キレイライン公式ブログ担当の小田です。
“子供の口呼吸が増えている”こと、ご存じですか?
大人の方でも子供のころの癖が抜けず、なかなか口呼吸が治らずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
その口呼吸、歯並びに影響しているかもしれません。
口呼吸は滑舌の悪さやいびき、顔のゆがみ、感染症にかかりやすくなるなどトラブルの原因にもなり得ます。
実際に悪くなってしまった歯並びを歯科矯正で治しても、口呼吸の癖が治らなければ再度歯並びが悪くなる可能性もあり、口呼吸から鼻呼吸に改善していくことが望ましいと言えます。
すでに歯並びへの影響や口呼吸によるトラブルを実感していて、「鼻呼吸に改善したいな」と感じている大人の方や、「子供が小さなうちになるべく治してあげたい」と思う親御さんも多いでしょう。
そこで!この記事では口呼吸の改善方法について知っていただきます。
口呼吸でお悩みの方、テレビを見ている時のお子さまの「ポカン口」を何とかしたい、パパさんママさん必見です!
口呼吸のセルフチェックリスト
あなたやお子さまの気になる歯並び、原因の1つに口呼吸があるかもしれません。
ここで、口呼吸かどうかセルフチェックをしてみましょう。
以下の項目に当てはまることがある場合は、口呼吸をしているかも。
- 意識しないと口が開いてしまう(テレビ視聴中などのポカン口)
- 朝起きると口や喉が渇いている
- 就寝中に口が開いていたり、イビキをかいていたりすると指摘される
- 鼻炎持ち(慢性鼻炎、アレルギー性鼻炎、花粉症など)・鼻がつまっている
- 口を閉じるとあごに力が入り、梅干しのようなシワができる
- 唇が乾燥しやすい
- 口臭が気になる
- 上の唇より下の唇のほうが厚い
- 上の唇が富士山のような形をしており、前歯が見えている
- 食事中口を閉じずに噛むため、クチャクチャと音を立ててしまう
- 発音しづらい音がある
- しゃべっていると、つばがよく飛ぶ
- 何かを飲み込むときに舌が前に出てくる
- 上あごか下あごが前に出ている
- のどが腫れたり、風邪を引いたりしやすい
1つでも当てはまったら=口呼吸、というわけではありませんが、複数の項目に該当する場合、口呼吸の可能性が高くなります。
「現実問題として、口呼吸することでどんな悪影響があるか心配…。」
そう感じる方もいるでしょう。
口呼吸の悪影響について、さっそく確認してみましょう。
どうしてダメなの?口呼吸による弊害
口呼吸によって考えられる悪影響には、こんなものが挙げられます。
順番に、その理由を見ていきましょう。
チェックをクリックすると詳しい説明に飛べますよ。
歯並びや咬み合わせが悪くなる(上あごの成長にも影響)
口呼吸は歯並びに関わる「バクシネーターメカニズム」に悪影響?
鼻呼吸をしているとき、舌をおく場所が正しければ上あご前方にあるくぼみ「スポットポジション」におさまっています。
※印がスポットポジションです。
この時、お口の中から外にかけて、舌の力がかかるのです。上あごに自然な力がかかることで、歯列のアーチを広げる役目もあります。
さらに、鼻呼吸では口を閉じているため、お口のまわりの筋肉や頬の筋肉により、外側からも力がかかります。
通常はお口周りの筋肉はこのようにして内側と外側の力のバランスが取れており、歯並びも整うことが期待できます。
この、口周りの筋肉のバランスが歯並びに影響することを「バクシネーターメカニズム」と呼びます。
口呼吸でバクシネーターメカニズムのバランスが崩れることも
このイラストは、舌が低い位置にある低位舌(ていいぜつ)をあらわしたものです。
口呼吸をしているとスポットポジションに舌があると呼吸の邪魔なので、無意識に舌の位置を低くしてしまう=低位舌になるのです。
