キレイライン公式ブログ担当の小田です。
「小さい時から治療を始めるのはなんだか不安…。ちゃんと効果はあるの?大人になってからの歯科矯正でいいんじゃない?」
大切なお子様だからこそ、慎重になってしまうその気持ち、とてもよくわかります。
でも、小さなお子様だからこそできる、治療プログラムがあるんです。
それが、「キレイラインKIDS(キレイラインキッズ)」。
キレイラインKIDSは、キレイライン矯正の監修医師が「子供のうちからもっとできることがある」という想いで開発した、トレーニングプログラムです。
医学的な根拠と目的がきちんとあるプログラムなんですよ。
【永久歯がキレイに生え揃う】ことを目指すこの小児用矯正歯科治療プログラムの目的と効果について、この記事でしっかり説明していきます。
キレイラインKIDSって何のためにやるの?治療プログラムの目的
結論から言うと、キレイラインKIDSの治療プログラムには、このような6つのトレーニング目的があります。
- 口腔顔面筋を正しい機能に促す効果(舌やお口周りの筋肉のトレーニング)
※お口ポカンや正しい嚥下・発音などの悪習慣の改善 - 口呼吸から鼻呼吸への誘導改善
- 上顎骨の成長発育促進(アーチの発達促進)
- 下顎骨の前後関係の改善
- 咬み合わせの改善
- 正しい位置に永久歯が萌出するよう促す(歯列の位置改善)
6つの目的を見ると、一見歯並びとは関係ないようなものもありますね。
実は「歯並びがいいかどうか」は、見た目だけの問題ではありません。
口は、消化器官であると同時に、会話をするためのコミュニケーションを取る機能もあります。
歯並びが悪いと、食べものが上手に噛めなかったり、発音しにくかったりしてしまうのです。
お子様の発育や心身の健康にとって、口はとても重要なパーツと言えるでしょう。
このような観点から、キレイラインKIDSは「キレイな歯並びを目指す」だけでなく、①②にあるように、悪習癖の改善や舌のトレーニング、鼻呼吸への誘導、お口まわりの筋肉バランスを整えることを目指すプログラムなのです。
さらに、③④のように「顎の正しい発達」を促し、位置や大きさのバランスを整えることで⑤咬み合わせの改善につなげたり、⑥永久歯が正しい位置に生えることに役立ったりもします。
そして治療プログラムの結果、歯並びが改善する例もあるのです。
※審美的な歯並びの改善ではなく、機能的な歯列の改善を指します。
なぜこの治療プログラムを受け、トレーニングをすることが歯並び改善につながるのか、詳しく説明しますね。
歯並びが悪くなる原因の改善を目指す「キレイラインKIDS(キレイラインキッズ)」の効果とは?
お口まわりの筋肉バランスを整えたり、舌の位置を正しくしたり、悪習癖を改善したりすることがなぜ「歯並びが悪くなる原因の改善」につながるのか、すぐにはピンとこない点もありますよね。
将来的に永久歯がきれいに並ぶことを目指すキレイラインKIDSの治療プログラムには、こんな4つの効果があるのです。
- お口まわりの筋肉や舌の正しい使い方を憶えることで、永久歯を正しい位置に生やす土台作りができる
- 歯並びを悪くするお口の悪い癖を改善することができる
- 本格矯正(2期治療)が必要となった場合でも、軽く済む可能性も期待できる
- 治療後の後戻りがしにくくなる
たくさんの効果が期待でき、「いい歯並びづくり」へとサポートしていけることが、キレイラインKIDSの最大の特長です。
とはいえ、
「どうして後戻りしにくくなるの?」
「口呼吸が鼻呼吸になることって、歯並びと何か関係があるの?」
など、まだ疑問点もいくつかありますよね。
ではこの「4つの効果」についても、さらに詳しく紐解いていきましょう!
