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すきっ歯になる原因は?放置するリスクや歯の隙間を治す方法を紹介します

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キレイライン公式ブログ担当の小田です。

どうしてすきっ歯になってしまったのかな

と思ったことはありませんか

両親がすきっ歯の場合は「遺伝」と考えることもできますが、

  • 両親のどちらもすきっ歯じゃないのに自分だけ隙間ができている
  • 若いころはすきっ歯じゃなかったのに、年齢を重ねるにつれて隙間が目立つようになってきた

という場合は、持って生まれたものとは考えづらいですよね。

実はすきっ歯になる原因は、遺伝や先天性のものだけではありません。

生活習慣や口腔内のトラブルなど、日常生活の中にもすきっ歯の原因が隠れているんですよ。

また、すきっ歯は見た目がコンプレックスになりやすいばかりでなく、放置すると意外なリスクを生じてしまうこともあります。

このまま我慢するしかないのかな……

と思っているあなた

すきっ歯になる原因はさまざまですが、これ以上歯並びを悪くしない方法やすきっ歯を治す方法はあります。

まずはすきっ歯の原因を理解し、あなたの原因に合った対処法で自信の持てる口元をめざしませんか

そもそもすきっ歯とはどんな状態のことをいうの?

「すきっ歯」とは、歯と歯の間にすき間がある状態のことをいいます。

歯科矯正では「空隙歯列弓(くうげきしれつきゅう)」と「正中離開(せいちゅうりかい)」の2種類に分けて考えられており、それぞれに原因も異なります。

まずは症状の違いを見てみましょう。

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  • 空隙歯列弓(くうげきしれつきゅう)
    奥歯、前歯にかかわらず、歯と歯の間に隙間がある歯列の状態のこと
  • 正中離開(せいちゅうりかい)
    上の前歯の中心に隙間がある状態のこと

「空隙歯列弓」のなかでも、上顎前歯の真ん中が空いている状態が「正中離開」ということになります。

2つの違いがわかったところで、なぜこのような隙間ができてしまうのか、原因をくわしく探っていきましょう。

なぜすきっ歯になる?歯の隙間が空いてしまう原因

すきっ歯になってしまう原因は大きく分けると次の3つが考えられます。

  1. 持って生まれた要因(先天的なもの)
  2. 日常的な習慣(後天的なもの)
  3. 歯並びや咬み合わせ、歯のトラブル(先天的・後天的どちらにもあてはまるもの

なぜすきっ歯になってしまうのか、原因がわかると対処方法も見えてきます。

持って生まれた要因による「すきっ歯」

永久歯が生えそろった頃からずっとすきっ歯だったという方は、口腔内に何らかの先天的な問題を抱えている場合が多いです。

気になる方はセルフチェックをしてみましょう。

すきっ歯

顎のサイズと歯の大きさのバランスが悪い

通常、歯は「歯槽骨」という顎の骨の上に隙間なく並びます。

ところが、歯槽骨の大きさと歯の大きさのバランスが悪いと、歯と歯の間に隙間ができてしまうのです。

  • 顎の大きさに対して歯が小さい
  • 歯の大きさに対して顎が小さい

どちらもすきっ歯になる可能性があります。

また、通常よりも極端に小さい永久歯を矮小歯(わいしょうし)と呼び、歯そのものが縮小したような形から円錐状、つぼみ状など、さまざまな形態があります。

顎と歯の大きさのバランスが悪いのは、この矮小歯が原因の場合もあります。

歯の本数が少ない・多い

歯の本数も歯並びに影響します。

永久歯は親知らずを除いて28本ありますが、これより歯の本数が少ない場合は、本来あるはずの歯が生えていないため、そのぶんスペースが空いてしまいます。

生えてくるはずだった永久歯がなんらかの理由で歯茎の中に埋まったままになっている「埋伏歯」もその原因のひとつです。

また、うまれつき乳歯が少なく、歯茎の中にも生える予定の永久歯がない「先天性欠如」の場合は、歯の土台となる歯槽骨のスペースが余ってしまうためにすきっ歯になりやすい傾向にあります。