このとき舌が当たる歯に力が加わり、お口の内側からの力が強くなります。さらに口呼吸によってポカンと開いた口では唇や頬による外側からの力がかからず、バクシネーターメカニズムのバランスが崩れることがあります。
こうしてお口の内側から一方通行の力が歯にかかることで、出っ歯や叢生の原因となる可能性が高くなります。
さらにスポットに舌が置かれないため、上あごのアーチの成長に影響する場合も。
アーチが美しく広がらなければ歯が正しい位置に生えるためのスペースが無くなり、歯が重なり合って歯並びがデコボコになるデメリットも考えられます。
指しゃぶりなどの悪癖による、さらなる悪影響
口呼吸でバクシネーターメカニズムのバランスが崩れることに加え、舌を動かすこのような癖がある場合、さらなる悪影響が考えられます。
- 舌を前に突き出したり歯を押したりする
- 歯の隙間に舌を入れて遊ぶ
- 指しゃぶりをする
これらの悪癖が重なると、出っ歯の度合いが強くなる、上下の前歯が咬み合わず上下間に隙間がある状態=開咬(かいこう)になる、すきっ歯になるなどの歯並びや咬み合わせの悪さを引き起こし、ますます口が閉じにくく、常に開いた状態になってしまうかもしれません。
大人ではもちろん、小さなお子様のうちからこれらの悪癖は治しておきたいものです。
口ゴボ(出っ歯・上あごの突出感)による顔のゆがみや見た目の変化
口ゴボとは医学専門用語ではありません。ネットを中心とし一般的に広まっている意味では、「口元が前にボコっと出ており、口が閉じにくい状態」を指します。
歯科医院でいう「上下顎前突」や「上顎前突」の症状が主な原因ですが、唇が厚いことで口元にもっさり感が出てしまい口ゴボのように見える方もいます。
「歯並びや咬み合わせが悪くなる」項目でもチェックしたように、口呼吸によって上あごが突き出したり出っ歯になったりすることで口ゴボ状態になるのです。
口ゴボの特徴としては
- 前歯が突出していて横顔のバランスが悪い・ゆがんでいる
- 鼻の下を伸ばして口を無理に閉じるため、鼻の下(人中)が長くなり顔が間延びした印象になる
- 上顎前歯だけが突出し、下あごが極端に小さいか後退して輪郭がはっきりしない、いわゆる「あご無し」
- 口を無理に閉じるため、下あごの先(オトガイ)に梅干のようなシワができる
などが挙げられます。
口呼吸を続けるとこのように顔の見た目が変化することがあり、美容面への影響も考えられます。
口が渇き、歯周病や虫歯、口臭のリスクが高まる
実は、口呼吸はドライマウスの原因の1つ。口で呼吸し常に空気が入り込むことで唾液が蒸発し、お口の中や周辺が渇いてしまうのです。
お口の中が渇き唾液が少なくなったり、分泌されにくくなったりすることを口腔乾燥症(ドライマウス)と呼びます。
唾液は雑菌の繁殖を防いだり、お口周りにうるおいをキープしたりする大事な役割があるため、不足するとさまざまな悪影響を及ぼします。
- 雑菌が繁殖し、虫歯や歯周病のリスクが上がる
- 雑菌が繁殖し、口臭の原因になる
- 唇がひび割れたり、喉の乾燥で痛みを感じたりすることがある
ドライマウスによる影響を考えても、口呼吸を早めに改善することが大切でしょう。
発音がはっきりしない
舌は発音に重要な役割を果たしますが、口呼吸だと舌を下あご側に置いてしまい、適切な舌の筋力がつきません。
舌はほぼ筋肉でできているため、「いつもどこに舌を置いているか」が重要なのです。
正しいスポットポジションに舌を置いている場合、常に舌を上あご側に舌の筋力を使って持ち上げている状態です。これにより、自然と舌に筋力がつくことが期待できます。
一方で低位舌は舌が下あご側にだらんと落ちている状態で、適切な舌の筋力がつかないことがあるのです。
