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仕上げ磨きはいつまでやるべき?歯科衛生士が教えるコツと嫌がるときの対処法

仕上げ磨きはいつまでやるべき?歯科衛生士が教えるコツと嫌がるときの対処法

最終更新日: 公開日:
この記事を監修した医師
仲間 勇太先生

仲間 勇太先生

ブランチ大津京デンタルクリニック 院長

【経歴】
2013年 鹿児島大学歯学部歯学科卒業
2013年 鹿児島大学臨床研修歯科医師
2014年 医療法人緑和会で勤務
2017年 東北地方の法人に勤務
2019年12月 医療法人幸歯ノ会 ブランチ大津京デンタルクリニック 院長就任

◆ブランチ大津京デンタルクリニックのキレイライン矯正予約ページはこちら

 

キレイライン公式ブログ担当の小田です。
毎日の仕上げ磨きって大変ですよね。

仕事で疲れているから正直しんどい」
「上手くできなくてついイライラしちゃう」
「子供が泣いて嫌がるから困っている」
「歯みがきタイムになると子供が逃げる」

お子さんの歯を守るために大切な「仕上げ磨き」ですが、子供のため、とわかってはいても、かなかスムーズにできないときってありませんか?

お子さんがぐずってやらせてくれない」というお悩みも多いですし、親御さんのいつまで仕上げ磨きしなきゃいけないのかな?とため息をつきたくなってしまう気持ちもわかります。

じっさい、仕上げ磨きっていつまでやったらいいのでしょうか?

一般的に「仕上げ磨きは10歳まではやったほうがいい」と言われていますが、歯科医師の多くは「できれば12歳くらいまでやってほしい」と推奨しています。

12歳というと、小学校を卒業して、中学生になるころですよね。

「そんなに大きくなるまでやるの

「ママ友は小学校に入ってからやめたって言っているけど」

「仕上げ磨きしようとしても、子供が嫌がるのよね……」

という声が聞こえてきそうですが、パパママが仕上げ磨きをしてあげるメリットはたくさんあるんですよ!

仕上げ磨きのメリット

  • 子供に正しい歯みがきを教えられる
  • 子供だけでは落としきれない汚れを落とすことができる
  • 効果的にむし歯予防ができる
  • 子供のむし歯や口内トラブルを早期発見できる
  • 歯みがきの習慣を身につけられる

このようなメリットを手にするには、正しい方法で仕上げ磨きをすることが大切です。

今回は、仕上げ磨きの正しいやり方やコツを、歯科衛生士さんに聞いてきました

何歳から何歳まで仕上げ磨きをしたほうがいいのか、どんなふうにサポートしてあげたらいいのか、わかりやすく解説していきます。

「仕上げ磨きがうまくできていない」とお悩みのパパさん、ママさん!仕上げ磨きの正しい知識と、上手に仕上げ磨きをするコツがわかれば、きっと楽しい習慣になりますよ。

歯並びと磨き残しの関係や、仕上げ磨きが楽しくなるアイテムも紹介するので、ぜひ読んでみてくださいね。

子供の仕上げ磨きは何歳から?いつまで続けるのが正解?

多くの親御さんは「仕上げ磨きっていつから始めたらいいの?」「いつまで続けるべきなの?」と悩んでいるのではないでしょうか。

ここでは、仕上げ磨きが必要といわれている年齢と、泣いて嫌がるお子さんについて解説していきます。

目安は0歳から12歳くらいまで

一般的に、仕上げ磨きは生後6ヶ月くらいで下の前歯が生えてきたころから、永久歯が生え揃う10~12歳位まで続けることが推奨されています。

12歳までというと長く感じる方もいるかもしれませんが、乳歯と永久歯が混在する時期は、大きさが違う歯が混在するため段差ができやすく歯が磨きにくい状態なのです

小さなお子さんだから磨き残しが多い、という面もあるのですが、そもそもこの時期の子供の歯は磨き残しが起こりやすい状態なのです。

赤ちゃんのうちは、親御さんに仕上げ磨きをしてもらうことで歯みがきに慣れてもらい、永久歯が生え揃う12歳くらいまでは、磨き残しや口腔内の点検も兼ねて仕上げ磨きをするのがおすすめです。

