【仕上げ磨き用歯ブラシの選び方】赤ちゃん~小学生までおすすめアイテムも紹介
キレイライン公式ブログ担当の小田です。
子供の歯の健康を守るためには、親御さんによる仕上げ磨きが欠かせませんよね。
でも……どんな歯ブラシがいいのか悩んでいませんか?
「子供が使っている歯ブラシで仕上げ磨きをしてもいいの?」
「仕上げ磨きにはどんな歯ブラシがいいの?」
「ほかのパパママはどんなものを使ってる?」
「子供が嫌がらない歯ブラシはない?」
小さな歯ブラシでも、その役割はとても大きなもの。毎日試行錯誤しているパパママも少なくないのではないでしょうか。
仕上げ磨きの歯ブラシ選びでとくに考えたいのは、子供のお口の環境は成長に合わせて変わっていくということです。
歯が生え始めの赤ちゃん、乳歯が生え揃う幼児、永久歯に生え変わる小学生では、それぞれ適した歯ブラシが違うんですよ。
この記事では、0~12歳までの仕上げ磨き用の歯ブラシについて、年齢別に解説していきます。使いやすい歯ブラシを見つけることができれば、きっと仕上げ磨きも楽しくなりますよ!
仕上げ磨きの疑問を解決
初めて仕上げ磨きをするパパママも、長年仕上げ磨きを頑張ってきたパパママも、「これってどうなんだろう」と疑問に思っていることはありませんか?
- いつから仕上げ磨きを始めるのか
- どんな歯ブラシを使ったらいいのか
- いつまで仕上げ磨きをするべきか
お子さんのお口の健康を守るためにも、まずはこの疑問を解決していきましょう。
赤ちゃんの仕上げ磨きはいつから?
仕上げ磨きは、下の前歯が生えてくる生後6ヶ月くらいから始めましょう。
ただ、最初から口の中に歯ブラシを入れられるのは赤ちゃんにとって違和感があるかもしれません。歯みがきを「いやなもの」と思ってしまわないように、最初はガーゼから始めるのもいいですよ。
「いやがったらやめる」ぐらいの軽い気持ちで、やさしく話しかけながら歯を磨くことに慣れさせていきましょう。
子供が使う歯ブラシと大人が使う仕上げ磨きの歯ブラシは分けるべき?
子供が自分で使う歯ブラシと、親御さんが使う仕上げ磨きの歯ブラシはそれぞれ別の物を用意してください。
小さなお子さんには、握りやすく、持ち手が曲がる安全性を考えたものがおすすめですが、仕上げ磨きに使う歯ブラシは、お口の奥まで届きやすい、持ち手が長いものがおすすめです。
いくつかのチェックポイントがあるので、こちらでくわしく解説しています。
子供の仕上げ磨きはいつまで続ける?
厳密に「いつまで」とは決まっていません。
「永久歯が生え揃う10~12歳くらいまで」と提唱している歯科医師も多いのですが、大切なのは「磨き残しをしないこと」です。
お子さんが自分で、すみずみまで磨けているようなら仕上げ磨きは卒業してもいいでしょうし、磨き残しが気になるようなら、中学生になっても親御さんが仕上げ磨きをしたほうがいいでしょう。
いつまで仕上げ磨きをすべきかは、こちらでくわしく解説しています。
仕上げ磨き用の歯ブラシの選び方
仕上げ磨きの歯ブラシは、お子さんが自分で使う歯ブラシとは違う基準で選びたいものです。選ぶときに気をつけたいポイントが2つあるので、それぞれをくわしく見てみましょう。
「仕上げ磨き専用」の歯ブラシ
仕上げ磨きには、仕上げ磨きのために作られた歯ブラシがおすすめです。
お子さんが使っている歯ブラシをそのまま仕上げ磨きに使っている親御さんもいますが、子供用の歯ブラシでお口の中をすみずみまで磨くには難しいところもあります。
仕上げ磨き用の歯ブラシなら、このようなメリットがありますよ!