舌の筋力不足は、上のあごに舌を打ち付けるように発音する「タ行」や「ナ行」の音がはっきりしなくなる原因に。
さらに口を開けたままなので唇の筋力も足らず、両唇をつけて発音する「マ行」「パ行」「バ行」もくっきり発音できないことがあります。
これら発音の不明瞭さは「滑舌が良くない」とされ、大人の方でも子供っぽい印象を与えてしまうことになりかねません。
大人の方でも小さなお子様でも、舌トレーニングや歯列矯正で口呼吸を改善し、はっきりした滑舌を獲得していくのがおすすめです。
舌トレーニングについては、後で詳しく説明します。あわせてチェックしてみてください。
感染症にかかりやすくなる
口呼吸はお口の中が乾燥するため、菌が繁殖しやすい状態。体内に取り込んでしまった雑菌が繁殖し、感染症にかかりやすくなるリスクが上がることが考えられます。
鼻の役割はにおいをかぐだけではありません。鼻毛や鼻腔の粘膜により、空気の中のチリや雑菌が身体に入り込むことを防ぐ、重要なフィルターの役割もはたしています。
口呼吸の場合、鼻のフィルターを通さずに空気がダイレクトにのどに入るため、のどの粘膜がさまざまな菌やウイルス、チリなどに直接触れてしまいます。雑菌を取り込みやすいうえに繁殖しやすい環境が整ってしまうことで、口呼吸は感染症にかかりやすくなるといわれるのです。
口呼吸になる原因
口呼吸が歯並びはもちろん、健康面や美容面でもデメリットが多いことがわかってきました。
本来鼻呼吸をしたいはずなのに、なぜデメリットが多い口呼吸になってしまうのでしょうか。原因を探ってみましょう。
慢性的な鼻炎などのアレルギー疾患
慢性的に鼻炎などのアレルギー疾患を患っていると、アレルギー物質が体内に入った時に身体が反応し、鼻水やくしゃみ、鼻詰まりが起こります。
どの症状も鼻の通りが悪くなるため、息苦しさを感じ口呼吸をしてしまうことに。
慢性的な鼻炎持ちの方はこうして口呼吸を繰り返すうちに、口を閉じる力が低下し、口呼吸が当たり前になることがあるのです。
さらに、季節性のアレルギー疾患として有名なのが花粉症。年々症状を持つ人が増え、近年は日本人の約3割にものぼるといわれます。
こうした一時的なアレルギー症状でも、花粉シーズンが3~4ヶ月続くうちに、口呼吸の癖がついてしまう方もいます。
アデノイド肥大・口蓋扁桃肥大
アデノイドとは、鼻の奥にある咽頭扁桃のこと。リンパ組織のかたまりです。
アデノイドは2歳ごろから大きくなり始め、5~6歳に最も大きくなり、10歳ごろを目安として小さくなっていきます。アデノイドがもっとも大きくなるとされる5~6歳では、まだ体全体やあごの骨格は小さいため、人によってはアデノイドの肥大が過度になり喉に占める割合が大きくなることも。
これにより鼻呼吸で息苦しさを感じ、口呼吸になったりいびきをかいたりすることがあります。
アデノイドが肥大することにより口呼吸となり、口呼吸による顔の見た目の変化は「アデノイド顔貌」とも呼ばれます。顔が間延びしている、出っ歯、あごが小さい、あごのラインがはっきりしないことなどが挙げられます。
さらにのどの奥にあるのが口蓋扁桃で、一般的に「扁桃腺」と呼ばれています。口蓋扁桃はアデノイドより少し後の3~4歳で肥大が始まり7~8歳で最大サイズに。その後12~13歳で小さくなっていきます。こちらも肥大が過度になることで呼吸がしにくくなり口呼吸になったり、食べ物を飲み込みにくくなったりすることがあります。
どちらも子供の時期は、肥大することが成長の過程の1つです。幼少期は免疫機能がまだ弱いため、アデノイドや口蓋扁桃が肥大化することで、菌やウイルスがのどの奥に入り込まないようバリアするという大切な役割があります。
また、風邪などの感染症により一時的に腫れることがあります。
アデノイドや口蓋扁桃の肥大による受診の目安は?