逆に、通常より歯の本数が多い場合もすきっ歯の原因となります。

余分に生えてきた歯は「過剰歯」と呼ばれますが、過剰歯は他の歯を押し出したり、歯が生えるのを邪魔したりするため、周りの歯が正しい位置に生えることができなくなってしまうことがあるのです。

過剰歯は、上の前歯の中心に生えてくることが多いといわれているため、すきっ歯のなかでも、とくに上顎前歯の真ん中に隙間が空いてしまう「正中離開」の原因になりやすいです。

上唇小帯が前歯の隙間に入り込んでいる

上唇小帯(じょうしんしょうたい)は、上唇と上の歯茎の間にある筋(ヒダ)です。

通常は歯茎の上のほうにあるので歯並びには影響しませんが、過度に発達して上の前歯部分にまで伸びてしまうと、前歯と前歯の間が押し広げられすきっ歯(正中離開)になることがあります

上唇小帯(じょうしんしょうたい)

すきっ歯の治療法や対策についてはこのあとでくわしく解説しています。すぐに知りたい方はこちらからどうぞ。

日常的な習慣に原因がある「すきっ歯」

最近すきっ歯になってきた…」「心当たりがない。なぜ

という方は、もしかしたら生活習慣が原因ですきっ歯になっている可能性があります。

あなたにこんな習慣はありませんかチェックしてみましょう

すきっ歯

舌を前に押し出す、下唇を噛むなどの癖

無意識のうちに舌を突き出すなどのお口まわりの癖は悪習癖(あくしゅうへき)と呼ばれていて、歯並びにさまざまな悪影響をもたらします。

歯並びに影響する悪習癖の例

  • 食べたり飲んだりするときに舌を前歯の裏に押し付ける
  • 舌を上下の歯の間に入れる
  • 前歯で下唇を噛む
  • 爪を噛む
  • 頬杖をつく
  • 指しゃぶり

この中でも舌を歯の裏側に押し付けたり、歯の間から舌を出すなどの癖を「舌癖(ぜつへき)」と言います。

特にすきっ歯の原因となりやすいのは、この舌癖と前歯で下唇を噛む癖。

これらを日常的に行うことで、前歯に圧がかかって歯が外側に押し出され、すきっ歯になることがあります。

イラスト

また、お口まわりの悪習癖は、すきっ歯以外にも出っ歯や八重歯、ガタガタした歯並びなどの原因になることもわかっています。

歯ぎしり

「歯ぎしりなんてしていない

と思うかもしれませんが、睡眠中、無意識のうちに行っていることもあります。

上下の歯を噛みしめるように強い力をかけながらこすり合わせるので、長時間大きな圧力がかかって歯が削れたり移動したりして、歯と歯の間に隙間ができてしまうのです。

睡眠中に歯ぎしりをしている場合は自分で気づくことが難しいかもしれませんが、気になる方は家族に観察してもらったり、歯科医院で検査をしてもらったりするとよいでしょう。

日常的な習慣に原因がある「すきっ歯」をおさらい

すきっ歯の治療法や対策についてはこのあとでくわしく解説しています。すぐに知りたい方はこちらからどうぞ。

歯並びや咬み合わせ、歯のトラブルが原因の「すきっ歯」

こちらで紹介するのは、うまれつきすきっ歯の要因を持っている方にも、大人になってからすきっ歯になった方にも当てはまる原因です。

口腔内のトラブルからすきっ歯に発展してしまうこともあるので、ぜひチェックしてみてください。

すきっ歯

咬み合わせが深い

「咬み合わせが深い」というのは、奥歯を噛みしめたときに下の前歯が隠れるほど、上の前歯が覆いかぶさっている状態のことです。

歯科用語で「過蓋咬合(かがいこうごう)」といいますが、上の前歯が5ミリほどかぶさっていると、咬み合わせが深くなっている可能性が疑われます。

過蓋咬合になると、下の前歯で上の前歯を突き上げている形になるため、上の歯が前に押し出されて歯の間に隙間ができ、すきっ歯になることがあります。

過蓋咬合になる原因にはいろいろありますが、子供の頃に早い段階で乳歯の奥歯が抜けてしまった場合のほか、むし歯などで奥歯を失ったり、顔の骨格のバランスが不均衡だったりと、大人になってから発症することも珍しくありません。