1. お口まわりの筋肉や舌の正しい使い方を憶えることで、永久歯を正しい位置に生やす土台作りができる
キレイラインKIDSの治療プログラムは、正しい舌の位置・口腔顔面筋を正しい機能に促す効果(舌のトレーニング)が期待できます。
「バクシネーターメカニズム」という言葉をご存じでしょうか。
これは、お口まわりの外側と内側、それぞれからかかる圧力が互いに拮抗することで、歯列や咬み合わせに関わっていることを指します。
例えば【内側】からは舌による圧力、【外側】からは、頬の筋力や口輪筋による圧力がかかります。
それぞれが同じ程度の力でバランスを取ってこそ、トラブルのない健康的な口元につながります。
お口まわりの筋肉や、舌の間違った使い方をしていると、バクシネーターメカニズムの力のバランスが崩れることに。
特に、「正しい舌の位置や使い方」は、永久歯を正しい位置に生やすための「歯列のアーチの発育」に重要なポイントです。
これがキレイラインKIDSの効果の1つ、上顎骨の成長発育促進(アーチの発達促進)です。
バクシネーターメカニズムの力のバランスを整えることは、「咬み合わせの改善」、「正しい位置に永久歯が萌出するよう促す」(歯列の位置改善)ことにもつながります。
◆「お口まわりの筋肉や舌の正しい位置や使い方を覚えることはなぜ良いの?」「舌の正しい位置や使い方ってどんなもの?」その答えは、こちらの記事でご紹介しています。
2. 歯並びを悪くするお口の悪い癖を改善することができる
キレイラインKIDSは、悪習癖を改善するのにも役立つ治療プログラムです。
歯列に影響を与えるのは「遺伝」の影響が大きいと思われがちです。
確かに歯並びも遺伝するため、影響がないとは言えません。
しかし、子どもの時期の歯並びに影響が大きいと言われるのは、悪習癖です。
- 指しゃぶり
- 爪を噛む
- 舌で歯を押し出すような癖
- 口呼吸
これらの悪習癖をそのままにしてしまうと、歯列や咬み合わせに影響することが。
悪習癖が原因の1つと言われる不正咬合(正しくない咬み合わせ)の症状には、以下のようなものがあります。
- 上顎前突(じょうがくぜんとつ)と呼ばれるいわゆる「出っ歯」
- 下顎前突(かがくぜんとつ)と呼ばれるいわゆる「受け口」
- 前歯が咬み合わず上下方向に隙間ができてしまう開咬(かいこう)
- 叢生(そうせい)と呼ばれる「ガタガタ」の歯並び
- 空隙歯列(くうげきしれつ)と呼ばれる、いわゆる「すきっ歯」
キレイラインKIDSは直接歯を動かして今ある歯列を改善する治療ではありませんが、悪習癖を改善することで歯列の改善を促すことができます。
◆そもそも、「悪い癖がなぜ歯並びや咬み合わせに良くない影響を与えてしまうのか」については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
とくに口呼吸から鼻呼吸へ改善するとメリットがたくさん!
✓ リラックスしている時に口を開けたままにしてしまうお口ポカン
✓ 口呼吸
お子様に、これらの癖はありませんか?
お口ポカンや口呼吸は、
- 下顎が後退し、ゆるんだ顔つきや面長になる「アデノイド顔貌」につながる
- 汚れた空気を直接のどに取り込むため、感染症にかかりやすくなる
- 口腔内が乾燥し、虫歯や歯周病、口臭のリスクが上がる
…などのデメリットがあります。
キレイラインKIDSの効果の1つ口呼吸から鼻呼吸への誘導改善は、これらお口ポカンや口呼吸のデメリットをなくすことで、多くのメリットへとつながるのです。
◆口呼吸についてもっと詳しく知りたい方は、こちらをぜひご覧くださいね。
3. 将来本格矯正が必要となった場合、抜歯の必要がなくなる・治療の期間が短くなる可能性も期待できる
キレイラインKIDSの治療プログラムを受けることで、大人になった時の本格矯正(2期治療)の必要性が減少することが期待できます。
子どもの時期のプログラムはあくまで「歯やお口の機能面重視」の治療。
大人になってから、審美的な面で2期治療を必要とする方もいるでしょう。
もし将来本格矯正が必要となった場合でも、すでにキレイラインKIDSの治療プログラムによって「正しい舌の使い方」を覚え、「歯を並べるための適切な歯列のアーチ」の発育を促しています。
