キレイライン公式ブログ担当の小田です。
マウスピース矯正とは、取り外し可能なマウスピースを使った矯正歯科治療。
※ブランドによって決められた装着時間を守る必要があります
目立ちにくく、装置を気にすることなく食事ができるといったメリットがあります。
「私のすきっ歯はマウスピース矯正で治せるのかな?」
「マウスピース矯正はリーズナブルなイメージがあるけど、結局いくらかかるんだろう」
と考えている方は多いかもしれませんね。
今回は、すきっ歯をマウスピース矯正で治療したい方に向けて、マウスピース矯正にかかる費用やすきっ歯の治療期間、治療する前に確認すべき注意点などを解説していきます。
どんなすきっ歯も治せる?マウスピース矯正の効果とは
一口にすきっ歯といっても、歯と歯の隙間の大きさや、隙間に加えて歯の傾きがあるかどうかなど、症状はさまざまです。
さらに、マウスピース矯正ブランドは複数あり、ブランドごとに治療範囲に違いがあります。
そのため、自分の症状に合った治療方法を見つけることが重要です。
すきっ歯とは?
すきっ歯とは、歯と歯の間に隙間がある状態を指します。
歯科業界では、すきっ歯のことを「空隙歯列弓(くうげきしれつきゅう)」「正中離開(せいちゅうりかい)」と分けて呼びます。
- 空隙歯列弓
奥歯や前歯のどこかの歯と歯の間に隙間があること - 正中離開
上の前歯の中心に隙間があること
実は、すきっ歯に悩みを抱える人は多く、12~20歳の約10人に1人はすきっ歯であることがわかっています。
出典:厚生労働省「平成28年 歯科疾患実態調査結果の概要」
歯の隙間はマウスピース矯正でも治療できる
ワイヤー矯正と同様、マウスピース矯正でもすきっ歯は治療可能です。
マウスピース矯正には大きく分けて
の2種類があり、症状の強さなどにより、治せるすきっ歯と治せないすきっ歯があります。
部分矯正
部分矯正とは、「前歯だけ」などの気になる一部分だけを治療する矯正歯科治療。
すきっ歯の症状が軽い場合や、咬み合わせに特に問題がない場合などは部分矯正で対応できることがあります。
しかし、前歯の一部分の隙間が気になるという場合でも、ご自身で軽症かどうかを判断することは難しいです。
自分では隙間のある部分だけを治せばいいと思っていても、咬み合わせに影響を及ぼす可能性があったり、ほかの歯も治療が必要だといわれたりするケースもめずらしくありません。
そのため、部分矯正で治療可能ができるかどうかは歯科医師の判断が必要です。
全顎矯正
一方、全体の歯を動かすことを全顎矯正(全体矯正)といいます。
全顎矯正は、部分矯正に比べて治療範囲が広く、さまざまな症状に対応できることが特徴。
すきっ歯の症状が重い、または咬み合わせに問題がある場合などは全顎矯正を選びます。
しかし、症状によっては、マウスピース矯正の全顎矯正では治すのが難しいこともあります。
◆ より幅広い症状に対応できるワイヤー矯正など、難しい症例を治す方法については、こちらでくわしく解説しています。
すきっ歯の原因は?なぜ歯にすき間ができる?