持ち手(ハンドル)が長いので大人が持ちやすく、奥歯まで届きやすい
ブラシのヘッドが小さめなので子供の口の中でも動かしやすい
毛が短めなので汚れを落としやすい
正しい歯ブラシの持ち方は?
仕上げ磨きのときは、上の画像のような「ペングリップ」という持ち方がおすすめです。無駄な力が入りにくいので、丁寧に磨くことができますよ。
仕上げ磨き用の歯ブラシはこのペングリップで持ちやすいように設計されているので、親御さんにとっても使いやすいです。
子供の年齢に合った商品を選ぶことも大切
子供のお口の状態は年齢によって異なる特徴があります。仕上げ磨きには成長に合った歯ブラシを使いましょう。
たとえば毛の硬さは「かため」「ふつう」「やわらかめ」などのタイプがありますが、やわらかい毛は歯茎を傷める心配が少なく、生えたばかりの歯にもやさしい使い心地なので、乳歯や永久歯が生え始める時期におすすめです。
しかし小学生になって奥歯が生えてくると、やわらかい毛では力が入りにくく、しっかり磨くのが難しい場合もあります。
このように、年齢によってお口の中の状態はさまざま。歯ブラシはお子さんのお口の中を観察し、成長にあったものを選ぶことが大切です。
このあと、年齢別におすすめの歯ブラシを紹介していきますね!
【0歳~2歳】おすすめ仕上げ磨き用歯ブラシ
赤ちゃんの歯は、生後6ヶ月くらいで下の前歯が生え始め、9ヶ月を過ぎたあたりで上の前歯が生えてきます。
歯みがきは最初の歯が生える生後6ヶ月ころから始めるのがおすすめですが、口の中に歯ブラシを入れられることに慣れるまで、赤ちゃんにも準備期間が必要です。少しずつ歯ブラシに慣れてもらいましょう。
1歳2ヶ月を過ぎたころには奥歯が生えてくるので、徐々に奥歯に届く歯ブラシに切り替えていきます。
乳歯が生える前の練習用として
乳歯が生える前は本格的な歯みがきは必要ありませんが、やがて歯が生えてきたときのために、歯ブラシを口の中に入れることに慣れさせておきたいものです。
最初は歯ブラシを使うのではなく、ガーゼや歯磨きシートなどを使ってお口の手入れをしてあげるといいですよ。
慣れてきたら、やわらかな歯ブラシで歯茎のマッサージをすることから始めましょう。歯ブラシが気持ちのいいものだと感じてもらえると、仕上げ磨きもスムーズにいきやすいです
和光堂 にこピカ 歯みがきシート 30包
出典:https://www.wakodo.co.jp/product/special/nyuuyouji/oralcare/nikopika/sheet.html
- 内容量:30包
- メーカー希望小売価格:660円(税込)
- キシリトール配合
赤ちゃんのお口のケアのためのウエットシートです。歯の汚れを拭き取るだけで歯みがきが完了するので、赤ちゃんの負担も少なく、パパママにとっても使いやすいですよ。
処方液は食品用原料成分のみを使用しているので、赤ちゃんにも安心。ノンアルコール、無香料・無着色と、低刺激なのもうれしいです。
ピジョン 仕上げ専用 歯ぐきマッサージ~前歯みがき
出典:https://products.pigeon.co.jp/item/index-2095.html
- 内容量:1本
- 購入価格:264円(税込)
赤ちゃんの初めての歯ブラシとしておすすめなのが、こちらの歯が生える前から使えるタイプです。
とても毛がやわらかなブラシなので、歯が生え始めた赤ちゃんに歯茎のマッサージをしてあげると、歯ブラシが気持ちのいいものだと感じてもらえますよ。