アデノイドや口蓋扁桃肥大は成長過程の1つですが、肥大が過度になりすぎると以下のようなトラブルを招くことがあります。
アデノイドの過度な肥大によるトラブルの例
◆鼻詰まりがひどい
◆常に鼻声
◆口呼吸
◆中耳炎や副鼻腔炎を繰り返す
口蓋扁桃の過度な肥大によるトラブルの例
◆食べ物が飲み込みづらい
◆いびきがひどい
◆おねしょをしてしまう
◆睡眠時に無呼吸になっていることがある
◆睡眠が思うように取れず、睡眠不足
◆集中力の低下
アデノイドや口蓋扁桃の「病的肥大」が疑われる場合、これらのトラブルが慢性的に起こり、日常生活に支障が出ることがあります。病的肥大の原因としては、感染症にひんぱんにかかったり、慢性的に扁桃炎にかかったりした場合や、遺伝的に大きくなることが挙げられます。
このように原因はさまざまですが、病的肥大が疑われる場合、専門医に診てもらうことをおすすめします。
歯並びやあごなどの口周りの形
出っ歯などの歯並びや、頬杖をつく癖などであごの形が変わり、物理的に口を閉じられずに口呼吸になるケースもあります。
お口まわりの筋力不足
子供のころから柔らかいものだけを好んで食べたり、硬いものをよく噛まずに食べたり、「ポカン口」のままでいたりすることで、お口周りが筋力不足になる場合があります。お口の周りにある口輪筋の筋力が低下することにより、お口をしっかり閉じることができず、さらにポカン口になりやすくなる悪循環に。
特に近頃は、昔のように風船を膨らませたり口笛を吹いたりしなくなり、口輪筋を使う機会が減っていると言われます。
口呼吸を改善する方法
口呼吸になる原因はさまざま。では、鼻呼吸をするためにどう対策したらよいでしょうか。
お子さまはもちろん、大人の方も今から実践できる口呼吸の改善方法にはこんなものがあります。
矯正歯科治療
永久歯が生えそろったお子さまや大人の方なら、口呼吸の原因となる出っ歯や開咬を歯科矯正で治療することにより、改善が期待できます。
さらに、まだ永久歯が生えそろっていないお子さまのうちなら、あごの骨も成長過程にあるため、成長を利用した治療ができることが大きなメリットです。
耳鼻科や小児科を受診する
鼻詰まりや鼻水などの症状が起こる鼻の疾患をお持ちの場合、息苦しさを覚え口呼吸になることがあります。まずは耳鼻科、耳鼻咽喉科に相談しましょう。
アレルギーの原因をしっかり検査して治療をするとともに、花粉などアレルギーのもとを除去したり回避したりする予防・対策も重要です。お子さまでアデノイド肥大や口蓋扁桃肥大が心配なケースでも、まずは耳鼻咽喉科の受診がおすすめ。お近くにない場合、小児科への受診がおすすめです。
舌や口輪筋を鍛えるトレーニングをする
口呼吸が習慣化してしまい舌やお口周りの筋力が弱い場合、トレーニングにより口呼吸の改善が期待できます。
また、就寝中にお口が開いてしまうのもセルフケアによって防ぐことができます。トレーニングやセルフケアについて、順番に見ていきましょう。
あいうべ体操
お口のトレーニングでまず試してほしいのがあいうべ体操です。
声は出さなくても効果が期待できますが、お子さまは声を出したほうが感覚をつかみやすいかもしれません。次の動きを順番に行います。
- 「あー」と口を大きく開く。叫ぶようなイメージ。
- 「いー」と口を横に大きく広げる。にっこり笑顔のイメージ。
- 「うー」と口を前に突き出す。タコの口のイメージ。
- 「べー」と大きく舌を下方向に出す。舌の表面を見せるイメージ。
1~4までを1セットとし、1日30セットを目標に頑張ってみましょう。
舌やお口周りの筋力が付けば、自然と「ポカン口」の改善につながります。一度に30セットは意外と疲れてしまうので、毎食後に10セット行うのがおすすめです。
いつもスポットポジションに舌を置く
舌を置く正しい位置、「スポットポジション」を覚えていますか?上あごのくぼみ前方部分でしたね。上の前歯の手前にふくらみがあり、そのすぐ後ろあたりです。
舌を持ち上げるようにして、舌先を丸めず尖らせたままスポットに当てましょう。前歯に舌はギリギリ触れません。そのままゆっくり口を閉じると、舌が上のくぼみに沿って自然と収まります。
常にこのスポットポジションに舌を置くことを意識しましょう。はじめは慣れない方もいるかもしれませんが、続けていくことが大切です。
舌を鳴らすポッピング
スポットポジションに正しく舌が置けるようになったら、次のトレーニングです。
スポットポジションに舌先を当てた状態で、上あごに舌を吸いつけます。
舌がぺったりと上あごについたらOK。そのまま大きく口を開けます。舌の裏の筋ができるだけ伸びるように頑張りましょう。そこから勢いよく舌を離し、下あごに打ち付けるように舌を鳴らすと「ポンッ!」と軽快な音がします。これがポッピングです。
