キレイライン公式ブログ担当の小田です。
歯列矯正に必要不可欠なリテーナー(保定装置)。
「リテーナーって一体いつまで装着するべき?」
「一生つけなきゃいけないという声も耳にしたけど本当なの?」
「リテーナーをさぼるとどうなるんだろう…」
など、リテーナーに関しての疑問や不安がある人は多いかもしれませんね。
リテーナーとは、歯列矯正で歯を動かす治療が終わった後に使用する装置のことで、今の位置に歯を固定するために使われます。
今回は、リテーナーはいつまで装着しなければいけないのか、リテーナーをさぼるとどうなるのか、装着時の負担を減らす方法などについて解説していきます。
矯正後のリテーナーはいつまで必要?一生つけなきゃいけない?
「矯正期間が終わったらワイヤーやマウスピースを気にすることなく生活できる!」
と思いきや、次は保定治療期間が始まります。
「一体いつまでつければいいんだろう…」
と面倒に感じるかもしれませんね。
しかし、矯正後のリテーナーの装着はキレイな歯並びを維持するためにとても大切。
まずはリテーナーが必要となる期間と、リテーナーをサボることで考えられるリスクについて確認していきましょう。
動的な矯正期間のあとには2~3年の保定治療期間が必要
すべての矯正歯科治療において、歯を動かすための矯正期間が終わり矯正装置が外れた後、保定装置(リテーナー)をつける「保定治療期間」が始まります。
歯列矯正後の整った歯並びを安定させる保定治療期間は、2〜3年程度としている歯科クリニックが多いです。
一般的に、最低でも歯を動かす治療をした期間と同程度の時間が必要だとされています。
ただし、患者様によって具体的な装着時間や期間は異なります。ご自身の保定治療期間はどれぐらいとなるのか、担当の歯科医師にしっかり確認しておくといいでしょう。
歯は一生は動き続けるため保定治療期間後も装着するのがオススメ
歯は加齢などの原因により、一生動き続けます。
たとえば毎日の食事や歯ぎしり、食いしばりなどの癖で徐々に歯がすり減ると、咬み合わせが変わることがあります。
さらに、歯そのものだけでなく、顎の骨や歯茎の状態が変化することによっても歯並びは変わります。
歯を支える顎の骨量は、全身の骨と同じように加齢によって減少します。
また歯茎が痩せ細ることも、歯並びや咬み合わせを変化させる原因になります。
このように、歯はさまざまな要因で動き続けるため、歯科医師から指示のあった保定治療期間が終わった後も、可能な限りリテーナーを装着するのがおすすめです。
本来であれば、一生装着し続けるのが理想です。
長期的にリテーナーを装着し、整った歯並びを維持するようにしましょう。
もし歯列矯正後にリテーナーをさぼったらどうなる?
リテーナーをさぼったり、歯科医師から言われた装着時間を守らなかったりすると、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」のリスクが高まります。
特に、矯正歯科治療を終えた直後は歯の根を支える骨が安定しておらず、歯が動きやすい状態になっているため注意が必要。
後戻りが起こると、リテーナーが合わなくなったり、装着時に痛みを感じたりするなどのトラブルが起こる恐れがあります。
後戻りが大きく、それまで使用していたリテーナーが装着できなければリテーナーの再製作が必要となることはもちろん、歯並びの状態によっては再矯正が必要になるケースも。
そうならないために、必ずクリニックの指示に従ってリテーナーを装着するようにしましょう。
また、後戻りは徐々に進んでいくため「歯並びが戻っているかも?」と気づいた時にはかなり進行していることも。
リテーナーをしっかり装着していれば仮に後戻りしてしまったとしても、リテーナーがきつくなったり、合わなくなったりすることで歯並びのズレに早めに気づくことができます。
このようにリテーナーを半永久的に装着することで、後戻りのセルフチェックにもなるというメリットもあります。
また、保定治療期間後も後戻りが起こっていないかをチェックしてもらうため、定期的に歯科クリニックを受診することも後戻り防止になるでしょう。
後戻りがなければ夜だけでOKなことも!徐々に装着時間は減らせる
「リテーナーをずっとつけ続けられるか不安だな…」
と長期にわたってリテーナーをつけることに負担を感じる人もいるかもしれませんね。
歯並びが安定してきたと歯科医師が判断すれば、夜間だけの装着に切り替えるなど、1日の装着時間を減らすこともできます。
一般的に、歯が動きやすい時期である保定治療期間の開始直後には、1日20時間以上のリテーナー装着が推奨されており、その後は経過観察をしながら少しずつ装着時間を減らしていく歯科クリニックが多いです。
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キレイライン矯正では、矯正用マウスピースで歯を動かす治療が終わった後1年間は、1日20時間以上リテーナーを装着し、後戻りが認められなければ2年目以降は就寝時を含めて8時間以上の装着を推奨しています。
長い保定治療期間もすべて未来の自分のため!少しでも負担を軽くするには?
