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子供の反対咬合(受け口・下顎前突)治療はいつから?症例や治療方法をわかりやすく紹介

最終更新日: 公開日:

キレイライン公式ブログ担当の小田です。

「うちの子、あごや下の歯が突き出てる気がする…これって受け口?」

乳歯が生えそろう時期や、永久歯に生え変わる時期になると、親御さんにとって気になるのが「子供の歯並び」ではないでしょうか。

子供の歯並びの症状の1つ、反対咬合(受け口・下顎前突)は、早期の治療がとても大切。

将来の歯やあごの状態のことを考えると、7歳くらいまでには一度歯並びの状態を歯科医師に診てもらってほしいというのがキレイラインの考えです。

しかし、「受け口だと発音や咬み合わせに問題が出そう」「このままにしたら、しゃくれたり顔つきがゆがんだりしてしまうかも…」と心配していても、いざ治療となるとわからない点も多く、なかなか踏み切れない方もいるのでは。

そこでこの記事では、反対咬合(受け口・下顎前突)のこんな疑問を徹底解説。

  • そもそもどんな歯並びが「反対咬合」と言われるの
  • 何が原因なの?成長過程で自然に治る
  • 大人になってからじゃダメなの?早期治療のメリットって
  • どんな治療がある?痛くないように治療できる

今回は、キレイラインが提供している小児用矯正歯科治療プログラム「キレイラインKIDS(キレイラインキッズ)」で実際に反対咬合が改善した症例もお見せしますよ。

子供の反対咬合(受け口・下顎前突)とはどのような症状?

お子様の下あごや下唇が突き出ていると、「あれ?もしかして受け口?」と、気になりますよね。

ここでは、どのような症状を反対咬合(受け口・下顎前突)というのか、チェックしましょう。

上の前歯よりも下の前歯が前にある症状のことをいう

前歯は本来、上の歯が下の歯に1/3程度かぶさるのが正しい咬み合わせ。

逆に、下の歯が上の歯にかぶさっており、前にある状態を「反対咬合」と言います。

「受け口」は、反対咬合の呼び方の1つ。

「下顎前突」は、下あごが前方に突出しており、口が正しく閉じにくい症状。反対咬合の症状も同時に持っています。

反対咬合は咬み合わせ、下顎前突は下あごの突出を指す名前であり、どちらも「下あごが前に出ており、咬み合わせが逆である」という状態は同じです。

乳歯が生えそろっていない1~2歳の時期では、反対咬合の症状があっても50%程度の割合で自然治癒が期待できます。

1~2歳のうちはゆっくり経過観察しましょう。

一方で、3歳を過ぎて乳歯が生えそろった後も症状がある場合は、自然治癒が難しいと言えます。

こんな症状はない?反対咬合の可能性があるお子様の状態

下記のチェックリストに当てはまる場合、反対咬合の可能性が考えられます。

 ✓   奥歯を咬み合わせると、下の前歯が上の前歯よりも突き出ている

 ✓   食べ物を噛み砕くこと(咀嚼)が苦手

 ✓   発音が不明瞭。「さ行」「た行」などの発音が苦手

 ✓   あごの痛みを訴えることがある

※症状の強さにより異なります

気になる点がある場合、できるだけ早めに歯科クリニックに相談に行くことをおすすめします。

お子様が小さいうちに、治療を開始することが大切です。

どうしてなるの?反対咬合(受け口・下顎前突)の原因

そもそも、なぜ反対咬合になるのでしょうか。

反対咬合には、大きな原因として次の2種類があります。

  1. 前歯の傾きなど、歯並びに原因があるもの
  2. あごの大きさなど、骨格に原因があるもの

それぞれ、どんな理由で反対咬合につながる歯並び・骨格になってしまうのか、チェックしましょう。

悪習癖による歯並びやあごの成長バランスの崩れ

悪習癖とは、歯並びや咬み合わせに悪い影響を与えてしまうお口周りの癖のこと。

 ✓   指しゃぶり

 ✓   舌の間違った使い方

 ✓   口呼吸

 ✓   爪を噛む、唇を噛む、頬や唇を吸い付ける

これらの癖により、あごの成長バランスが悪くなったり、正しく成長しなかったりすることで、反対咬合の骨格的な要因につながります。

さらに、これらの悪習癖で歯が前傾したり、舌の位置が低いことで下の歯を押し付け、結果的に下の歯が前に押し出されたりしてしまうなど反対咬合の歯並び的な要因にもつながります。