舌打ち、舌鳴らしの一種ですね。悔しいときなどに前歯で「チッ」と鳴らす舌打ちとはちょっと違うので、ぜひ練習してみてください。
15回を1セットとし、1日2セットがトレーニング回数の目安です。舌を上に持ち上げる力を鍛え、スポットポジションの習慣づけになります。
Q. 子供はいつからトレーニングを開始すればいいの?
A. 積極的なトレーニングを開始する目安は、6歳前後です。
おおよそ3歳くらいまでは、癖や歯並びについて経過を観察する時期といわれます。母乳や哺乳瓶から離れていない子もいて、お口の使い方が大人と異なっているためです。
3歳から小学校に入る6歳前後までは、注意して癖や歯並びを観察する時期に入ります。
この時期に指しゃぶりの癖が抜けていなかったり、お口をポカンと開けている癖があったりして口呼吸が疑われる場合は、6歳を目安に積極的なトレーニングを考えても良いでしょう。
睡眠時の口テープ
普段の生活では口呼吸をしているつもりはないものの、睡眠時に口呼吸になってお口が乾燥したりいびきをかいたりしてしまう方は、口テープがおすすめです。
方法は簡単。
市販の鼻呼吸用テープや、サージカルテープ(包帯などの固定用テープ)などを使用し、寝るときに口をふさぐように貼るだけです。
皮膚が弱い方はできるだけ専用品を使いましょう。息苦しさを感じたときに、簡単にはがせることが重要です。縦に1本貼ったり、バツ印に貼ったり、寝るときに気にならない貼り方をいろいろ試してみてください。
小さいお子さま用の口腔筋トレーニング機器
お子さま1人ではなかなかトレーニングができない、かといって保護者様が毎日すべてのトレーニングをお子さまと一緒に行うのは難しい場合、専用のトレーニング機器を使うのも1つの手段です。
多くの市販のトレーニング機器はお口周りの「口輪筋」を鍛え、自然とお口を閉じる力を育てる目的で作られています。さらに舌を正しい位置に誘導し、舌の悪い癖を防ぐことに役立ちます。
これら市販のトレーニング機器は手軽に購入できるメリットがある一方、お子さま1人1人のお口の形に合った商品でないことや歯並びまで考慮した器具ではないなどのデメリットもあります。
お子さまへの負担を抑えながら、お子さま1人1人のお口の形や大きさに合わせてトレーニングを促すプログラムもあります。次の項目では、トレーニングプログラム『キレイラインKIDS』についてご説明しますね。
“お口ぽかん”を改善!小児用矯正歯科治療プログラム『キレイラインKIDS』
「うちの子、口呼吸かもしれない…」
「指しゃぶりの癖が抜けないの」
「ポカン口を早めに改善してあげたい」
お子さまの口呼吸や癖にお悩みのパパさん、ママさんは多いものの、実際何から始めたらいいか悩んでしまったり、セルフトレーニングやセルフケアだけでは心配だったりする方もいるのでは。
そこでおすすめしたいのが、キレイラインKIDSの治療プログラムです。
キレイラインKIDSとは?
