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マウスピース矯正ができない9つの具体例【キレイライン矯正公式監修】

最終更新日: 公開日:

キレイライン公式ブログ担当の小田です。

目立ちにくく、周囲に気づかれにくいのが魅力のマウスピース矯正ですが、症状によってはできないケースもあります。

「マウスピース矯正ができない人ってどんな人?」

「私はガタガタが目立つからマウスピース矯正はできないかも……」

と悩んでいるあなた!

この記事では、マウスピース矯正ができない具体的な例を9つ紹介します。

もしマウスピース矯正ができない場合でも、理想の歯並びをめざせる3つの方法がありますよ!

これからマウスピース矯正を始めたい人も、マウスピース矯正が向かない人も、今度こそ理想の口元を手に入れましょう!

マウスピース矯正ができない可能性がある9つの例

マウスピース矯正ができない可能性がある9つの例

マウスピース矯正ができない可能性が高いケースには、主に9つのタイプがあります。

ただし、これらにあてはまっても、マウスピース矯正ができる可能性がまったくないわけではありません

症状などによってはマウスピース矯正が可能となるケースもあります。

マウスピース矯正が可能かどうかは、ひとりひとりのお口の状態や希望する歯並びなどをみて、歯科医師が判断します。

気になる方は、歯科クリニックで検診を受けて相談するとよいでしょう。

それでは、マウスピース矯正ができないといわれている9つの例をくわしく見ていきましょう。

【1】重度の歯周病がある

健康な状態の歯ぐきと歯周病の歯ぐき

歯周病がある方は、マウスピース矯正より歯周病の治療を優先させることになります。

歯周病とは、細菌感染によって歯ぐきが炎症を起こす病気です。

初期のうちは腫れや出血などがみられますが、進行すると歯を支えているあごの骨が溶けはじめ、歯の根っこが露出したり、歯がグラグラしたり、歯が抜けたりします

マウスピース矯正は歯に力をかけて歯を移動させる治療なので、歯根が不安定な重度の歯周病にかかっていると、歯が抜けてしまうおそれがあるのです。

また、むし歯がある場合も、ごく初期の場合を除いてはむし歯治療が優先となります。

【2】あごの骨格に問題がある歯並び

歯のレントゲン写真

歯並びが悪くなってしまう原因のひとつに、骨格的な問題があります。

たとえば、受け口や出っ歯は、歯そのものの問題ではなく、下あごや上あごが前に突き出ていることが原因となっている場合があります。

このような場合は、まずは外科手術などであごの骨格を治療することになります。

骨格は見た目だけではわからないものなので、歯科クリニックでレントゲンなどの検査を受けたうえで治療方法を相談するとよいでしょう。

【3】インプラントを入れている

インプラントの構造

インプラントとは、失われた歯根のかわりに人工の歯根をあごの骨に埋め込む治療です。

歯列矯正で歯を動かすしくみは、歯根を覆う歯根膜が少しずつ伸び縮みする作用によるもの。

埋め込まれたインプラントは人工の歯根のため、歯根膜が収縮して動くことはできません。

そのため、インプラントをしている歯をマウスピース矯正で動かすことはできないのです。

インプラントの歯を含む歯並びをキレイにしたい場合は、セラミック矯正を行うのが一般的です。

セラミック矯正とは、歯根の位置はそのままに、歯を削ってクラウン(歯冠)をかぶせる治療です。

歯の色や形なども調整しやすいので、インプラントを入れている方はこのような選択肢もあることを覚えておきましょう。

【4】奥歯も含め大きく歯を動かす必要がある歯並び

歯科医師と患者

歯列全体がガタガタになっていたり、噛み合わせを治療する必要があったりする場合は、マウスピース矯正がおすすめできない可能性が高いです。

そもそも、マウスピース矯正は、出っ歯を引っ込めたり、内側に傾いた歯を外側に向かせたりするのが得意な治療法です。

奥歯まで歯列全体を大きく動かす治療には不向きなので、マウスピース矯正だけで治療することが難しいことも。

奥歯も含めて大きく歯を動かす治療は、ワイヤー矯正が得意です。