つまり、悪習癖は反対咬合の大きな原因の1つ。

このあと「あごの成長を活用するため早期改善が期待できる」で詳しく紹介しますが、永久歯が生え揃うころには、上下のあごのバランスを整えるのが難しくなります。

この場合、将来手術をともなう治療をしなければならない可能性もありますが、お子様が小さいうちであれば、悪習癖を改善することで、あごが正しく成長するようサポートできるケースも。

お子様ができるだけ小さいうちから悪習癖を取り除いておくことが、反対咬合の改善にとても大切なのです。

鼻の病気による歯並びへの悪影響

鼻の病気によって鼻詰まりが慢性的になると、息苦しさから口呼吸へとつながります。

鼻詰まりの原因となる鼻の病気の例

  • 鼻炎・副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎など鼻の炎症
  • 鼻の骨の変形
  • アデノイド肥大

どの病気も、鼻で呼吸がしにくい・慢性化しているならば早めに耳鼻咽喉科に相談するのがおすすめです。

アデノイドは鼻の奥にあるリンパ組織で、成長過程により誰しも一時的に肥大するもの。

6歳ごろに最も大きくなり、8〜10歳ごろには小さくなっていきます。

しかし、鼻詰まりや口呼吸、いびきなどがひどい場合は耳鼻咽喉科に相談しましょう。

口呼吸によって口が開いたままでは、舌を正しいポジションに置けず舌の位置が下がる「低位舌」に。

低位舌によって上顎に力が加わらないことで上顎の歯列が狭まり、下顎のみに力が加わって歯列が前に押し出されると、反対咬合へとつながってしまうのです。

骨格や歯の生え方の遺伝

ご両親どちらかに反対咬合(受け口・下顎前突)の症状がある場合、お子様も同じ骨格の要素を持っているため、反対咬合になる可能性があります。

あごの大きさ、あごの形、歯の大きさ、歯の生え方など、さまざまな点が関係してきます。

反対咬合の骨格的な要因と言えるでしょう。

ご両親どちらかに症状がある場合は、早いうちからお子様の歯並びや状態をよく観察し、気になる症状があれば早めに歯科医師に相談に行くことをおすすめします。

7歳くらいまでに改善を始めたい!受け口(反対咬合・下顎前突)の治療を早期に開始したほうが良い理由

子供の反対咬合は、1~2歳までなら50%程度の割合で自然治癒が期待できます。

しかし3歳を過ぎても治らなかった場合、自然治癒の可能性はきわめて低くなります。

そして、3歳を過ぎても反対咬合をそのままにしてしまうのは、とてもリスクがあるのです。

  • 反対咬合の症状がある骨格のまま成長してしまい、下あごがさらに突き出てしまう
  • 反対咬合の原因となった悪習癖が改善されないままなので、成長過程でさらに別の問題(歯並びや咬み合わせの悪さ、口呼吸による弊害など)が出る
  • 顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こしやすくなることがある