矯正期間中は歯が動いているため見た目の変化を感じられて、前向きに取り組むモチベーションとなることが多いですよね。
一方、保定治療期間は歯並びを保つ目的のため目に見える変化がなく、つい「もうつけなくてもいいかな」と感じてしまいがち。
また、「せっかく矯正装置が外れたのだから、今まで色々なことに気をつけて生活していたぶん何も気にせず過ごしたい!」という気持ち、よくわかります。
しかし保定治療期間は、矯正治療の総仕上げともいえる期間。
保定治療期間をどのように過ごすかで、この先キレイな歯並びを維持できるかどうかが決まります!
最後に、保定治療期間のモチベーションを保つために気をつけたいポイントを解説します。
自分に合ったタイプのリテーナーを知ろう
リテーナーの種類には
- 着け外しができる「マウスピース型」
- 固定式の「ワイヤー型」
などいくつか種類があります。
自分のライフスタイルや性格を考えて「リテーナーの装着をさぼってしまいそう…」と感じる人は、固定式の方が向いているかもしれません。
固定式のリテーナーは、専用の接着剤でワイヤーを歯に固定します。
ワイヤーは歯の裏側に装着するので、外から見えることはありません。
自分の性格に合わないリテーナーを選んで装着をさぼってしまうと、矯正歯科治療にかかった時間や費用が無駄になり、再治療となれば追加でさらに費用がかかってしまう場合も。
自分に合ったリテーナーを選べば、長いリテーナー期間も乗り切れる可能性が高くなりますよ。
リテーナーの装着時間を管理することや、モチベーションを保つことに自信がない人は、このような固定式のリテーナーを選ぶことができるか、あらかじめ歯科医師と相談しておくこともおすすめです。
◆ リテーナーの種類についてくわしい記事はこちらからどうぞ。
後戻り防止のためにリテーナー装着期間中に気をつけるポイント
歯を動かす期間と同じくらい重要な保定治療期間。
そんな大切な保定治療期間中の過ごし方で気をつけたいポイントを確認しておきましょう。
矯正後もリテーナーを正しく装着して後戻りのない美しい口元へ
歯列矯正が終わった直後は、歯の周りの骨などがまだ不安定なため、リテーナーを装着して後戻りを防ぐ必要があります。
リテーナーを装着して過ごす「保定治療期間」は2〜3年程度としている歯科クリニックが多いです。
やっと歯列矯正が終わったのにまた装置をつけるなんて面倒だと感じるかもしれませんが、リテーナーは後戻りのリスクを軽減し、再治療の可能性も抑えられる大切なサポート役。
せっかく大切な時間と費用をかけて整えた歯並びが元に戻ってしまうのは残念です。
リテーナーを正しく装着してキレイな口元を維持しましょう!
※本記事は2024年4月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
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