クリニックからお伝えいただいた期間よりも早く、次のマウスピースを装着することは絶対におやめください
 
装着期間は、マウスピースの素材別に十分な治験と治療データを元に定められております。
 
「痛みを感じていない」=「動いていない」というわけではありません。
 
むしろ痛みが少ないほうが歯は反発しないため、スムーズに動くというケースもあります。
 
【どうやって歯は移動しているの?】
 
歯の移動に関しましては、下記解説をご覧ください。
 
    
 
①歯の周辺には、歯根膜(しこんまく)と歯槽骨(しそうこつ)があります。通常、歯根膜の幅は歯を中心に一定です。
 
 
②しかし歯を動かすと、片側の歯根膜が押されて縮んでしまい、押している側の歯根膜は引っ張られてしまいます。
 
 
③そこで、歯根膜に存在する2つの細胞「破骨細胞(はこつさいぼう)」が歯槽骨を食べ、「骨芽細胞(こつがさいぼう)」が歯槽骨を作ることで、歯根膜の幅をもう一度一定にしようとします。
 
 

④そうして歯根膜の幅が徐々に一定に戻ることで、歯の移動が完了します。

 
装着期間を短縮してしまうと、歯根吸収、歯槽骨吸収、歯肉退縮、歯髄損傷による歯の変色や失活、疼痛発現、歯の動揺・脱落まで、歯を失う機序を早めるスパイラルに入ります。
 
クリニックからのご案内どおりにマウスピースをご利用いただけますよう何卒よろしくお願いいたします。
 
なお、クリニックからお伝えしている装着期間は「最短期間」です。
 
お伝えした期間よりも長い期間でマウスピースを装着することは、矯正期間が延びてしまうというデメリットがある反面、より効果的に歯を移動させることができます。
 
マウスピースの装着期間や治療期間・治療効果につきましては、公式ブログも併せてご参照ください。
 

 
【公式ブログ】