反対咬合の治療を早期に始めることは、リスクを減らすだけでなく、さまざまなメリットも考えられます。

メリット面についてもチェックしましょう。

あごの成長を活用するため早期改善が期待できる

幼児期のお子様のあごは、まだ小さくて可愛らしいですよね。

その下あごの骨は、下顎骨(かがくこつ)と言い、分類的には手足と同じ長管骨(ちょうかんこつ)という骨の仲間。手足など身体が大きく成長する時期と同時期に成長します。

最も身体が成長する時期を「成長期」と呼び、個人差はありますが男子では12歳ごろ、女子では10歳ごろにピークを迎えます。

つまり、成長期までならあごの成長を活用しながら整える治療が可能ということ。

だからこそ、男女ともに7歳ごろまでには治療を開始してほしいのです。

正しい咬み合わせや歯並びにつながる

反対咬合の大きな原因の1つに、悪習癖による歯並びやあごの成長バランスの崩れがあります。

反対咬合の治療は、この悪習癖の改善も大きなポイントの1つ。

お子様が小さいうちに悪習癖を改善することで、歯並びが悪くなるリスクを減らせるのです。

それはつまり、

 ✓   あごの正しい成長

 ✓   正しい咬み合わせ

 ✓   正しい歯並び

…などにもつながるということ。

悪習癖をそのままにしてしまうと、永久歯の歯並びにも影響する可能性があります。

顎が発達途中であり、これから永久歯に生え変わっていく時期だからこそ、悪習癖改善の効果が大きく期待できるのです。

子供の受け口を治すにはどんな治療が適しているの?

実際にお子様の受け口の治療をしようと思ったら、どんな治療法があるのでしょうか。

前提として、受け口の症状があるお子様は上あごが小さく下あごが大きい、という傾向があります。

そのため、受け口の改善を目指す場合、

  • 上あごの成長促進や下あごの成長抑制(上下顎骨のバランスを整える)
  • 今後の正常な成長発育を促す

といったことが、大まかな治療方針となります。

※装置により違いがあります。

たとえば、このような装置を使って治療します。

  • 小児用のマウスピースやフェイスマスク
  • 急速拡大装置
  • 拡大床
  • リンガルアーチ(前歯の位置が原因の受け口の場合)

※装置によって治療内容や目的が異なります。

実際にどのような方法で治療を行うかは、お子様の反対咬合の症状の強さや、歯科医師の治療方針によっても異なります。

子供の歯科矯正、1期治療の装置や費用の相場に関して詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

3~5歳の反対咬合のお子様にも適応【キレイラインKIDS】

3歳を過ぎても反対咬合の症状があった場合、治療にむけてまずは歯科医師に相談することが大切。

とはいえ、「まだ3歳なのに、いきなり矯正歯科治療は…。」と迷ってしまいますよね。

そこで、まずは「キレイラインKIDS(キレイラインキッズ)」から始めてみてはいかがでしょうか。

3~5歳の反対咬合のお子様も治療可能。反対咬合は多くの症例がありますよ。

キレイラインKIDSの特徴

キレイランKIDSのマウスピース

キレイラインKIDSは、マウスピースを使って永久歯がきれいに生えるための土台作りをする治療プログラムです。

  • 15万円(税込165,000円)とリーズナブル
    ※上記に記載している費用以外に、初回検診料3,300円~、および来院1回につき3,300円程度の再診料が別途発生します。金額は提携クリニックにより異なりますので、予約画面または通われるクリニックにご確認ください。
    ⇒詳しくはこちらの記事をチェック
  • 舌やお口周りの筋肉の使い方を覚え、悪習癖を改善、あごの正しい成長をサポートする
    ⇒詳しくはこちらの記事をチェック
  • 3歳~12歳のお子様専用治療プログラム
    ※初診時年齢は3歳~11歳、3歳~5歳は反対咬合の症状のみ適応。顎関節に症状があるお子さまは適応外です。
    ※キレイラインKIDS適応外と診断されても、年齢や症状によっては他の治療法のご提案が可能な場合があります。詳しくは提携クリニックにご相談ください。
    ※近い年齢で初回検診の受診を強く希望される場合は、予約フォーム内【その他・ご希望等】に記入のうえ、提携クリニックとご相談ください。
    ⇒詳しくはこちらの記事をチェック
  • 痛みを感じにくい
    ⇒詳しくはこちらの記事をチェック
  • 着け外し可能な装置で、家にいる間だけの装着でも治療可能
    ※日中3時間と就寝時8時間の装着を推奨しています。
    ⇒詳しくはこちらの記事をチェック

それぞれ、より詳しい記事がありますので、気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。

キレイラインKIDSだけで納得いく結果が得られなかったら?