症状が重い方は、ワイヤー矯正による治療か、ワイヤー矯正とマウスピース矯正を組み合わせた治療も視野に入れてみましょう。

【5】複数の歯を抜く必要がある歯並び

歯科用抜歯プライヤー

歯列矯正で抜歯が必要となるのは、歯を並べるためのスペースが足りない場合です。

抜歯をしてスペースを作り、矯正装置で歯を動かしながら隙間を埋めつつ歯並びを整えていきます。

一般的には、前歯から数えて4番目もしくは5番目の小臼歯を抜くことが多いです。

このとき注意したいのは、歯を抜いた跡に大きな隙間ができるということです。

できた隙間を埋めるには、歯を水平方向に動かすことになりますが、マウスピース矯正は歯を横に動かすのはあまり得意ではありません。

さらに、抜く歯の本数が多いほど治療が難しくなります。

このようなケースでは、抜歯後の隙間はワイヤー矯正で埋め、隙間が目立たなくなってからマウスピース矯正に切り替えるというマウスピース矯正とワイヤー矯正を併用する方法も選択肢のひとつとなります。

【6】親知らず以外の埋伏歯(まいふくし)がある

水平埋伏歯

埋伏歯(まいふくし)とは、本来生えるはずの歯が、歯ぐきの中で埋まったままになっている歯のことです。

歯が横向きに倒れた形で埋まっていることも珍しくありません。

歯並びが悪くなる原因としても知られており、歯ぐきの中で埋まったままになっている歯が隣接する歯を押し、押された歯がまた隣の歯を押し……と連鎖すると、歯並びが悪くなってしまうのです。

このような埋伏歯が歯ぐきに埋まった状態でマウスピースで歯を動かそうとしても、歯根が障害となるため、歯を移動させることが難しくなります。

埋伏歯になっているのが親知らずであればマウスピース矯正が可能なのですが、親知らず以外の歯が埋伏歯になっている場合は、埋まっている歯を外に出す「埋伏けん引」という処置が必要です。

けん引するには、麻酔をかけて歯ぐきを切開し、歯を露出させてから装置を使って引き出します

顔を出した埋伏歯はすぐには正しい位置に移動できないため、両隣の歯に装着したワイヤー装置で正しい位置まで数ヵ月程度の時間をかけて修復します。

【7】自己管理ができない・管理が難しいライフスタイルの人

マウスピースを持つ女性

症状ではなく、患者様のライフスタイルによってマウスピース矯正ができないケースもあります。

マウスピース矯正はマウスピースを自分で着け外すことができます。

これはマウスピース矯正のメリットでもあるのですが、そのぶん自己管理が大切な治療法です。

  • マウスピースの定期的な交換
  • 装着時間の管理
  • 洗浄などの衛生管理

これらがわずらわしいと感じてしまう方は、マウスピース矯正が向いていないかもしれません。

なかでも、マウスピースの装着時間を守ることは歯列矯正を左右する重要なお約束です。

1日のマウスピースの装着時間はブランドや歯科医師の見解によって多少前後しますが、たとえば、キレイライン矯正やインビザラインの場合、1日20時間以上の装着が必要とされています。

この時間を守れないと計画通りに歯が動かなくなってしまうので、マウスピース矯正を始める前にしっかりと納得しておくことが大切です。

【8】まだ永久歯が生え揃っていない人

マウスピース矯正は永久歯を対象とした歯列矯正です。

なぜなら、乳歯があるうちに歯列矯正をしても、途中で乳歯が抜けてしまったり、永久歯に生え変わったり、親知らずが生えてきたりするリスクがあるからです。

そうなると、治療計画を立て直す必要があり、当初の計画通りに治療が進まなくなってしまいます。

もし乳歯がある方がマウスピース矯正を希望する場合は、歯科クリニックで相談してくださいね。

【9】重度の歯ぎしりや食いしばり癖がある人

歯ぎしりや食いしばりの癖があるからといって、マウスピース矯正ができないわけではありませんが、歯ぎしり・食いしばりが強いと、マウスピースを破損してしまうおそれがあります

このような癖がある方は、歯ぎしり・食いしばりから歯を守るためのマウスピースを併用することで歯やマウスピースへのダメージが軽減できます。

気になる方はカウンセリングで歯科医師に相談してみましょう。

マウスピース矯正ができないときはどんな治療法がある?

