キレイライン公式ブログ担当の小田です。
「ホームホワイトニングって、歯医者さんでやるのと同じくらいの効果があるのかな?」
「そもそも市販品を使うのもホームホワイトニングって呼ぶの?」
ホワイトニングについて調べ始めると、いろいろな種類があることに気付き、「結局どれが一番いいの?」と迷ってしまいますよね。
特にホームホワイトニングについては、「手軽そうだけど、どうやってやるんだろう……」「本当に白くなるのか怪しい」など、イメージが漠然としている方が多いのではないでしょうか?
今回はホームホワイトニングに関する疑問
- どれくらい効果があり、どれくらい持続するのか
- 何回目で歯の白さを実感できるようになるのか
- 他のホワイトニング方法との違い
などを分かりやすく解説していきます。
どれくらい効果がある?ホームホワイトニングの基礎知識
「ホワイトニング」とひと口に言っても、その方法には大きく分けて
- セルフホワイトニング
- ホームホワイトニング
- オフィスホワイトニング
の3つがあります。
まずは基礎知識として、3つのホワイトニング方法の違いをおさえていきましょう。
ホームホワイトニングの効果は薬剤がカギ!
ホームホワイトニングとは、歯科医院で製作したマウスピースに、歯科医師が処方した薬剤を注入しておこなう方法です。
ドラッグストアなどには“ホワイトニング” と書かれた歯磨き粉やジェルが数多く並んでいるので、「これも歯を白くするホームホワイトニングになるのかな?」と期待してしまいますよね。
しかし、市販品を購入して自宅でおこなう場合や、サロンなどでLEDライトを照射しておこなう「セルフホワイトニング」は歯科医院でおこなうホームホワイトニングとは異なります。
期待できる効果はあくまでも着色汚れを落とし、本来の歯の白さに戻すこと。
一方で歯科医師のもとでおこなうホワイトニングには、大きく分けて
- ホームホワイトニング
- オフィスホワイトニング
の2種類があります。
ホームホワイトニングは歯科医師の指導のもと低濃度の薬剤を使用して自宅でおこない、オフィスホワイトニングは高濃度の薬剤を使用して歯科医院で施術してもらうという違いがあります。
どちらも市販品を購入して自宅でおこなう場合やセルフホワイトニングとは異なり、歯の色素を分解するなどして、本来の歯の白さよりも白くできるのが特徴です。
※効果には個人差があります。
どこまで白くなる?ホームホワイトニングにおける限界の白さ(白さの度合い)
ホームホワイトニングをしようか検討している方にとって、「どこまで白くなるのかな?」というのは大きな疑問ですよね。
特にオフィスホワイトニングと比べたときの効果が気になり、「せっかくホームホワイトニングをしても望む白さが期待できないなら、最初からオフィスホワイトニングにした方がいいかも……?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
まず、日本人の標準的な歯の白さは、見本(シェードガイド)を参考にするとM2です。
ホームホワイトニングでは、オフィスホワイトニングよりも低濃度の薬剤を使用しますが、「歯を白くする限界点はオフィスホワイトニングよりも高い」と言われています。
ホームホワイトニングをおこなうと、目安として1~2段階程度のトーンアップが期待できます。
また、オフィスホワイトニングの方が速効性は高いものの、一般の方は取り扱えない高濃度の薬剤を使用するため歯にしみやすいなどのリスクがあります。
手軽さやしみるリスクの軽減、自然な仕上がりを重視するならホームホワイトニングがおすすめですが、まずはあなたが理想とする歯の白さをイメージしたうえで、歯科医院で相談してみてくださいね。
歯の白さを実感できるのは何日目?ホームホワイトニングの効果はいつまで続く?