前歯が揃い始めたらブラシで磨く練習ができますが、こちらの歯ブラシは適度な角度がついているため、お口の中のすみずみまで届きやすくなっています。
また、持ち手がパパママが握りやすい八角形グリップになっており、滑りにくい仕様なのも心強いです。
前歯が生え始めたら
前歯が生えてきて本格的に歯みがきを始めるなら、赤ちゃんの小さなお口の中でも動かしやすいサイズの歯ブラシがおすすめです。
小さな乳歯は磨きにくいかもしれませんが、ペングリップでやさしく磨いてあげましょう。生え始めの乳歯はデリケートなので、毛がやわらかいものを選ぶことも大切です。
リッチェル トライ こんばん歯ママハブラシ 前歯用
出典:https://www.richell.co.jp/shop/baby/detail/120112/120113
- 内容量:1本
- 購入価格:330円(税込)
赤ちゃんの前歯の大きさに合わせた超コンパクトヘッド歯ブラシです。やわらかくコシのある毛先なので、小さな前歯も磨きやすいですよ。
また、ペングリップで握りやすく、滑りにくい持ち手もパパママにとっては大きな魅力。正しい持ち方で自然な力でブラッシングができます。
奥歯が顔を出したら
1歳2ヶ月を過ぎたあたりから、そろそろ奥歯が生え始めます。
むし歯にならないように、親御さんは一生懸命仕上げ磨きをする時期ですが、気をつけたいのはお口の奥を磨こうとして喉の奥をつついてしまうこと。
なるべくヘッドがやわらかな素材でできている歯ブラシがおすすめです。
リッチェル トライ こんばん歯ママハブラシ 奥歯用
出典:https://www.richell.co.jp/shop/baby/detail/120112/120113
- 内容量:2本入
- 購入価格:550円(税込)
こちらの歯ブラシは先端がやわらかな素材でできているので、親御さんも安心して使えます。
奥歯はつい力を入れてゴシゴシ磨きたくなるかもしれませんが、仕上げ磨きはあくまで自然な力でやさしくブラッシングすることが大切。ペングリップで持ちやすいので、歯ブラシを正しく使えますよ。
嫌がるときには電動歯ブラシを試してみる手も
親御さんが時間をかけて丁寧に磨きたいと思っても、赤ちゃんがぐずってしまうと「ちゃんと磨けているのかな?」と心配になってしまいますよね。
そんなとき、電動仕上げブラシなら、歯ブラシを当てるだけで手早く簡単に磨けますよ。
コンビ テテオ あてて磨くだけ 電動仕上げブラシ
出典:https://www.combi.co.jp/products/oral/teteo_finishbrush/
- 内容量:ブラシ2本入
- 購入価格:3,300円(税込)
小児歯科の専門医との共同開発から生まれた電動歯ブラシです。音波の振動でプラーク汚れを落とす「音波振動式」となっており、「手早く・簡単・キレイ」に磨けると人気のアイテム。
「15°ななめネック」は磨いている部分が見やすく、前歯の裏や奥歯も磨きやすいですよ。手動でも磨けるので、ひとつ持っていると便利です。
乳幼児の歯みがきについては、こちらでくわしく解説しています。
【3~5歳】おすすめ仕上げ磨き用歯ブラシ
3歳になるころには、奥歯も第二乳臼歯まで生え揃ってきます。全部で20本の歯があることになりますが、磨き残しがないようしっかりと磨いてあげましょう。
お子さん本人が歯みがきの必要性も理解できるようになってきているので、少しずつ自分で歯を磨く練習を始めてもいい時期ですが、この年齢はまだ歯みがきの習慣を身につける段階。見えにくい奥歯の磨き残しに注意しながら、親御さんが主導して磨いてあげるといいでしょう。