これは、まだ成長段階のお子様だからこそできる治療。
成長期にプログラムを実践することで、あごの骨の大きさや形といった骨格的な条件を整えるサポートができるのです。
そのため、本格矯正(2期治療)が必要となった場合も、抜歯の必要がなくなったり、治療の期間が短くなったりすることが期待できますよ。
これは、キレイラインKIDSの効果によるメリットと言えるでしょう。
4. 治療後の後戻りがしにくくなる
キレイラインKIDSは歯科矯正ではなく「治療プログラム」ですが、キレイラインKIDSだけでは希望する歯列にならなかった場合、追加治療として小児矯正(1期治療)(※)を行うことが可能です。
※12歳頃に第二大臼歯(7番)が萌出し、小臼歯(4番・5番)の歯根形成が完了します。ここまでに行う治療を1期治療とよびます。これ以後の矯正は成人矯正(2期治療)と同じ内容となり、キレイライン矯正やワイヤー矯正(全顎矯正)が可能となります。21歳未満、かつ同一法人内の提携クリニックにおいて、キレイライン矯正5回コース以上のご契約の場合、コース料金より15%割引いたします。なお、リテーナー・拡大床などのコース料金以外は割引対象外です。
※顎の成長や個人差により小児矯正(1期治療)で全ての患者様が希望する歯列になるわけではありません。
※小児矯正(1期治療)はキレイラインKIDSによる治療の一環ではなく、医師の判断のもと治療を勧められた患者様のみに行われる「追加治療」に該当します。費用や詳細は提携クリニックへお問い合わせください。
このとき重要なポイントの1つが、「後戻り」です。
せっかく長い時間をかけてキレイな歯並びに改善しても、
- 舌を突き出す癖・間違った舌の使い方
- お口ポカン・口呼吸
- 爪を噛む・指しゃぶり
など、歯並びが悪くなる原因となる悪習癖がそのままだと、再度歯並びが悪くなってしまう=後戻りをする可能性があります。
しかしキレイラインKIDSの治療プログラムを受け、歯列に影響を与える「悪習癖」の改善をすることで、後戻りの可能性が減ることが期待できます。
なお、追加治療(1期治療)費用は提携クリニックにより異なります。詳しくは、通われる提携クリニックへお問い合わせください。
なぜ3歳~12歳までの小児用矯正歯科治療プログラムなの?
小児用矯正歯科治療プログラム「キレイラインKIDS」は、口腔周囲筋の正しい発達を促すことによって永久歯が正しく生え揃うことを目指す治療プログラム。
大人の矯正歯科治療のような、審美的に歯列に整える治療ではありません。
3歳~12歳までの成長期は、歯は生えているものの乳歯と永久歯が混在しており、まだあごの形や大きさも未完成な状態。
成長途中のこの時期だからこそ、あごの成長を活かして正しい発達をサポートし、永久歯がキレイに生えそろう土台を作ることが可能なのです。
永久歯が生えそろい、あごが成長しきった後ではこの治療プログラムはできません。
キレイラインKIDSは、「3歳~12歳の時期だからこそできる治療プログラム」と言えます。(※)
※初診時年齢は3歳~11歳、3歳~5歳は反対咬合の症状のみ適応。顎関節に症状があるお子さまは適応外です。
※キレイラインKIDS適応外と診断されても、年齢や症状によっては他の治療法のご提案が可能な場合があります。詳しくは提携クリニックにご相談ください。
※近い年齢で初回検診の受診を強く希望される場合は、予約フォーム内【その他・ご希望等】に記入のうえ、提携クリニックとご相談ください。
左右の真ん中の前歯から数えて、奥に向かって7番目の歯を「第2大臼歯(12歳臼歯)」と呼びますが、初診時にこの歯が生え始めているとキレイラインKIDSは原則適応外となります。
この第2大臼歯は咬み合わせにも重要な役割を持っているため、早めに治療プログラムを開始することで、正しい位置に生えてくるようサポートすることが大切です。
具体的にどのような効果が期待できる?キレイラインKIDS(キレイラインキッズ)の症例でご紹介
※キレイラインKIDSで使用するマウスピースは、歯を無理に移動させるものではなく、口腔周囲筋の正しい発達を促すことによって自然な歯の萌出を助け、機能的に理想的な位置へ永久歯を誘導させる装置です。