ホームホワイトニングは、自宅で毎日1~2時間程度を継続しておこなうもの。
何日目から歯の白さを実感できるのか?そして効果はいつまで続くのか?を見ていきましょう。
何日やれば歯は白くなる?効果が出るまでの時間
「ホームホワイトニングでは、いつから効果が実感できる?」
と、使い始めてから効果が出るまでの時間は、特に気になる点ですよね。
毎日使用することで、早い人では1週間ほど経過した頃に、歯の白さを実感できるようになります。
ただし、個人差があることに加え、低濃度の薬剤をじっくりと浸透させていくのがホームホワイトニングなので、人によっては歯の白さを実感するまでに2週間~1ヶ月程度かかるケースもあります。
高濃度の薬剤を使用するオフィスホワイトニングのように、1回で効果を実感できることはあまりありませんが、違和感なく自然な仕上がりになるのは、ホームホワイトニングが持つ強みなんですよ。
◆ ホームホワイトニングの効果が出るまでの時間についてはこちらの記事を参考にしてください。
歯の白さは何カ月くらい維持できる?ホームホワイトニングの持続期間
オフィスホワイトニングと比べると速効性は期待できないホームホワイトニングですが、その分、持続力が高いのがポイント。
時間をかけて薬剤を浸透させていくため、歯の色が後戻りしにくく、持続期間は半年~1年ほどです。
※個人差があります。
一度ホワイトニングを終了したあとに、これだけの期間、歯の白さをキープできるのは大きなメリットではないでしょうか。
ホームホワイトニングの効果を長持ちさせるには
オフィスホワイトニングにしても、ホームホワイトニングにしても、効果の持続性は永久ではありません。
歯の表面にあるエナメル質の構造などにより、色戻り(後戻り)は避けられないんです。
そんな色戻りを防ぎ、ホームホワイトニングの効果を長持ちさせるためには、以下2つの点を意識することが重要です。
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着色しやすい飲食物に注意する
歯は、飲食物に含まれる色素や成分によっても着色が起こります。
カレーやケチャップ、ワインなど、色の濃い飲食物や着色しやすい成分を含む飲食物はなるべく控える、もしくは飲食後の適切な口腔ケアを徹底すると、ホームホワイトニングの効果を長持ちさせられます。
◆ この点について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
歯に汚れを蓄積させないケアを意識する
歯に汚れが溜まっていると、ホワイトニングの効果は弱まってしまいます。
そのため着色汚れだけではなく、歯石や歯垢なども蓄積させないトータル的なケアが重要です。
日々の歯みがきに加え、歯科医院でおこなう歯のクリーニングも積極的に取り入れていきましょう。
歯のクリーニングにはホワイトニングのような「漂白する効果」はありませんが、自分では落としきれない歯石や着色汚れを落としてくれるため、継続しておこなうことでホームホワイトニングの効果を長持ちさせてくれます。
ホームホワイトニングで白くなりにくい場合もあるって本当?
ホームホワイトニングは、どんな歯でも白くできるわけではありません。
効果なし・効果が出にくいケース
以下は、効果がない、もしくは効果が出にくいケースです。
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- 失活歯(神経が死んでしまった歯)
- 詰め物、被せ物をしている歯
- インプラント
- もともとのエナメル質が薄い歯
- 高齢の方(加齢による変色)
ホワイトニング薬剤の効果が得られるのは、「神経が生きている」かつ「自然に生えている歯」のみです。
そのため失活歯や詰め物、被せ物、インプラントなど、人工的に作られた歯には効果がありません。
高齢の方など加齢による変色の場合には、ホワイトニングでの改善は見込めますが、白くなりにくかったり、まだらに仕上がったりするケースがあります。
また、もともとエナメル質が薄い状態の歯は、ホワイトニングで効果が出にくいとされています。
!ホワイトニングを受けられない方!
- 18歳未満の方
- 無カタラーゼ症の方
- 妊娠中や授乳中の方
- 光線アレルギーの方
- むし歯や歯周病、知覚過敏の方
前提として、ホワイトニングを受けられるのは18歳以上の方です。
無カタラーゼ症の方は、ホワイトニングで使用する薬剤の成分(過酸化水素)を体内で分解することができないため、ホームホワイトニングに限らず、ホワイトニング全般を受けることができません。
妊娠中や授乳中の方も、安全性が確認されていないため同様です。
光線アレルギーの方は、光を使用しない方法のホワイトニングであれば可能なケースもあるため、歯科医師へご相談ください。
また、むし歯や歯周病がある・知覚過敏・歯にひびがある等に当てはまる方も、ホワイトニングは受けられません。
心配な方はホワイトニング前に歯科医師に相談してみてくださいね。
セルフホワイトニングやオフィスホワイトニングと効果はどのくらい違う?