子供が自分で使う歯ブラシについては、こちらでくわしく解説しています。
乳歯が奥歯まで生え揃ったら
萌出まもない歯はまだエナメル質が薄くデリケート。ゴシゴシ磨くのではなく、やさしく磨いてあげましょう。
毛の密度が高く、コシがある歯ブラシだと細かなところもすみずみまで汚れを掻き出してくれますよ。
オーラルケア マミー17
出典:https://www.oralcare.co.jp/product/17-1.html
- 内容量:1本
- 実勢価格:150円(税込)※編集部調べ
毛の硬さが2種類あるので、新しい歯が生え始めてやさしく磨きたいときと、磨き残しがないようしっかり磨きたいときで使い分けてもいいですね。
また、持ち手は大人が持ちやすい長さに設計されているため、仕上げ磨きがラクにできそうです。
0~12歳まで長く使える
年齢ごとにお口の状況は異なってくるので、歯ブラシも成長に応じて使い分けたいところですが、使い慣れたもののほうが磨きやすいですよね。
0~12歳まで使える歯ブラシなら、同じ磨き心地の歯ブラシをずっと使い続けられますよ。
親御さんにとってもお子さんにとっても仕上げ磨きの負担が軽くなるので、「どれがいいの?」と迷ったら、このような歯ブラシを選ぶのもひとつの手です。
ライオン ガム・デンタルブラシ こども #66 仕上げみがき用 やわらかめ
出典:https://jp.sunstargum.com/lineup/kids/kids_brush/
- 内容量:1本
- 実勢価格:150円(税込)※編集部調べ
通常の歯ブラシと同様に定期的な買い替えは必要ですが、0歳から12歳まで長く使い続けられる、仕上げ磨きに特化した歯ブラシです。
人間工学に基づいて設計されており、握りやすさにこだわったハンドルが魅力的。歯と歯茎をいためにくい「やわらかめ」の毛や、細かいところにも届きやすいよう細かい凹凸でザラザラに処理された毛先もおすすめポイントです。
奥歯の汚れが掻き出しやすい
生え始めの歯はまだエナメル質が薄く、むし歯リスクが高い状態です。むし歯の原因となる酸に弱いので、磨きにくい奥歯もしっかりと磨いてあげましょう。
注目したいのは歯ブラシの「毛のかたさ・長さ」です。デリケートな歯や歯ぐきのためにはやわらかめの毛がおすすめですが、毛が長いと汚れを掻き出しにくくなってしまいます。
毛がやわらかく短いものなら、お口の中での感触がやさしく、しっかりと磨けます。
ビーブランド・メディコ―デンタル Dr.Bee Mamma
出典:https://bee.co.jp/product/single_consumer.php
- 内容量:1本
- 実勢価格:264円(税込)※編集部調べ
こちらの歯ブラシは大人の手で使いやすい長めの持ち手で、お子さんの口の中を確認しながら磨くのに便利です。
また、ヘッド部分は小さな乳歯に合わせて、超スモールサイズ。やわらかめの毛ですが、長さは5.5mmと短いのでプラークをしっかりと狙って落とせます。
【小学生】おすすめ仕上げ磨き用歯ブラシ
小学生ぐらいになると、そろそろ自分のことは自分でしたがる年頃です。まずはお子さんが自分で磨き、パパママは最後のチェックをするスタイルでもいいでしょう。
ただし、6歳を過ぎると乳歯期にはなかった奥歯「第一大臼歯」が生えてきますし、7歳以降は乳歯が徐々に永久歯に生え変わっていきます。
- 小さな乳歯
- 大きな永久歯
- 生え始めの背が低い永久歯
- 歯が抜けている部分
これらが混ざっているので、歯ブラシが届きにくいところも多く、磨き残しが起こりやすい状態です。
ここの磨き残しに注意!