年齢別仕上げ磨きのポイント

0~2歳くらいまでガーゼや歯ブラシを口の中に入れることに慣れてもらう時期です。
3~5歳くらいまで歯みがきの必要性を理解してもらいましょう。奥歯が生えてくるので、磨き残しがないよう、親御さんが主導して丁寧に磨いてあげてください。
6~9歳くらいまで乳歯の奥歯の後ろに新しい永久歯「6歳臼歯」が生えてきます。むし歯になりやすいので、お子さんが自分で歯みがきをしたあとに、親御さんが仕上げ磨きをしましょう。
9~12歳くらいまで基本的にお子さんが自分で磨き、親御さんは届きにくいところを中心にチェックします。必要に応じて仕上げ磨きをします。

お子さんが嫌がらないようなら、仕上げ磨きは中学生になってからも続けても大丈夫です。大人でも磨き残しをすることがありますよね。歯の裏側や奥歯など、歯ブラシが届きにくいところを時々確認してあげると安心ですよ。

泣かせてまで続けるべき?仕上げ磨きの必要性

お子さんが泣いて嫌がって仕上げ磨きをさせてくれないときってありますよね。毎日苦労しているパパママも少なくないと思います。

でも、お子さんの口腔内の健康のためには、仕上げ磨きはとても重要なんですよ。

  • 生えたばかりの乳歯は柔らかくむし歯になりやすい
  • 生え変わりの時期はデコボコして段差があり磨きにくいため、磨き残しが起こりやすい
  • 小さなお子さんが、すみずみまできれいに磨くことは難しい
  • 永久歯は12歳くらいで生え揃うが、生え始めはエナメル質が弱く、丁寧なケアが必要

親御さんが仕上げ磨きをがんばっているおかげで、こんな成果が出ているのをご存じですか?

◎子供のむし歯は年々減っている◎

2016年に厚生労働省がまとめた「歯科疾患実態調査結果の概要」によれば、1993年以降、むし歯がある子供の割合は年々減ってきています。

たとえばパパママたちが子供だった1993年の場合、5歳の子供にはすでに77%の割合でむし歯がありました。11歳では、なんと94.8%の割合です。

ところが2016年になると、5歳の子供でむし歯があるのは39%、11歳の子供では34.4%と、1993年と比較して大きく減少しているのがわかります。

※1993年以前、1999年以降では、それぞれ未処置歯の診断基準が異なる

この大きな成果を支えたのが、家庭での仕上げ磨きの普及といわれています。

同じく厚生労働省の集計結果によれば、2004年には仕上げ磨きをする親の割合はわずか19.4%でした。

しかし2016年の調査では、仕上げ磨きをする親の割合は72.7%と大幅に増えています。

むし歯予防の意識が向上し、ご両親の毎日の努力が着実に実っているのがわかりますね。

高いむし歯予防効果が期待できる仕上げ磨きですが、嫌がるお子さんがいるのも事実です。

仕上げ磨きしたくてもやらせてくれないよ……」と嘆いているパパさん、ママさん!お子さんのイヤイヤへの対処法はこちらで紹介しています。

基本からポイントまで:仕上げ磨きの正しいやり方

仕上げ磨きは正しいやり方でおこなうことが大切です。

今まで仕上げ磨きをがんばってきた方も、これから仕上げ磨きを始めようと思っている方も、まずは正しい仕上げ磨きの方法やタイミング、回数などを基礎から確認してみましょう。