キレイラインKIDSの特徴
- お口周りの筋肉の機能を正しい方向へ導く、マウスピースを使った小児用歯科矯正治療プログラム
- 痛みを感じにくい
- 最短1年でお子さまの悪習癖を改善(*1)
- 日本人の子供の顔の形、顎骨、歯並びに合わせた設計・サイズで開発
- 治療プログラムの費用は15万円(*2)(税込16万5,000円)
- キレイラインKIDS提携クリニックで、お子さまの顎の大きさにぴったりのサイズをカスタムメイドできます
※自社調べ
*1: 小児の場合、成長発育がありますので、全ての方が1年間で治療を完了できるというものではございません。一定の効果が得られるのに、必要最小限の期間として1年間を推奨しております。
*2:初回検診料3,300円~、および来院1回につき3,300円程度の再診料が別途発生します。金額は提携クリニックにより異なりますので、予約画面または通われるクリニックにご確認ください。
キレイラインKIDSは、3~12歳(※)のお子さまを推奨年齢とした治療プログラム。
※初診時年齢は3歳~11歳、3歳~5歳は反対咬合の症状のみ適応。顎関節に症状があるお子さまは適応外です。
※キレイラインKIDS適応外と診断されても、年齢や症状によっては他の治療法のご提案が可能な場合があります。詳しくは提携クリニックにご相談ください。
※近い年齢で初回検診の受診を強く希望される場合は、予約フォーム内【その他・ご希望等】に記入のうえ、提携クリニックとご相談ください。
矯正歯科治療先進国アメリカの専門トレーニングと臨床経験を持つ歯科医師が、プログラムを監修しています。
特に注目の特徴をいくつかチェックしましょう。
装着時の痛みを感じにくい
従来の矯正では歯に力を加えて動かすため、痛みが出てしまうのがネックで治療に踏み切れない方も。
キレイラインKIDSは歯に無理に動かすような力を加えるのではなく、口呼吸や指しゃぶりなどの悪習癖を改善し、お口の周りの筋肉(口腔周囲筋)の発達を正しい方向へ導く治療法です。
自然な歯並びの改善を目指すため、痛みを感じにくく後戻りも少ないのもポイントです。
海外製品では「歯列のアーチ形状に合わない」という問題もありますが、キレイラインKIDSは日本人のお子さまの顔の形、顎骨、歯並びに合わせた設計・サイズで開発されているため、安心して装着していただけます。
素材へのこだわりで治療の快適性を重視
キレイラインKIDSでは、歯科矯正に適した医療用のエラストマーを採用。
エラストマーは硬く丈夫なプラスチックと、やわらかく弾性があるゴムの中間のような性質があります。これにより従来のお子さま用マウスピースよりも硬さと弾力性があり、よりトレーニング効果が期待できます。
また適度なやわらかさも併せ持つため、治療の効果を保ちながらも、お子さまに違和感をできるだけ感じさせない設計です。
キレイラインKIDSのトレーニング方法
キレイラインKIDSのマウスピースは、日中3時間と就寝時8時間の装着を推奨しています。
毎日使ってトレーニングすることが大切です。
キレイラインKIDSのマウスピース装着手順
- マウスピースをお口の中に入れる
- スポットポジションを意識して舌を置く
- 強く噛まないよう口を閉じたら、鼻でゆっくり呼吸する
装着手順はたったこれだけ。慣れればお子さま1人でも行えます。
キレイラインKIDSのトレーニング法
- スポットポジションに舌を置き、唇は軽く閉じる
- 慣れたら、唇を閉じたままつばを飲み込む練習をする
- 常に鼻で呼吸することを意識する
トレーニング方法もたったこれだけ。しかし、続けることでお口周りの筋機能や歯並びが改善され、自然と鼻呼吸になるようサポートできます。
キレイラインKIDSの治療の流れ
1.初回検診を予約する
初回検診のご予約は、公式サイトや公式LINEから簡単にできます!また、下記の初回検診予約ボタンからもご予約が可能です。
※下記の同意書を印刷し、保護者様がサインしてご持参下さい。同意書がない場合は初回検診を受けることができませんので、ご注意ください。
→同意書はこちら
2.初回検診を受けに来院
問診票にご記入いただいたあと、歯科医師がお子さまの口腔内を診察し、歯型を採ります。初回検診の所要時間は60分程度です。お時間に余裕をもってご来院ください。
※デンタルローンなどの諸手続きに、お時間を追加で30分程度頂く場合がございます。
※クリニックにより診療時間が前後する場合がございます。詳しくはご予約中のクリニックまでお問い合わせください。