キレイラインKIDSは、歯に直接力をかけて動かす治療法ではありません。

そのため、キレイラインKIDSのプログラムが終わっても、「歯並びを審美的に整えたい」というご希望が出る可能性もあります。

キレイラインKIDSの提携クリニックでは、満足できなかった場合、追加治療の小児矯正(1期治療)(※)をご案内可能です。

※12歳頃に第二大臼歯(7番)が萌出し、小臼歯(4番・5番)の歯根形成が完了します。ここまでに行う治療を1期治療とよびます。これ以後の矯正は成人矯正(2期治療)と同じ内容となり、キレイライン矯正やワイヤー矯正(全顎矯正)が可能となります。21歳未満、かつ同一法人内の提携クリニックにおいて、キレイライン矯正5回コース以上のご契約の場合、コース料金より15%割引いたします。なお、リテーナー・拡大床などのコース料金以外は割引対象外です。
※顎の成長や個人差により小児矯正(1期治療)で全ての患者様が希望する歯列になるわけではありません。
※小児矯正(1期治療)はキレイラインKIDSによる治療の一環ではなく、医師の判断のもと治療を勧められた患者様のみに行われる「追加治療」に該当します。費用や詳細は提携クリニックへお問い合わせください。

追加治療(1期治療)費用は、提携クリニックによって異なります。

詳しくは通われる提携クリニックにお問い合わせください。

キレイラインKIDSで反対咬合が改善した症例写真

キレイラインKIDSのマウスピース

「小児矯正じゃないのに、反対咬合の改善につながるの?」

「費用が安い…効果が少ないんじゃないの?」

そのような不安もありますよね。では最後に、キレイラインKIDSを受けたお子様の症例写真をご覧ください。

【症例1】8歳 男の子の症例

【症例2】9歳 男の子の症例

※キレイラインKIDSで使用するマウスピースは、歯を無理に移動させるものではなく、口腔周囲筋の正しい発達を促すことによって自然な歯の萌出を助け、機能的に理想的な位置へ永久歯を誘導させる装置です。
※効果には個人差があります。
※お写真はすべて保護者様の許可を得て掲載しています。
※掲載している症例は、装置使用中の方も含みます。
※上記に記載している各症例のキレイラインKIDS費用以外に、初回検診料3,300円~、および来院1回につき3,300円程度の再診料が別途発生します。初回検診料、および再診料は提携クリニックによって異なりますので、予約画面または通われる提携クリニックにお問い合わせください。
※キレイラインKIDSとは別で、提携クリニックによる治療(乳歯の抜歯・ブラッシング治療など)を受けられた場合は、別途料金がかかります。
※キレイラインKIDS(小児矯正歯科治療)の主なリスクは次のとおりです。
推奨年齢は3~12歳(初診時年齢3~11歳)・3~5歳の適応は反対咬合のみ・顎関節症の症状を持つお子様は適応外・日中3時間と就寝時8時間の装着を推奨・歯が押されることにより痛みを感じる可能性。その他の注意事項および稀に起こるリスクや副作用については、下記をご確認ください。

※症例写真に関するご不明点やご質問がありましたら、下記フォームよりお問い合わせください。
https://kireilign.com/contact

お子様の反対咬合(受け口)が心配なら歯科医院でご相談を!

可愛い我が子の顔つきは、自分のこと以上に気になってしまうもの。

特にご自身が反対咬合で悩んだ経験のあるパパさん、ママさんなら、「自分の子供は正しい咬み合わせにしてあげたい」と思いますよね。

あごの成長を活用しながら、痛みを感じにくく費用や期間の負担が少ない治療プログラムが受けられるのは子供の時期の今だけ。

成長が進むほど治療は大掛かりになり、時間もお金もかかってしまうのが現実です。

反対咬合の心配があれば、ぜひ一度最寄りのキレイラインKIDS提携クリニックにご相談ください。

お子様の健やかな成長を、一緒に見守っていきましょう。

※本記事は2024年4月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
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・キレイライン矯正では、距離0.05ミリ単位、角度0.5度単位でマウスピースを調整し、理想の歯並びに近付けるよう、綿密に治療計画を立てています。ただし実際の歯の動きには個人差があるため、必ずしも想定した通りに歯が動くという訳ではございません。
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