親知らずの影響

親知らずは大人になってから最後に生えてくる歯です。

顎の骨が小さく、歯が生えるスペースが不足していると歯がまっすぐに生えてくることができず、歯茎の中で親知らずが横を向いて埋まったままになっていたり、斜めに生えたりすることもあります。

このように横や斜めを向いた親知らずは、隣の奥歯をつねに押している状態になります。

押された奥歯はそのまた隣の歯を押し、押された歯はまた横の歯を押し……と連鎖し、最終的には前歯にまで影響をもたらします。

横から不自然な力をかけられた歯はそれぞれに向きがバラバラの不揃いになり、歯と歯の間に隙間ができてしまうのです。

歯周病

歯周病は細菌によって炎症を起こす病気ですが、進行すると歯茎の中の骨(歯槽骨)が破壊されてしまいます。

歯を支える土台である歯槽骨がもろくなると、歯がグラグラして間違った位置に移動し、隙間ができてしまうことがあります。

大人になってからすきっ歯になった

という方は、歯周病の可能性も考えてみましょう。

加齢による歯茎(歯肉)の退縮

「大人になってからすきっ歯が気になるようになった」

というケースでは、実は歯ではなく、歯茎に問題があった、ということもあります。

加齢は私たちの体にさまざまな変化をもたらしますが、歯茎もそのひとつ。

個人差はありますが、「歯茎は10年で2ミリ下がる」といわれており、加齢とともに歯が露出しやすくなるのです。

今まで歯茎に隠れていた歯の根元が露出し、隙間が気になってくるということですね。

すきっ歯が気になったら、ぜひ歯茎も観察してみてください。

奥歯の欠損

むし歯などで奥歯を抜歯すると、食事の際に奥歯で噛むことができなくなります。

すると奥歯の代わりに前歯で噛むようになりますが、前歯ばかりで噛んでいると前歯に大きな負担がかかってしまいます。

前歯が過度な負担に耐え切れなくなると、斜めに傾いてすきっ歯となってしまうことがあるのです。

歯並びや咬み合わせ、歯のトラブルが原因の「すきっ歯」をおさらい

すきっ歯の治療法や対策については「すきっ歯を放置するリスク」のあとにくわしく解説しています。すぐに知りたい方はこちらからどうぞ。

そのままにして大丈夫?すきっ歯を放置するリスクとは

見た目が気になりやすいすきっ歯ですが、このまま放置しても大丈夫なのかなと心配になりますよね。

「うまれつきだから仕方がない」「歯科矯正はお金と時間がかかりそうだから」

と諦めている方も諦めている方もいるようですが、すきっ歯を放置しておくとさまざまなリスクを生じてしまうんですよ。

すきっ歯のデメリットを理解して、正しい対処をしていきましょう。

虫歯や歯周病のリスクを高める原因になる

すきっ歯の状態だと、歯と歯の隙間に食べかすなどが詰まりやすくなります。

歯みがきのときにも歯ブラシが届きにくく、磨き残しも起こりやすいため、むし歯や歯周病になってしまう可能性が高くなるのです。

発音に支障がでることがある

歯と歯の間に隙間があると、話すときに隙間から空気が漏れやすくなります。

すると発音が不明瞭になり、とくに「さ行」と「た行」が発音しにくくなる傾向があります。

人によっては話すこと自体が苦痛になることもあるので、日常生活においても大きなデメリットになります。

消化器官に負担がかかる可能性がある

歯に隙間があると、前歯で食べ物を噛み切れなかったり、奥歯ですりつぶしにくかったりします。

よく噛まないまま食べ物を飲み込む習慣がついてしまうと、胃腸に負担がかかるばかりでなく、じゅうぶんに栄養を吸収できなくなる可能性があります

歯の隙間がさらに広がってしまう可能性も…!