「もう大きいから」とお子さんにすべて任せるのではなく、混合歯列期だからこそ、親御さんがしっかりと仕上げ磨きをしてあげましょう。
混合歯列期の仕上げ磨きに
混合歯列期は乳歯と永久歯が混在し、さらに生え始めの永久歯や、乳歯が抜けたところなどがあります。すみずみまで歯をキレイにすることが難しい時期なので、お口の中で小回りがきく小さめヘッドが便利ですよ。
また、ヘッド部分が薄くなっていると小回りがきくので、ヘッドの厚みにも注目してみてください。
ライオン クリニカKid’s ハブラシ 仕上げみがき専用
出典:https://clinica.lion.co.jp/product/kids_brush.htm
- 内容量:1本
- 実勢価格:220円(税込)※編集部調べ
生え変わりの時期特有の、大きさの異なる乳歯と永久歯をしっかりと磨ける歯ブラシです。
とくに注目したいのはヘッド部分。厚さ2.6mmと通常の歯ブラシより薄く、サイズも超コンパクト。お口の中で動かしやすいので、デコボコした部分も1本1本丁寧に磨けます。
また、大人がペングリップで持ちやすいハンドルや、やさしい感触の「やわらかめ」の毛など、大人にも子供にも寄り添った設計もうれしいですね。
コスパも重視するなら
歯ブラシは消耗品なので、定期的な買い替えが必要です。交換の目安は「毛先が広がってきたら」といわれていますが、多くの歯科医師は「1ヶ月に1回」を推奨しています。
丁寧に使っていても1ヶ月ほどすると毛先のコシがなくなってくるので、「まだ使えそう」と思っても、1ヶ月を目安に交換しましょう。
そのぶん家計への負担もかかってしまいますが、仕上げ磨き用に作られたコスパの良い歯ブラシもあります。
歯愛メディカル Ci602 仕上げ磨き用歯ブラシ Mふつう リサとガスパール 5本入
出典:https://www.dental-fit.com/shop/shopdetail.html
- 内容量:5本セット
- 購入価格:585円(税込)
こちらは5本セットの歯ブラシ。1本あたり120円以下なので、一般的な仕上げ磨き用歯ブラシと比べると低コストですよ。
可愛らしい『リサとガスパール』のプリントやカラーがほどこされているので、仕上げ磨きが楽しくなりそうですね。
大人が持ちやすいロングネックやお子様のお口の中で動かしやすいスモールヘッドなど、プチプラでも機能面は充実しており、節約上手なパパママからも人気の歯ブラシです。
上手な仕上げ歯みがき(歯磨き)の方法
お子さんに仕上げ磨きをするときは、いくつか注意したいポイントがあります。これから仕上げ磨きを始める方も、今まで仕上げ磨きを頑張ってきた方も、ぜひ確認してみてください。
姿勢は「寝かせ磨き」
理想はパパママの膝の上にお子さんの頭をのせて磨く「寝かせ磨き」です。
- お口の中が見やすい
- 子供の頭の位置が安定する
- のどの奥をつついてしまうリスクを減らせる
磨きやすく、安全性からもおすすめです。
【年齢別】仕上げ磨きのポイント
◆ 0~6歳の乳歯列期 ◆
0歳~1歳ごろはまだ前歯だけしかありませんが、歯ブラシやお口のチェックに慣れてもらうためにも、毎日歯ブラシで仕上げ磨きをしましょう。2~3歳ぐらいになると奥歯が生えてきますが、奥歯の噛み合わせの溝はむし歯になりやすいところです。歯ブラシの毛先で丁寧に磨いてあげてください。
6歳ぐらいになるとそろそろ永久歯が生えてきます。大きさの異なる歯が並ぶため、デコボコになっているところは、歯ブラシを縦にして上下に小刻みに動かすとしっかり磨けます。
乳歯列期の歯みがきについては、こちらでくわしく解説しています。
◆ 7~12歳の混合歯列期 ◆
乳歯から永久歯に生え変わる時期なので、歯並びがデコボコになりやすい時期です。磨きにくいところや歯と歯の間などは、歯ブラシを縦にして動かすと汚れを掻き出しやすくなります。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスやタフトブラシを使うのもおすすめですよ。
「タフトブラシ」は仕上げ磨きの強い味方!
「タフトブラシ」は小さな毛束がひとつだけの歯ブラシです。子供の小さな歯と歯の間や歯茎との境目、奥歯などにも届きやすいので、仕上げ磨きにも重宝しますよ。
「普通の歯ブラシだけでは磨きにくい……」と感じたら、タフトブラシを試してみませんか?