すきっ歯になってしまう原因には主に以下のようなものが挙げられます。
- 生まれつきの先天的要因
- 生活習慣による後天的要因
- 咬み合わせや歯のトラブルによる要因
先天的要因には例えば「歯のサイズが小さい」「歯の本数が少ない」「歯のサイズに対して顎の骨格が大きい」などがあります。
このような歯の大きさや骨格などが遺伝することで、歯列に隙間が生じることがあります。
また、後天的要因とは「舌を歯の裏側に押し付ける」「前歯で下唇を噛む」「指しゃぶり」などの癖が身についてしまい、結果的にすきっ歯になってしまうというもの。
これらの癖をまとめて口腔悪習癖(こうくうあくしゅうへき)と呼ぶこともあります。
ほかにも咬み合わせが悪いことや、歯周病などのトラブルが原因ですきっ歯になることも。
◆ こちらの記事ですきっ歯になる原因についてくわしく解説しています。
すきっ歯を治すメリットと放置しておくデメリット
すきっ歯を治すメリット ◎
- むし歯・歯周病のリスクを抑えられる
- 発音しやすくなる
- 見た目に自信が持てる
すきっ歯を放置するデメリット ×
- むし歯や口臭などのトラブルの原因になる
- 発音しにくいことがある
- 咀嚼しづらくなることがある
歯と歯の間に隙間があると食べかすが詰まりやすくなります。
さらに、歯ブラシの毛先が届きにくく、磨き残しが増えてしまう恐れが。
歯の汚れはむし歯や歯周病、口臭の原因になるので、すきっ歯を治すことでこれらのトラブルが起こるリスクを抑えることができます。
ほかにもすきっ歯は発音にも影響を与えることがあります。
特に、歯と歯の間に隙間があることで「サ行」や「タ行」が発音しづらくなる場合も。
すきっ歯を治すことで発音の心配がなくなれば、自分に自信を持てるなどのメリットも考えられます。
マウスピース矯正の値段は安い?すきっ歯の治療費用の目安
次にマウスピース矯正の費用を確認していきます。
マウスピース矯正の費用相場は、部分矯正15万〜66万円、全顎矯正33万〜137万円です。
ここではワイヤー表側矯正、ワイヤー裏側矯正の費用もあわせて紹介しますので、ほかの治療方法と費用を比較してみてくださいね。
マウスピース矯正 | ワイヤー表側矯正 | ワイヤー裏側矯正 | |
---|---|---|---|
部分矯正 | 15万~66万円 | 10万~77万円 ※治療本数による | 15万~88万円 ※治療本数による |
全顎矯正 | 33万~137万円 | 20万~110万円 | 44万~198万円 |
部分矯正の方が動かす歯の本数が少ないため、費用を抑えることができます。
マウスピース矯正の治療期間は?すきっ歯を治す期間はどれくらいかかる?
次は、すきっ歯の治療にかかる期間についてです。
マウスピースを使った部分矯正は2ヶ月~1年半程度、全顎矯正は1年~3年程度の治療期間がかかります。
マウスピース矯正 | ワイヤー表側矯正 | ワイヤー裏側矯正 | |
---|---|---|---|
部分矯正 | 2ヶ月~1年半程度 ※症状や治療範囲による | 3ヶ月~1年半程度 ※症状や動かす歯の本数による | 6ヶ月~1年半程度 ※症状や動かす歯の本数による |
全顎矯正 | 1年~3年程度 | 1年~3年程度 | 1年半~3年程度 |
※治療期間には個人差があります。
※保定期間は含みません。治療終了後は後戻りを防ぐため保定期間が必要です。
前歯の部分矯正の費用感が分かる!キレイラインの実例
ここまでで、患者様の症状に合わせた治療範囲や、矯正歯科治療の種類によって費用や期間に違いがあるということを解説してきました。
「部分矯正で治したら安そう。だけど、実際にどのぐらいのお金がかかるんだろう?」
と、やはり気になるのは費用面ではないでしょうか。
そんな方のために、一例としてキレイライン矯正ですきっ歯の治療をした方の症例画像と、実際にかかった費用や期間を紹介します。
【キレイライン矯正ですきっ歯の治療をした方の症例写真】
- 治療期間:約8ヶ月
- 治療回数:7回