具体的な方法

ここでは、基本の歯ブラシの使い方を紹介します。いつものやり方を思い出しながら確認してみてくださいね。

また、すみずみまでキレイに磨くためには、お子さんの姿勢も大切です。いつもどんな姿勢で磨いていますか?寝かせる?立たせる?コツも紹介します。

歯ブラシの持ち方

仕上げ磨きをするときは、鉛筆を持つときと同じように歯ブラシを持ちます。この「ペングリップ」という持ち方をすると、軽い力で磨きやすいですよ。

歯ブラシの当て方・歯の磨き方

歯ブラシは毛先を歯に垂直になるようにあてます。とくに歯と歯ぐきの境目は磨き残しやすいところなので、しっかりとあてて磨いてあげてください。

歯ブラシを動かすときは、横に小刻みに動かすのが基本です。

注意したいポイント

★上の前歯の表側
中心部分に、歯ぐきと唇の内側をつなぐ筋のようなもの(上唇小帯)があるので、歯ブラシが当たらないように、指でガードしながら磨きます

★上下の前歯の裏側
他の部分は横に小刻みに動かすのが基本ですが、前歯の裏側は歯ブラシを垂直にあてたら、縦に動かして磨きます

★奥歯
磨きにくいところですが、歯の表側、裏側、咬合面(噛む面)、それぞれにしっかりと歯ブラシをあてて磨きます。
人差し指で頬を少し外側に引っ張ってスペースを広げると磨きやすくなります。このとき、歯ブラシで口の中をつつかないように注意しましょう。

【年齢別】ラクに磨ける体勢とコツ

仕上げ磨きのときの体勢は、3~5歳くらいまでは口の中がよく見える「寝かせ磨き」がおすすめです。親御さんが座った膝の上にお子さんの頭を乗せると磨きやすいですよ。

ただし、「寝かせ磨き」をお子さんが嫌がる場合は、「立たせ磨き」でもOK。

「立たせ磨き」は少し口の中が見えにくいかもしれませんが、仕上げ磨きをしないよりは、可能な範囲でやってあげたほうが良いでしょう。

立たせる場合は、親御さんがお子さんの背後にひざ立ちすると、磨きやすくなります。このとき、親御さんのお腹や脇のあたりでお子さんの頭を支えるようにすると頭が安定しますよ。

6~9歳くらいになると「寝かせ磨き」を嫌がるお子さんも増えてきます。その場合は「立たせ磨き」でも良いでしょう。お子さんが立った後ろに親御さんが立ち、お腹や脇でお子さんの頭を支えます。「立たせ磨き」では見えにくい場所を磨くときだけは、寝かせて磨くようにしましょう。

仕上げ磨きの回数・タイミング

歯みがきは1日3回の食事やおやつの後にするのが推奨されています。では、仕上げ磨きも毎食後……!?

理想は毎食後とおやつの後なのですが、昼食やおやつは幼稚園や小学校で食べることが多いため、仕上げ磨きをするのは難しいでしょう。

現実的に考えると、もっともむし歯リスクが高まる夜のおやすみ前には必ず仕上げ磨きをするのがよさそうです。

もちろん、理想は毎食後なので、朝食後や幼稚園・学校から帰って来た後などもできる範囲で仕上げ磨きをしてあげてください。

幼稚園や学校で仕上げ磨きができないときはどうする?

仕上げ磨きをしてあげたくても、幼稚園や学校ではできませんよね。そんなときは、子供が自分で簡単に使えるデンタルフロスや洗口液などのアイテムを利用するのもひとつの手です。

デンタルフロスについては、こちらでくわしく解説しています。

仕上げ磨きにおすすめの歯ブラシ・歯磨き粉の選び方

歯ブラシや歯磨き粉はどれでもいいわけではありません。選び方のポイントを理解して、より良い歯みがき環境を整えましょう。

歯ブラシの選び方

仕上げ磨きには歯ブラシの形状が重要です。仕上げ磨き用の歯ブラシを選ぶときは、次のポイントに注目してみましょう。

  • ヘッドは子供の口に合う小さめサイズ
  • 毛の硬さは、しっかりと磨ける「ふつう」タイプ
  • お口の奥まで届きやすい細長いハンドル
  • 歯の生え始め時期には、口内を傷つけにくいやわらかめの平切カット

ところで、子供が自分で使う歯ブラシと仕上げ磨き用の歯ブラシは分けた方が良いって知っていますか?