タフトブラシについては、こちらでくわしく解説しています。
なお、仕上げ磨きのときはお子さんを寝かせて磨く「寝かせ磨き」が磨きやすく、安全性も高いです。しかし、小学校高学年になってくると「赤ちゃんみたい」と嫌がるお子さんも。寝たほうが口の中がよく見えるので、なるべく寝かせ磨きをしたいところですが、お子さんが嫌がる場合は、立たせた状態で磨いても良いでしょう。
永久歯に生え変わる時期の歯みがきについては、こちらでくわしく解説しています。
【部分別】磨き方のポイント
◆ 前歯 ◆
唇を人差し指でめくると、前歯全体が見やすくなります。
上の前歯を磨くときは、上唇と歯茎をつないでいる「上唇小帯」に歯ブラシが当たらないように注意してください。
歯ブラシは左右に小刻みに動かします。
◆ 奥歯 ◆
頬の内側に指を入れて持ち上げるようにすると、奥歯が見やすくなります。
汚れがたまりやすい噛み合わせの部分は、歯ブラシを横から入れるようにするとのどを突いてしまうのを防げます。
歯ブラシは奥から前に向かって、やさしい力で小刻みに動かします。裏側は歯ブラシを立てるようにすると磨きやすくなります。
◆ 歯と歯の間 ◆
磨き残しやすいところですが、強い力で磨くのはNGです。やさしい力でもきれいに磨けるので、力の入れすぎに注意しましょう。
歯ブラシの毛先を隙間に差し込んでから歯ブラシを小刻みに動かすと汚れを落としやすくなります。
歯並びが悪いところは重点的にチェックを!
歯並びが悪いところは磨き残しが起こりやすくなります。歯が重なっている部分などは、とくにしっかりと仕上げ磨きをしてあげましょう。
もし「歯並びが悪くて仕上げ磨きがしづらい」「大きくなったら矯正歯科治療が必要かも……」と心配になったら、早めに歯科医院へ相談するのがおすすめです。
成長期のいまなら、一般的な小児矯正のような大掛かりな装置を使わずに、永久歯がキレイに生え揃うことを目指す方法があります。
そのひとつが、3歳〜12歳のお子様向けの治療プログラム「キレイラインKIDS(キレイラインキッズ)」(※)。
※初診時年齢は3歳~11歳、3歳~5歳は反対咬合の症状のみ適応。顎関節に症状があるお子さまは適応外です。適応含めご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
着け外しができるマウスピースを使って(※)舌やお口まわりの筋肉をトレーニングし、永久歯が正しい位置に生え揃う土台作りをしていきます。
※日中3時間と就寝時8時間の装着を推奨しています。
歯ブラシが届きにくい歯並びのままだと、むし歯や歯周病のリスクも高まります。どのような治療プログラムなのか、くわしく知りたい人はこちらの記事をチェックしてみてくださいね。
【まとめ】日々の仕上げ磨きで虫歯(むし歯)ゼロを目指そう
仕上げ磨きの歯ブラシは年齢によって選ぶポイントが異なります。
◆ 0~2歳の赤ちゃんは、まずは歯ブラシに慣れてもらうことが大切。やわらかな毛先の歯ブラシでやさしくブラッシングしましょう。
◆ 3~5歳の幼児期は、自分で磨く練習をしつつ、奥歯の汚れもしっかり落とせる仕上げ磨き用の歯ブラシですみずみまできれいにしましょう。
◆ 小学生になると永久歯が生えてくるため、背が低い歯や歯が抜けた部分などのデコボコを磨きやすいコンパクトサイズの歯ブラシがおすすめです。
また、歯ブラシだけでは汚れを完全に落とすことは難しいので、デンタルフロスやタフトブラシなどを併用するのも効果的ですよ。
デンタルフロスは子供向けにフルーツ味のものもあるので、お子さんが楽しく使えるものを選んでくださいね。
タフトブラシは、小さな毛束の超ミニサイズの歯ブラシ。奥歯の奥や歯と歯の隙間などにフィットしやすいので、通常の歯ブラシでは届きにくいところも磨きやすいですよ。
毎日の仕上げ磨きは簡単ではないかもしれませんが、むし歯や歯周病の予防には親御さんの仕上げ磨きが不可欠です。使いやすい歯ブラシを選んで、今しかできないスキンシップを楽しんでくださいね!
※本記事は2022年1月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。