※効果には個人差があります。
※お写真はすべて保護者様の許可を得て掲載しています。
※掲載している症例は、装置使用中の方も含みます。
※上記に記載している各症例のキレイラインKIDS費用以外に、初回検診料3,300円~、および来院1回につき3,300円程度の再診料が別途発生します。初回検診料、および再診料は提携クリニックによって異なりますので、予約画面または通われる提携クリニックにお問い合わせください。
※キレイラインKIDSとは別で、提携クリニックによる治療(乳歯の抜歯・ブラッシング治療など)を受けられた場合は、別途料金がかかります。
※キレイラインKIDS(小児矯正歯科治療)の主なリスクは次のとおりです。
推奨年齢は3~12歳(初診時年齢3~11歳)・3~5歳の適応は反対咬合のみ・顎関節症の症状を持つお子様は適応外・日中3時間と就寝時8時間の装着を推奨・歯が押されることにより痛みを感じる可能性。その他の注意事項および稀に起こるリスクや副作用については、下記をご確認ください。
※症例写真に関するご不明点やご質問がありましたら、下記フォームよりお問い合わせください。
https://kireilign.com/contact
◆さらに多くのキレイラインKIDSの症例をご覧になりたい方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
子供のマウスピース治療プログラム「キレイラインKIDS(キレイラインキッズ)」の守ってもらいたい条件
キレイラインKIDSの治療プログラムの効果を正しく得るために、守って欲しいお約束がいくつかあります。
★ 目安期間について ★
治療プログラムで一定の効果を得るために、必要最小限の期間として1年間を推奨しております。
★ 装着時間について ★
日中3時間と就寝時8時間の装着を推奨しています。
★ 子どもがマウスピースの装着を嫌がったらどうする? ★
ムリに装着させると、嫌なことをされていると感じてしまいます。慣れるまで少しずつでいいので、装着時間をのばせるようフォローしてあげてください。
日中3時間の装着が目標ですが、まとめて3時間でなくてもかまいません。1時間を3回でもいいのです。
◆ 治療の大切さをしっかり説明してあげてください。
お子様の歯並びを真剣に考えているパパさん、ママさんなら、歯並びの大切さもよくご存じのはず。
歯並びが悪いことのデメリット、悪習癖のデメリットだけでなく、「歯並びがキレイだと得すること」のメリットも伝えられると、良いイメージとして治療のモチベーションアップにつながります。
◆ どうしても嫌なときは中止するのも手。
大人だって、どうしても気が乗らないときはありますよね。
お子様が強く拒否した場合は、ムリに装着させずにいったん中止し、本人のやる気にあわせて再開しましょう。小児の治療プログラムは、本人のやる気がとっても大事です。
◆「嫌がってなかなか治療が進まない…このままじゃ、キレイラインKIDSのプログラムが失敗してしまうかも…」と不安になったら、お一人で悩まず、ぜひこちらの記事をチェックしてみてくださいね。
まずはお気軽にクリニックへご相談を
大切なお子様の歯並びだからこそ、気になるところや心配なこと、たくさんありますよね。
歯の生え変わり中であればなおさらです。
ぜひご相談だけでもクリニックに足を運んでみてください。クリニックでは歯科医師がお口の状態を確認し、お子様に合った解決方法を提案してくれますよ。
キレイラインKIDSの治療プログラムは、一般的な小児矯正より「リーズナブル」「期間が短い」「痛みを感じにくい」など、お子さまにとっても、パパさん、ママさんにとっても多くのメリットがあります。
日中は3時間の装着を目標とするため、学校など人目を気にする場所でマウスピースを装着する必要もありません。
※日中3時間と就寝時8時間の装着を推奨しています。
まずはお気軽なご相談から、わたしたちと一緒にお子様のキレイな歯並びを目指しましょう!
※本記事は2024年4月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
※保険適用外の自由診療となります。
※掲載している料金はすべて税込み価格です。