⇒ 前歯中心のマウスピース矯正 ※歯科医師の検査により判断
☑なるべく価格を抑えて気になる部分だけ治したい
⇒ 前歯中心のマウスピース矯正 ※歯科医師の検査により判断
☑時間がかかっても良いから、奥歯を含む歯列全体を矯正したい
⇒全顎治療ができるマウスピース矯正
☑100万円程度かけても良いからワイヤー矯正ではなくマウスピース矯正で治療したい
⇒全顎治療ができるマウスピース矯正
マウスピース矯正はインビザラインを先駆けに、日本国内でも新しいブランドが続々とリリースされています。
きっと、自分にぴったり合うマウスピース矯正が見つかるはずですよ。
今注目されている格安マウスピース矯正8ブランドを比較してみたい方は、こちらをご覧ください。
その他マウスピース矯正のブランドや歯科医院による違い
マウスピース矯正の治療範囲による種類の違いを紹介してきましたが、ここからは、マウスピース矯正ブランドや歯科医院による違いを、ざっくりと解説していきます。
例えばですが、マウスピース矯正の代表格と言われるインビザラインの場合、同じインビザラインのプログラムでも、提携している歯科医院ごとに治療料金や料金の支払い方法が異なります。
また、各ブランドごとにマウスピースの装着時間や歯型採りのタイミング、マウスピースが完成するまでの期間、通院する頻度なども違います。
各マウスピースブランドやクリニックによって、治療費用や治療期間などに大きな差があります。また歯並びの程度や症状によっても異なるため、あくまでも目安として参考にしてみてください。
代表的なマウスピース矯正を比較
キレイライン矯正 | アソアライナー | インビザラインライトパッケージ(旧ライト) | クリアコレクト | インビザラインコンプリヘンシブパッケージ(旧フル) | |
---|---|---|---|---|---|
治療範囲 | 前歯部 | 前歯部 | 奥歯を含む全体 (14ステージ以内) | 奥歯を含む全体 | 奥歯を含む全体 |
費用 (目安)(*) | 約19.8万円~46.2万円(※1) | 約33万円〜88万円 | 約40万円~ 60万円 | 約18.7万円〜84.7万円 | 約50万円~ 100万円 |
治療期間(*) | 2.5ヶ月~ 1年程度(※2) | 4ヶ月~ 1年6ヶ月程度 | 6ヶ月~ 1年程度 | 3ヶ月~ 5年以内 | 1~ 3年程度 |
通院頻度 | 3週間~ 2ヶ月に1回通院(契約内容による) | 2週間~ 1ケ月に1回通院 | 2ヶ月〜 3ヶ月に1回通院 | - | 2ヶ月〜 3ヶ月に1回通院 |
マウスピースの装着時間 | 20時間以上 | 17時間以上 | 20~22時間以上 | 22時間以上 | 20~22時間以上 |
マウスピースの交換タイミング | 2週間に1回 (拡大床併用の有無、歯科医師の判断等により変更あり) | 厚みが違う3種類のマウスピースを10日毎に交換 | 3~4ヶ月は1週間毎、4~5ヶ月は10回毎 | 2週間毎 | - |
型採りの回数やタイミング | 5回治療ごと (都度契約の場合は毎回) | 通院時に毎回 | - | 通院時に毎回 | 初回時に1回のみ |
※歯並びの症状や治療範囲により治療期間や料金は大きく異なります。あくまでも目安としてご覧ください。
※1 拡大床を併用する場合およびその他患者様の治療状況によっては、歯科医師の判断によって増える可能性があります
※1 拡大床はキレイライン矯正の治療の一環ではなく、患者様のご要望や症状により歯科医師の判断のもと行われる追加治療に該当します。詳細は、提携クリニックに直接ご確認ください。
そのほか、支払体系やマウスピース矯正と併用して行われる追加の治療については、歯科医院・ブランドにより異なります。
マウスピース矯正治療料金の支払い体系
- 事前に治療完了までの料金を払う総額制(定額制・トータルフィー制)
- 通院ごとにマウスピース代金や通院・調整料を支払う処置別支払い制
※どちらの支払い制度を導入しているかは、歯科医院・ブランドにより異なります。
マウスピース矯正と併用する追加の治療
- IPR(歯の側面を削る)・ワイヤー矯正・拡大床(歯列のアーチを広げる)・アタッチメント(歯の移動を補助する)・抜歯など
※歯並びの程度や症状、歯科医院の治療方針により併用する場合の追加治療は異なります。
代表的な8社のマウスピースブランドの治療費用や治療期間などを詳しく知りたい方は、こちらの記事から比較できます。
歯科医師に目指す歯並びのイメージを伝えてみよう!
まとめると・・・
✅マウスピース矯正には「部分治療」と「全顎治療」がある
✅マウスピース矯正を選ぶポイントは「目指す歯並びのゴールに合わせる」こと
✅マウスピース矯正ブランドやクリニックごとに、治療費用も治療期間も大きく異なる
マウスピース矯正にどのくらいの費用と時間がかけられるのか、どこまで歯並びをキレイにしたいのかなど、初回検診前に「目指す歯並びのゴール」を決めておくことが、自分に合ったマウスピース矯正を選ぶポイントです。
歯科医師に口腔内の状態を診てもらい、治療方針や提案を参考にすることはもちろん、自分のイメージや希望をしっかり伝えることが大切。
まずは歯科医院による初回カウンセリングを予約し、気軽に相談してみましょう。きっとあなたにぴったりなマウスピース矯正が見つかりますよ。
※本記事は2024年5月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
※保険適用外の自由診療となります。
※掲載している料金はすべて税込み価格です。