仕上げ磨きをするには、持ち手が長い歯ブラシのほうが奥まで届きやすいのですが、この持ち手が長い歯ブラシをお子さん本人が使うと、喉の奥をつついてしまう危険性があるので注意が必要です。

お子さんが自分で使う歯ブラシは、5歳ぐらいまでは、ヘッドが小さく、持ち手が曲がる安全性を考えたものがおすすめです。

また、お子さんの年齢によって選ぶポイントも異なります。

  • 0~2歳は、歯ぐきを傷つけない毛がやわらかいもの
  • 3~5歳は、しっかり磨ける適度なかたさのある毛
  • 6~12歳は、奥歯までしっかり届くまっすぐな持ち手

なお、磨きにくい奥歯やデコボコしているところは、「タフトブラシ」が便利です。

タフトブラシとは、毛束が小さな小型のヘッドの歯ブラシのことです。小回りがきくので、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目なども磨きやすいのが特長です。

乳歯と永久歯が混在している時期のお子さんにもおすすめですよ。

そしてもうひとつ、デンタルフロスも併用してみましょう。実は、歯ブラシだけでは汚れの60%ほどしか落とせないといわれています。いつもの歯みがきにタフトブラシとデンタルフロスを組み合わせることで、磨き残しを減らせますよ。

子供の歯みがきについては、こちらでくわしく解説しています。

歯磨き粉の選び方

歯磨き粉はフッ素入りのものがおすすめです。フッ素にはむし歯の原因菌の働きを弱めると同時に、歯の表面を強くしてむし歯を防ぐ働きがあります。

お子さんにはもちろん、大人の方にも効果が期待できるので、家族みんなでフッ素入り歯磨き粉を使ってもいいですね。

なお、フッ素は歯みがき用のフッ素ジェルとしても市販されています。歯みがきの仕上げに、デンタルフロスにフッ素ジェルを付けて使うと、むし歯予防効果を高められます。

歯みがき自体が苦手なお子さんには、フルーツの香りがついた歯磨き粉もおすすめです。お子さんが好きな香りがする歯磨き粉を用意して、歯みがきタイムを楽しい時間にしてあげましょう!

フッ素入り歯磨き粉については、こちらでくわしく解説しています。

嫌がるときはどうする?仕上げ磨きでよくある困ったときの対策方法

親御さんが一生懸命仕上げ磨きをしようとしても、お子さんが嫌がって思うようにできない、というお悩みを聞くことがあります。

そんなときはどうしたらいいのでしょうか?

ここでは、仕上げ磨きで多い「お子さんのイヤイヤ」への対処法を紹介していきます。

仕上げ磨きをさせてくれないとき

歯みがきの時間になると、大声で泣いたり走って逃げたりしてしまう、というお悩みは多いもの。

  • 昨日はおとなしく仕上げ磨きできたのに今日は頑として口を開けてくれない
  • ご近所に聞こえそうな大きな声で泣き叫ぶので親が根負けしてしまう
  • がんばって言い聞かせているのに、いざ仕上げ磨きになるとぐずる

これではパパさんママさんのほうが泣きたくなってしまうかもしれませんね。

でも、自己嫌悪に陥る必要はないんですよ!