- キレイライン費用:290,000円(税込319,000円)
- 再診料(5回):15,000円(税込16,500円)
- 追加治療:なし
※効果には個人差があります。
【症例全体にかかる注記】
◆価格・期間の表記について
・治療回数を元に最新の料金を記載、期間は実際にかかった治療期間を記載しています。
・上記に記載している各症例の治療費用は、コースで購入した場合の費用です。1回ずつ購入したい場合は、初回のみ2万円(税込22,000円)・2回目以降5万円(税込55,000円)の費用になります。コースを組み合わせたほうが、費用が安くなります。
・上記に記載している各症例の治療費用・追加治療費用・再診料以外に、初回検診料3,300円(税込)〜、およびリテーナー費用22,000円~66,000円(上下・税込)が別途発生します。
・初回検診料の金額は提携クリニックにより異なりますので、予約画面にてご確認ください。
・再診料は、1回の来院につき3,000円(税込3,300円)で計算しています。再診料(保定期間中を含む)は提携クリニックにより異なりますので、詳細は通われるクリニックにお問い合わせください。
・来院回数は、コース契約・追加治療なしの場合の最短の来院スケジュールで計算しています。来院回数は提携クリニックによって異なる場合があります。また歯科医師の診断により、来院回数が変更になる可能性があります。
◆追加治療について
・追加治療(拡大床・IPR・アタッチメント・削合・ラミネートベニア・ホワイトニングなど)には別途料金がかかります。これらはキレイライン矯正による矯正歯科治療の一環ではなく、患者様のご要望や症状により医師の判断のもと行われる「クリニックの治療」に該当します。詳細は、提携クリニックに直接ご確認ください。
・拡大床・IPR・アタッチメント以外の追加治療につきましては、対応していない提携クリニックもあります。追加治療をご希望の方は事前にクリニックへお確かめください。
◆追加治療の費用について
・拡大床の費用は、全キレイライン提携クリニック一律で片顎4万円(税込44,000円)です。ただし、拡大床はキレイライン矯正による矯正治療の一環ではなく、医師の判断のもと行われる「クリニックでの治療」に該当しますので、料金以外の詳細につきましては通われる提携クリニックへお問い合わせください。
・IPR(歯の側面を削る治療)は、1回の処置につき3,000円(税込3,300円)で計算しています。クリニックによって費用が異なりますので、詳細は通われる提携クリニックにお問い合わせください。
◆ホワイトニングについて
・掲載している症例は、ホワイトニング併用の場合も含みます。ホワイトニングの追加費用は算出しておりませんのでご注意ください。
・キレイライン矯正をご契約いただいた場合、ホワイトニング剤最低1本が料金に含まれます。ただし、16歳未満の方へのホワイトニングは推奨しておりません。そのため、年齢によってはホワイトニング剤のお渡しを控えさせていただく可能性があります。2本目以降はクリニックによって費用が異なりますので、詳細は提携クリニックにお問い合わせください。
・ホワイトニングはアタッチメント(追加治療)との併用はできません。ホワイトニング剤の使用タイミングは歯科医師までご相談ください。
◆その他
・お写真はすべて患者様の許可を得て掲載しています。
・掲載している症例は、治療中の方も含みます。
・症例写真に関するご不明点やご質問がありましたら、下記フォームよりお問い合わせください。
https://kireilign.com/contact
マウスピース矯正のすきっ歯治療前に解決したい疑問
マウスピース矯正についていろいろ調べていると、矯正治療ですきっ歯になったという人の声や、市販の安いマウスピースがあるという情報などを目にして「それって本当なのかな?」と感じている人も多いかもしれませんね。
最後に、これらの疑問を解決しておきましょう。
マウスピース矯正をすると逆にすきっ歯になる?