  • 舌で歯を押す癖や歯ぎしりなどの習慣がある
  • 歯周病・親知らず・奥歯の喪失・咬み合わせが深いなど口腔内に問題がある

このような場合、すきっ歯の原因を放置したままでいると歯に負荷をかけ続けることになるため、症状が悪化して隙間がさらに広がってしまう可能性があります。

すきっ歯を治すにはどんな方法がある?

放置するとさまざまなリスクがあるすきっ歯ですが、いくつかの対処法があります。

矯正歯科で治療することができるので、気になるようであれば早めに相談するとよいでしょう。

すきっ歯の治療方法は、大きく分けて次の2種類があります。

  1. 歯並びや咬み合わせを整えて隙間を埋める方法(矯正歯科治療)
  2. 歯のサイズを大きくして隙間を埋める方法(補綴治療)

それぞれがどのような治療法なのか、わかりやすく解説します。

1. 歯並びや咬み合わせを整えて隙間を埋める

歯列矯正に使う装置

隙間が空いた歯並びを整えるには、矯正歯科治療によって歯を正しい位置に動かすという方法があります。

矯正装置には主に「ワイヤー」「マウスピース」があり、ワイヤー矯正は幅広い症状に対応できますが、銀色のワイヤーが目立ちやすいというデメリットがあります。

マウスピース矯正は透明なので目立ちにくいのですが、症状が重い場合は治療が難しい場合もあります。

また、矯正歯科治療には「奥歯を含めて治療する全顎矯正」「気になる部分だけを治療する部分矯正」の2種類がありますが、すきっ歯は症状によっては部分矯正で治療できる場合もあります。

「前歯のちょっとしたすきっ歯を治療したい」

という方には、目立ちにくいマウスピースで部分矯正を行う「キレイライン矯正」も選択肢のひとつです。

2. 歯のサイズを大きくして隙間を埋める

歯並びを整えるのではなく、歯のサイズそのものを大きくして隙間をなくす治療法もあります。

歯を大きくするにはさまざまな方法がありますが、代表的なものは次の3種類です。

  1. ダイレクトボンディング
  2. ラミネートべニア
  3. 被せ物(差し歯)

1. ダイレクトボンディング

歯の表面を少しだけ削り、歯科用のプラスチックや樹脂を盛り付けて形を整える方法です。

2. ラミネートべニア

歯の表面を薄く削った上に、セラミックの板を貼り付けていく方法です。

3. 被せ物(差し歯)

歯を大きく削り被せ物をする方法です。歯のサイズや形を好みに合わせて大きく変えることができます。

どの方法で治療するかは、患者様の要望や歯科医師の方針によって異なります

治療を希望する場合は、カウンセリングで「こんな歯並びになりたい」などの希望をしっかりと伝えるとよいでしょう。

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原因によってはすきっ歯治療の前に対策が必要なことも…

すきっ歯は矯正歯科で治療が可能です。

しかし原因によっては、隙間を埋める治療が根本的な解決とはならない場合もあります

たとえば、舌癖・歯ぎしりなどの生活習慣が原因となっている場合や、歯周病・親知らず・奥歯の喪失・咬み合わせが深いなどの口腔内に問題がある場合は、治療をしてもまた元に戻ってしまう可能性があります。

すきっ歯の治療を受ける前に、その原因の対策をすることが大切です。

すきっ歯の原因はさまざま!まずは歯科医院で相談しよう

ひとくちにすきっ歯といっても、その原因はさまざまです。

  • うまれつきすきっ歯になりやすい要因を持っている
  • 日常生活の中ですきっ歯になる行動をしている
  • 歯並びや咬み合わせに問題がある

このように原因はひとりひとり異なりますが、放置すると健康トラブルを引き起こしたり、さらにすきっ歯が重症化したりしてしまうリスクがあります。

まずはすきっ歯になっている原因を探り、その原因に合った対処法を実践していきましょう。

「何が原因かわからない」という場合は、矯正歯科で相談ができますよ。

隙間のないキレイに整った歯並びをめざして、今日から新しい一歩を踏み出してみませんか

※本記事は2024年4月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
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