たまにできない日があっても、「そんなときもあったっていいじゃない」という気持ちでやりすごしましょう。子供を無理やり押さえつけてまで仕上げ磨きをする必要はありません

もちろん毎日欠かさずに毎食後にできたら理想ですが、現実は難しいものです。仕上げ磨きは皆勤賞をとるより、お子さんが歯みがきを嫌いにならないことのほうが大事ですよ。

対処法1:歯みがきガーゼ(歯磨きガーゼ)で赤ちゃんのうちから慣れてもらう

口の中に指や歯ブラシを入れられるのは、大人でも違和感がありますよね。

お子さんが仕上げ磨きを不快に感じないようにするには、赤ちゃんのうちから慣れてもらうことが大切です。

赤ちゃん用の「歯みがきガーゼ」を利用して、歯が生える前からお口の中を触られることに慣らしていきましょう。

対処法2:絵本でむし歯(虫歯)や歯みがき(歯磨き)を理解させる

小さなお子さんにむし歯や歯みがきの大切さを理解してもらうのはなかなか難しいですが、物語が好きなお子さんなら、絵本を活用するのが効果的です。

むし歯や歯みがきをテーマにした絵本を読み聞かせながら、「むし歯になると痛いよ」「どうやったら悪い菌をお掃除できるかな」と会話をしながら理解を深められます。

対処法3:機嫌の良いときを狙う

お子さんが歯みがきを嫌がる理由のひとつに「眠いから」というのがあります。

眠いときに歯みがきをするのは大人でも面倒に感じますよね。機嫌よく歯みがきさせるには、「食後すぐ」などの眠くないタイミングを選びましょう。

対処法4:歯みがき(歯磨き)は子供にまかせて、親は最後の点検をする

小学校高学年ぐらいになると、仕上げ磨きは「赤ちゃんみたい」と嫌がる子もいます。

お子さんが「自分のことは自分でする」という姿勢を見せ始めたら、まずは歯みがきをお子さんにまかせてみましょう。

きちんと磨けているようなら、親御さんは最後の点検としてチェックをするだけにするといいですよ。

嫌がる子に無理やり仕上げ磨きをするのは逆効果

歯みがきに熱心な親御さんは「親の責任だから」と、お子さんが嫌がっても押さえつけるように仕上げ磨きをすることがあります。

でも、無理やりやるのはむしろ逆効果です。

歯みがきを毎日無理やりやられてしまうと、歯みがきが嫌いになってしまいます

すると歯医者さんも苦手になり、むし歯や歯周病などの発見や治療が遅くなってしまうことも。

歯みがきが嫌いなお子さんには、まずは歯みがきの大切さを理解し、興味を持ってもらえるように誘導しましょう。

やるべきことから毎日の楽しい習慣に変えよう

歯みがきを「磨かないとむし歯になるから」と義務的にやるより、楽しんでできたらいいですよね。

親御さんもお子さんも、肩の力を抜いて歯みがきを楽しめる方法がたくさんあるので、コミュニケーションをとりながら楽しい習慣に変えてみませんか?

対処法1:おもちゃ感覚で歯みがきトレーニング(歯磨きトレーニング)をする

見た目が可愛らしい歯ブラシなら、おもちゃで遊ぶように歯みがきトレーニングができそうではありませんか?