ホワイトニングには、ホームホワイトニング以外にも種類があります。
それぞれ目安費用や効果に違いがあるため、メリット・デメリットをよく確認して、あなたに合う方法を選んでくださいね。
セルフホワイトニング | ホームホワイトニング | オフィスホワイトニング | デュアルホワイトニング | |
---|---|---|---|---|
効果 | 着色汚れを落とす | 本来の歯より白くできる | 本来の歯より白くできる | 本来の歯より白くできる |
効果実感までの目安回数(期間) | 3~4回程度 | 1~2週間程度 | 2~4回程度 | オフィス1回・ホーム10回 |
目安費用 | 1回につき3,000円〜5,000円程度 | 1万5,000円〜3万円程度 | 1回の施術に3~4万円程度 | 3〜10万円程度(オフィス1回・ホーム10回) |
メリット | 費用負担が少なめ | ・通院回数が少ない ・持続期間が長い | ホワイトニング効果が高い | 白さが長期間持続する |
デメリット | ・本来の歯より白くはできない ・持続期間が短い | 速効性がない | ・薬剤が歯にしみやすい ・費用が高め | 費用が高い |
詳しく見る | 詳しく見る | 詳しく見る | 詳しく見る |
※効果には個人差があります。
それぞれの違いとメリット・デメリット
ホームホワイトニング以外の方法である
- セルフホワイトニング
- オフィスホワイトニング
- デュアルホワイトニング
について、それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
セルフホワイトニング
サロンで自分でおこなう「セルフホワイトニング」は、薬剤を塗布してLEDライトを照射することにより、歯の着色汚れを落とす仕組みです。
メリット | ・歯科医院に通うよりも低コスト ・薬剤が歯にしみにくい |
デメリット | ・本来の歯より白くできない ・持続期間が1〜2ヶ月程度 |
ホームホワイトニングのメリット・デメリット
ホームホワイトニングで使用する「過酸化尿素」は、市販されておらず、歯に塗布すると「過酸化水素」へと変化する薬剤です。
「過酸化水素」は本来の歯よりも白くできる成分で、オフィスホワイトニングでも使用されています。
ホームホワイトニングでは薬剤を低濃度でじっくりと浸透させていくため、即効性は期待できない代わりに歯にしみにくく、効果持続期間も6〜12ヶ月程度とオフィスホワイトニングよりも長持ちします。
メリット | ・通院回数が少ない ・自宅でホワイトニングができる ・本来の歯より1~2段階アップが期待できる ・持続期間が長い |
デメリット | ・速効性がない |
また、歯の色だけでなく歯並びにもお悩みがある方は、マウスピース矯正なら歯列矯正とホームホワイトニングを同時におこなえるのもメリットといえるでしょう。
◆歯列矯正とホームホワイトニングが同時にできる「キレイラン矯正」については、こちらの記事でくわしく紹介しています。
オフィスホワイトニング
歯を漂白できるほど高濃度の薬剤「過酸化水素」を使い、歯科医院で施術してもらう方法がオフィスホワイトニングです。
2回の施術で本来の歯より4~6段階ほど明るい色をめざすこともできます。
1回の施術で効果を実感できる人もいるため、結婚式を控えているなど、速効性を重視したいときにはおすすめです。
メリット | ・本来の歯より白くできる |
デメリット | ・薬剤が歯にしみやすい ・費用が高め |
デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせた方法が「デュアルホワイトニング」です。
毎日のホームホワイトニングと定期的な通院が必要ですが、効果が高く、持続期間も長いという大きなメリットがあります。
メリット | ・7~9段階アップが期待できる ・1~2年程度効果が持続する |
デメリット | ・費用が高い ・オフィスホワイトニング時に薬剤が歯にしみやすい |
ホームホワイトニングの効果を高めるやり方のポイント
以下3つのポイントをおさえると、ホームホワイトニングの効果を高め、より理想の歯の白さに近づけることができます。
\ 効果を高める3つのポイント /
- ホームホワイトニング開始前に歯科医院で歯石や歯垢を取る
- 毎日のホームホワイトニング後、1~2時間は喫煙・飲食をしない
- ホームホワイトニング終了後に歯科医院でトリートメントをする
ホームホワイトニング開始の1ヶ月前以内に、歯科医院で歯石・歯垢を除去し、歯をきれいな状態にしておくことはとても重要な事前準備。
これは、いかに汚れのない状態で開始できるかどうかが、ホームホワイトニングの効果を左右するポイントだからです。
◆ その他、ホームホワイトニングの効果を高めるやり方についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
ホームホワイトニングの効果は穏やか!徐々に白さを実感できると覚えておこう
ホワイトニングは、どの方法を選ぶかによって、効果・費用・持続期間などに大きな違いが生まれます。
特に効果に関しては、速効性や白くなる度合いなど、あなたがめざすゴールとぴったりな方法を選びたいですよね。
今回解説を進めてきた「ホームホワイトニング」は、徐々に効果が現れる方法です。
そのため、数カ月以内の結婚式や前撮りなどを控えていて急いでいる方は、「オフィスホワイトニング」や「デュアルホワイトニング」などの方法も検討してみましょう。
ただし、「歯科医院に行ってホワイトニング薬剤を処方してもらうのが面倒……」といった理由で、安易に市販の高濃度ホワイトニング剤に手を出すのは危険なため、おすすめしません。
どうしても歯科医院へ行くハードルが高い方は、まずは歯みがきと併用できる市販のホワイトニングアイテムから試してみてはいかがでしょうか。
穏やかな作用で歯にしみにくく、自然な仕上がりと長期間の持続を叶えてくれるホームホワイトニング。
そんなホームホワイトニングが気になったら、まずはお近くの歯科医院で相談してみてくださいね!
※本記事は2024年4月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
※保険適用外の自由診療となります。
※掲載している料金はすべて税込み価格です。