元々すきっ歯であるかどうかに限らず、矯正治療で歯を動かしたことが理由で、歯に隙間ができることがあります。
以下のような原因が考えられます。
- 歯が動く段階で一時的にすきっ歯になっている
- 抜歯の影響
- 歯の移動によってブラックトライアングルができた
歯列矯正では、歯を移動させている段階で一時的に歯並びが悪くなったと感じたり、歯と歯の間に隙間ができてしまったりすることがあります。
しかし、この治療途中でできてしまった隙間は、最終的には改善されることがほとんどです。
そのため、治療途中の歯の隙間を心配しすぎる必要はないでしょう。
また、歯列矯正では歯を綺麗に並べるためのスペースがないと判断された場合、抜歯を行うことでスペースを作り出すことがあります。
抜歯をしてできたスペースが最終的に綺麗に埋まらない場合、治療終了時に隙間ができたと感じる原因になります。
ほかにも、歯列矯正をすることで「ブラックトライアングル」と呼ばれる歯と歯茎の境目に三角形の隙間ができてしまうことも。
ブラックトライアングルは、歯列矯正により歯茎の腫れが改善された場合などに起こります。
歯並びが悪いことでうまく磨けていなかった歯が、歯列矯正をしたことでお手入れしやすくなり歯茎の腫れが改善され、引き締まって健康的になります。
すると引き締まった分、これまで感じなかった隙間を感じてしまうことがあるのです。
そのほか、歯を動かす速度が速すぎて、じゅうぶんな歯槽骨(歯の土台となる部分)が作られなかった場合にも、ブラックトライアングルを引き起こすことがあります。
歯列矯正の治療後にすきっ歯の気になる症状が見られる場合は、歯科医師に相談しましょう。
マウスピース矯正ですきっ歯を治療すると保険適用になる?
矯正歯科治療はマウスピース矯正、ワイヤー矯正に限らず、原則健康保険は適用されない「自由診療」となります。
また、審美目的で矯正治療を行う場合は基本的に医療費控除も対象外となります。
医療費控除とは?
1月1日〜12月31日の1年間に支払った医療費が一定額(10万円または所得の5%)を超える場合、確定申告をすれば超過分の金額に対して控除を受けられるという制度
症状が強く、病名がつけられるようなケースの場合は診断書が発行される場合もありますが、医療費控除が受けられるかどうかの最終的な判断は、税務署が行います。
そのため診断書が発行されても、税務署では医療費と認められない可能性もあるということを覚えておいてくださいね。
高校生でもマウスピース矯正で治療できますか?
マウスピース矯正の対象年齢については、ブランドや治療を受けるクリニックによって異なるため、クリニックへ問い合わせてみることをおすすめします。
キレイライン矯正では「顎の成長完了時期」を目安に、男性16歳・女性14歳以上を対象年齢としています。
※近い年齢の方におかれましては、レントゲン撮影後の歯科医師判断となりますので、まずは初回検診専用予約フォーム内【その他・ご要望等】の欄に年齢を記載のうえ、ご来院時に歯科医師とご相談ください。
◆ 歯科矯正の年齢についてのくわしい内容はこちらの記事で解説していますので、ぜひご覧くださいね。
市販のマウスピースでもすきっ歯は治せる?
歯科医師の診察が不要で、インターネット通販やドラッグストアなどで手に入る市販のマウスピースなども増えてきました。
市販のマウスピースは、基本的に矯正目的で使うものではありません。
オーダーメイドで製作しているわけではないため歯に適切な矯正力をかけることができないばかりか、歯科医師の診断がないまま使用をすることで、歯や歯茎が傷ついてしまうリスクなどが考えられます。
費用がリーズナブルなことから魅力を感じる方も多いかもしれませんが、このような理由から市販のマウスピースで歯列矯正を行うことはおすすめできません。
すきっ歯の悩みはマウスピース矯正で改善しよう!
すきっ歯の治療方法にはいくつか種類があり、大きく分けて「部分矯正」と「全顎矯正」に分けられます。
マウスピース部分矯正の費用相場は15万〜66万円、全顎矯正では33万〜137万円(2022年自社調べ)。
すきっ歯の症状が軽い場合は部分矯正で治療できることもあります。
しかし、ご自身でどの治療方法が合っているかを判断することは難しいので、気になる方は一度マウスピース矯正ブランドの提携クリニックで初回検診を受けてみることをおすすめします。
ご自身にぴったりの治療方法がきっと見つかるはずですよ。
※本記事は2024年4月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
※保険適用外の自由診療となります。
※掲載している料金はすべて税込み価格です。