お子さんのお気に入りのキャラクターがデザインされた歯ブラシを使うのもおすすめですよ。

うっかり飲み込んだりのどを突いたりしてしまわないように、持ち手が大きくなっているものが安心です。

対処法2:おいしい味の歯磨き粉で歯みがきタイム(歯磨きタイム)を楽しみタイムにする

歯磨き粉の味ひとつで、歯みがきの気分もずいぶん変わります。

子供が好きなフルーツ味のものがたくさん市販されているので、いくつかそろえて日替わりで楽しむのもいいですね。

お子さんが自分から「今日はこれがいい!」と言ってくれるようになると、仕上げ磨きもはかどります。

対処法3:歯みがき(歯磨き)が出来たらご褒美をあげる

お子さんにとって気が進まない歯みがきでも、そのあとにご褒美がもらえるとなれば、協力を得やすくなります。

といっても、歯みがきの後に砂糖などを含むお菓子はいけませんあげるなら、歯みがき後に食べられてむし歯予防もできるキシリトールやフッ素のタブレットがおすすめです。

歯みがき後にお菓子を食べてもいいと勘違いしないように、「これは歯を強くしてくれる特別なお菓子だよ」などと説明を添えてあげるといいでしょう。

対処法4:歌に合わせて歯みがき(歯磨き)をお遊戯にする

子供はお遊戯が大好き。鏡を見ながら黙々と歯みがきをするのは苦手でも、歌に合わせて歯みがきをするのなら、お遊戯みたいで楽しいですよ。YouTubeなどでも歯みがきソングがたくさんあるので、お気に入りを見つけて、遊び感覚で歯みがきしてみませんか?

対処法5:お気に入りのアニメや映画に集中させる

なだめても言い聞かせても歯みがきを嫌がるようなら、意識を他に集中させる方法もあります。

おすすめはお子さんが好きなアニメや映画。親御さんの膝の上に寝かせて、お子さんから見やすい位置にスマホやタブレットの画面を設置しましょう。

楽しいアニメを見ているうちに、仕上げ磨きもあっという間に終わるかもしれませんよ。

対処法6:仕上げ磨きごっこでパパママ気分にさせる

いつもはパパママに仕上げ磨きをしてもらっているお子さんに、仕上げ磨きをしてあげる立場になってもらいましょう。

お人形やぬいぐるみを相手に、パパママになったつもりで仕上げ磨きをしてあげる「仕上げ磨きごっこ」は大人になった気分が味わえるのできっと気に入るはず。

終わったら、ご両親がお子さんに仕上げ磨きをしてあげましょう。

少し大きなお子さんなら、パパやママの仕上げ磨きをさせるのもいいですよ。

※歯ブラシを口の奥に突っ込んでしまわないよう注意してください。

対処法7:家族みんなで歯みがき(歯磨き)をする

幼いお子さんは周囲の真似をするのが好きです。お子さんひとりだけに歯みがきをさせるのではなく、パパママや兄弟と一緒に歯みがきをしてみましょう。

「ここ磨けたかな?」「こうやって磨くとやりやすいよ」と会話をしながら歯みがきをすると、自然に歯みがき習慣が身につきます

自分でやるからと言いだしたとき

自分のことは自分でやりたがる年頃のお子さんは、親御さんが歯みがきを手伝うのを嫌がることがあります。

そんなときにおすすめしたい、2つの対処法を紹介します。

対処法1:「寝かせ磨き」を「立たせ磨き」に変える

仕上げ磨きの姿勢には「寝かせ磨き」と「立たせ磨き」がありますが、お子さんによっては、寝た姿勢で磨いてもらうのを「赤ちゃんみたい」と感じて嫌がることがあります。

そんなときは、「寝かせ磨き」から「立たせ磨き」に変えてみると、素直に磨かせてくれるかもしれません。

ただ、奥歯までしっかりと磨くには、寝た姿勢のほうが口の中が見えやすいです。

「赤ちゃん扱いしているのではなくて、お口の中を見るためだよ」と丁寧に話してみましょう。

親御さんが実演して、立っているときと寝ているとき、口の中が見やすいのはどちらかをお子さんに比べてもらうと、理解しやすいかもしれませんね。

Q. 仕上げ磨きはいつ卒業したらいい?

A. 仕上げ磨きをやめるタイミングは厳密には決まっていません。

多くの歯科医師は「永久歯が生え揃う10~12歳くらいまで」と提唱していますが、お子さんが自分でしっかりと歯みがきをし、磨き残しがないようなら親御さんが仕上げ磨きをしなくてもいいでしょう。