マウスピース矯正ができないときはどんな治療法がある?

このように、症状や患者様のライフスタイルによっては、マウスピース矯正ができない可能性があります。

なかには、マウスピース矯正だけでなく、ワイヤー矯正でも治療が難しいと診断される方もいますが、このような場合は、外科的治療で骨格を正しい位置に修復したあとで、マウスピース矯正が可能となるケースもあります。

「もしできないって言われたらどうしたらいいの!?」と思った方は、これから紹介するマウスピース矯正以外の選択肢も検討してみましょう。

ワイヤー矯正

裏側矯正と審美ワイヤー

ワイヤー矯正は日本でも広く一般的に行われている歯列矯正です。

歯の表面に「ブラケット」という小さな金具を取り付け、そこに曲げたワイヤーを通して、ワイヤーが元に戻ろうとする力を利用して歯に力をかけていく方法です。

口元が目立ちやすいことを気にして敬遠する方もいますが、歯の裏側にワイヤー装置を装着する裏側矯正であれば、それほど見た目は気にならないでしょう。

また、最近では、白く塗装した目立ちにくい審美ワイヤーも登場しています。

歯の表側に装着しても、歯の色に似ているため、従来のワイヤー装置よりは目立ちにくい治療法です。

目立たない矯正についてさらにくわしく解説している記事もあります。あわせて読んでみませんか?

コンビネーション治療

コンビネーション治療とは、ワイヤー裏側矯正とマウスピース矯正を組み合わせた「いいとこどり」の治療です。

まずはワイヤー裏側矯正で奥歯や重度の症状を治療し、そのあとでマウスピース矯正に切り替えていきます。

どちらも目立ちにくい装置なので、接客の仕事をしている方などの人目が気になる方でも、それほど周囲の視線を気にすることなく治療に取り組めるでしょう。

外科的治療

美容クリニック

噛み合わせが逆になっていたり、どちらかの顎が前に出すぎていたりする場合は、歯列矯正だけでは治療が難しいものです。

骨格に問題がある場合は、まずは外科的な手術で治療し、噛み合わせなどを正しく修復します。

その後気になる歯並びがあれば、マウスピース矯正などを検討することになります。

歯列矯正にはさまざまな方法があります。歯列矯正の種類をもっとくわしく解説した記事もあるので、ぜひ読んでみてくださいね。

マウスピース矯正ができるかどうかクリニックで相談してみよう

マウスピース矯正は、透明のマウスピースを装着して理想の位置に歯を誘導する治療です。

多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。

マウスピース矯正のメリット・デメリット

患者様のライフスタイルや好みによっては、メリットがデメリットに感じられることもあるので、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。

また、マウスピース矯正は治療範囲が前歯に特化しているものが多く、奥歯の治療はできないケースも少なくありません。

マウスピース矯正の適応範囲

一見、数本を動かせば理想の歯並びになれるように見えても、じつは奥歯を含めた歯列全体の治療が必要というケースもあるため、カウンセリングでしっかりとお悩みを伝え、治療方法や費用・期間などの見込みも含めて相談するとよいでしょう。

部分矯正ができない例を紹介した記事もあります。ぜひ読んでみてくださいね!

マウスピース矯正ができるかどうかは、レントゲンなどの検査をしたうえで歯科医師が判断します。

できないと判断されても、他の治療法を選ぶという選択肢もありますよ。

  • 歯列矯正の実績があるクリニックを選ぶ
  • 疑問点や不安な点は遠慮せず相談する
  • 歯科医師に指示された通りに治療を進める
  • 納得できる治療法を選ぶ

あなたに合った治療法を選ぶためにも、これらの点に注意して、歯科医師と二人三脚で理想の笑顔をめざしてくださいね!

※本記事は2024年12月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。

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・キレイライン矯正に限らず全ての歯科矯正に共通することですが、効果や感じ方、また歯がどのくらい動くかについては個人差があり、どの矯正方法を選んだ場合でも、満足のいく治療結果が得られない可能性がございます。キレイライン矯正では、提携院ご協力の下、皆さまが理想の歯並びに近付けるよう、全力でサポートいたします。

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