◆ すべての方に必要な持ち物 ◆
- お子さまの保険証
- 初回検診料 3,300円~
※金額はクリニックにより異なりますので、予約画面にてご確認ください。 - 保護者様のサイン入り同意書
※保険証は、ご本人確認のためにお持ち頂いております。
◆ 初回検診当日の契約をご希望の方の持ち物 ◆
- 治療プログラム費用(税込16万5,000円)またはクレジットカード
※予約日前日・当日のキャンセル、無断キャンセルはキャンセル料(3,300円)が発生します。
※お子様の検診は、保護者の同伴が必要です。
※健康保険証を必ずご持参ください。
※提携クリニックによって歯型採取の方法が異なります。またお口の大きさにより、アルジネート印象による採取となる場合があります。
※「顎関節症」の症状を持つお子様は、キレイラインKIDS適応外となります。
※適応外の場合にも、初回検診費用(3,300円~)は発生します。予めご了承ください。
※再診料は,別途来院ごとにクリニック様受付にて現金もしくはクレジットカードでお支払いいただきます。
3.カウンセリング
初回検診時にカウンセリングも行います。保護者様、お子さま双方に安心して治療を受けていただくため、丁寧なカウンセリングを心がけています。
この時にお子さまの歯並びや悪習癖の悩みのご相談、キレイラインKIDSのメリットやデメリットなどもご案内が可能です。
4.治療を受けるか判断
キレイラインKIDSが適応だった場合、治療に進むかどうかご判断いただきます。ご契約される場合は同意書にご記入ください。
ここまでが初回検診時に行うことです。
※初回検診や治療の流れは各提携クリニックによって異なる場合があります。
※ご契約されない場合、初回検診費用(3,300円~)以外の費用は発生しません。
お支払いについては現金やクレジットカードはもちろん、デンタルローン(※)を利用した分割決済が可能な提携クリニックもございます。お気軽にご相談ください。
※デンタルローンなどの諸手続きに、お時間を追加で30分程度頂く場合がございます。
5.マウスピースの製作
採取したお子さまの歯型データと歯科医師の指示のもと、日本の国家資格を持つ歯科技工士がお子さま1人1人に合わせた専用のマウスピースをデザイン&製作します。
6.精密検査とマウスピースのお渡し
約2週間後にマウスピースが出来上がりますので、それ以降にお受け取りのご来院をお願いします。
来院時に、お子さまの歯並びやお顔の写真・レントゲンの撮影・身長/体重測定などの精密検査を行います。
検査後にマウスピースをお渡しし、保管方法や注意事項をご説明します。
※提携クリニックの予約状況により、お受け取りまでの期間が延びる場合があります。
7.スケジュールに合わせて、3回目以降の検診
治療プログラムが適切に進んでいるかを定期的に診察するためにも、治療スケジュールに合わせてご来院ください。
3回目は4~6週間後にご来院いただき、特に問題がない場合は、3~4ヶ月に1回の通院ペースでご来院をお願いします。再診では、口腔内チェックと指導を行います。
口呼吸を治し、キレイな歯並びと健康な体を手に入れよう
口呼吸は、歯並びへの影響が考えられるだけでなく、見た目への影響も気になるところ。大人の方もお子さまも、口呼吸を鼻呼吸に改善し、健康な生活を目指しましょう。
まだまだ成長過程にあるお子さまは、対策によって口呼吸を改善できる可能性が充分にあります。キレイラインKIDSは、お子さまの成長を見守るパパさん、ママさんの味方です。
ぜひ初回検診で、お子さまや保護者の方の不安や疑問を話してみてくださいね。
大人で口呼吸にお悩みの方ももちろん、今回の記事でご紹介してきたように鼻呼吸にするための対策がたくさんあります。
アデノイドや口蓋扁桃肥大がないか耳鼻科で診てもらったり、トレーニングによって舌やお口周りの筋肉を鍛えたり、歯科矯正で出っ歯や開咬を改善することで、鼻呼吸へ変えていくことが可能なのです。
出っ歯や開咬を改善したいとお考えの方は、キレイラインKIDSの大人版「キレイライン矯正」をチェックしてみてくださいね。
キレイライン矯正についてや、大人の口ゴボについて詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてみてください。
※本記事は2024年4月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
※保険適用外の自由診療となります。
※掲載している料金はすべて税込み価格です。