逆に、大きくなっても磨き残しがあるようなら、仕上げ磨きをしてあげたほうが安心です。

また、もしお子さんが仕上げ磨きを嫌がっていないなら、12歳より大きくなってからも、口内環境チェックのために仕上げ磨きを続けるという選択肢もあります。

親子のスキンシップをかねて、ゆったりと仕上げ磨きを続けていきましょう。

磨き残しの原因は、磨き方ではなく、歯並びに隠されていることもあります。気になる方は、歯並びをチェックしてみましょう。

対処法2:「染め出し」で本当にきれいに磨けているかを確認する

親御さんが仕上げ磨きをするのは、磨き残しを防ぐためです。つまり、お子さんが自分で歯を磨いても磨き残しがないなら、仕上げ磨きをしなくても大丈夫ということになります。

お子さんが「自分でできるから」と主張したときは、まずは染め出して磨き残しがないかをチェックしてみましょう。

このとき、親御さんが決めた合格ラインまで磨けているようなら、仕上げ磨きを卒業してもいいかもしれません。

ただし、完全にお子さんにまかせてしまうのではなく、時々は親御さんがちゃんと磨けているかを確認してあげてくださいね。

磨き残しの原因は歯並びも関係している!?

歯並びが悪いと、デコボコが増えることで歯ブラシがすみずみにまで届きにくくなります。お子さんや親御さんが歯みがきをがんばっていても、歯並びが原因で磨き残しが起こる可能性が高まってしまいます。

磨き残しがあるとむし歯リスクも高くなってしまうので、「毎日ちゃんと歯みがきをしているのにむし歯ができてしまう」ということにもなりかねません。

歯並びが悪い子供は増えている

悪い歯並びである「不正咬合」は年々増加傾向にあります。上顎前突(いわゆる出っ歯)になっているお子さんの割合は、1999年には8.6%でしたが、2011年には14.3%に増えています。

その原因として考えられているのが、口呼吸や低位舌(誤った舌の位置)などの悪習癖です。

※国立成育医療研究センター(2017年)「歯科保健分野の保健指導のポイント」

将来の歯の健康のためには、歯並びが悪くなってしまう原因を改善し、デコボコが少ない磨きやすい歯並びに導いてあげたいですね。

歯並びが悪くなる原因である悪習癖を改善するには、お子様のすこやかな歯とあごの成長を助ける治療プログラムがおすすめです。

キレイラインKIDS(キレイラインキッズ)は一般的な小児矯正よりも費用を抑えやすく、お子様への負担も小さい治療プログラムです。

これから一生のお付き合いをしていく、永久歯がきれいに生え揃うための土台作りを始めてみませんか?

治療プログラムの詳細はこちらでくわしく紹介しています。

歯の仕上げ磨きは、親子で楽しむ気持ちがラクに続けるコツ

毎日の仕上げ磨きは、お子さんにとっても親御さんにとっても大変かもしれません。

いつまでやらなきゃいけないのかな」と悩むいっぽうで、歯みがきがきれいにできていないと、むし歯や歯周病などの口内トラブルが心配になりますよね。

もしお子さんが仕上げ磨きを嫌がるようなら、歯科衛生士さんおすすめの対処法を試してみましょう。

  • 子供が喜ぶ歯ブラシや歯磨き粉を使って、歯みがきが楽しいという意識を持たせる
  • アニメやはみがきソング、絵本などを利用する
  • 歯みがきができたらご褒美をあげる
  • 仕上げ磨きごっこで、ママ役を体験してもらう
  • 「染め出し」でどこまで磨けているかを目で見て確認する
  • 自分で上手に磨けているなら、親は最後のチェックだけにする

永久歯が生え揃う10~12歳頃までは続けたい仕上げ磨きは、お子さんが小さい今だけのスキンシップです。

「絶対やらなきゃ!」「親の責任だから!」義務感に縛られる必要はありません

お子さんが好きな歌や歯みがきグッズを用意して、遊び感覚で親子で楽しみながら続けてみませんか

※本記事は2021年11月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。

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