キレイライン公式ブログ担当の小田です。
矯正歯科治療をするなら、なるべく目立たないようにしたいですよね。
「銀色のワイヤーが目立つのは恥ずかしい」
「口元に注目されたくない」
「誰にもバレずに矯正したい」
このように考えている方たちから選ばれている裏側矯正ですが、いろいろ調べてみると「後悔した」という話も出てきます。
「目立たずにキレイな歯並びをめざせるのにどうして!?」と思いませんか?
目立たずワイヤー矯正できる裏側矯正にはさまざまなメリットがあります!
ただし、いくつかのデメリットもあるんですよ。
せっかく矯正歯科治療をするなら、メリットとデメリットの両方を理解して、納得できる方法を選びたいもの。
念願の矯正歯科治療で失敗しないために、まずは裏側矯正があなたに合っているかを確認することから始めましょう。
また、裏側矯正以外にも口元が目立たない矯正歯科治療がありますよ。
わかりやすく紹介するので、選択肢のひとつとしてぜひ読んでみてくださいね。
裏側矯正とは?
「裏側矯正」とは、歯の裏側にワイヤーを装着して歯並びを整えていく矯正歯科治療の方法です。
「舌側矯正」「リンガル矯正」と呼ばれることもあります。
歯の表側にワイヤーを装着する一般的な矯正歯科治療は「表側矯正」と呼ばれており、「ブラケット」という小さな装置を歯に装着し、そこにワイヤーを通して歯に力をかけていく、という点では、裏側矯正も表側矯正も同じ仕組みです。
ただし、裏側矯正は希望する人すべてができるわけではありません。
裏側矯正は歯の裏側に矯正装置を装着するため、歯科医師にとって難易度が非常に高い治療方法です。
歯科医師の技術力と症状の強さが見合わない場合などは、裏側矯正ができない例もあります。
したがって、Aクリニックで裏側矯正ができないと診断された場合でも、Bクリニックでは裏側矯正ができると診断される、ということもあり得ます。
編集部で調査したところによれば、裏側矯正の知識や経験が豊富な歯科医師であれば、適応症例が幅広い表側矯正と同等の治療結果を出すことができるという見解も多く見られます。
なお、八重歯やすきっ歯など、前歯の一部分だけが気になる場合は、裏側矯正でも部分的な治療ができる場合もあります。
◆「自分の症状は部分矯正で対応できる?」と気になる方は、こちらもチェックしてみてくださいね。
後悔しないために知りたい|裏側矯正のメリットデメリット
「裏側矯正を選んだことに後悔……」
ということを防ぐには、裏側矯正のメリットだけでなく、デメリットもしっかり理解しておくことが大切です。
どのようなメリットとデメリットがあるのか、ひとつひとつ確認していきましょう。
裏側矯正のメリット
裏側矯正のメリットは主に4つ。意外なメリットもありますよ!
周りの視線を気にせず歯列矯正ができる
裏側矯正のメリットといったら、真っ先にこの「目立たない」点を挙げる方が多いのではないでしょうか。
一般的に矯正歯科治療というと、歯の表側にワイヤーを装着する表側矯正を想像するでしょう。
表側矯正は幅広い症状に対応できる反面、歯の表側にワイヤーを装着するため、口元が目立ちやすく、周りの視線が気になってしまうことも。
裏側矯正は目立ちやすい歯の表側にはワイヤーやブラケットを装着しないため、周りの視線を気にすることなく治療を進められます。
表側矯正に比べるとむし歯(虫歯)になりにくい
矯正治療中はお口の中に長時間装置をつける必要があり、取り外しができない場合も多いため、どうしてもむし歯になりやすいもの。
さらに裏側矯正は歯の裏側に矯正装置を装着するため、「歯みがきがしにくくなって磨き残しができてしまうのでは?」と心配になるかもしれません。
しかし、実は表側矯正より裏側矯正のほうがむし歯になりにくいといわれているのです。
その理由として挙げられることは2つあります。
まず、歯のエナメル質は表側より裏側のほうが厚いということ。
なんと裏側のエナメル質は表側の3倍もの厚さがあるといわれているんですよ!
エナメル質が厚いと、その分むし歯の原因となる酸のダメージを受けにくいため、むし歯に強いといえます。
もうひとつの理由は、舌の下に唾液を分泌する組織があるため、歯の裏側では常に唾液が循環しているということ。
唾液には自浄作用があり、むし歯の原因となる食べかすや歯垢を洗い流してくれる効果があるのです。
さらに乾燥から守る効果もあるため、むし歯の原因菌が増殖しにくいというメリットもあります。
とはいっても、矯正歯科治療中に健康な歯を保つためには、いつも以上に念入りなオーラルケアが必要です。
歯みがきは丁寧に行いましょう。
前歯を後方へ動かしやすい
表側矯正より前歯を後方へ動かしやすいのも裏側矯正のメリットです。
たとえば……
出っ歯などの症状があって前歯を奥に引っ込めたい場合、歯を動かすスペースを作ったうえで前歯を後ろへ移動させる治療を行います。
しかしその際、奥歯と前歯が引っ張り合うことになるため固定源の奥歯が前へ動いてしまい、前歯を後ろへ移動しにくくなることがあります。
その点、裏側矯正は固定源の歯を後方へ引き込んでいくことが得意な治療法。
奥歯が前歯に引っ張られる心配が少なく、表側矯正より効果的に前歯を後方へ移動できるのです。
口腔内を傷つける心配が少ない
裏側矯正では矯正装置はすべて歯の裏側に装着します。
唇に直接装置が当たることがないため、口元に物が当たったときに傷がついてしまう、という心配は少なくなります。
表側矯正と比べると、転倒やスポーツなどによる口内トラブルを防ぎやすくなるのもメリットといえるでしょう。
裏側矯正のデメリット
裏側矯正を行って後悔してしまう方は、デメリットを理解していなかった可能性があります。
あらかじめ知っておくことで、心の準備をしやすくなりますよ。
治療を始める前に、次の4つのデメリットはぜひチェックしておきましょう。
違和感をおぼえやすい
裏側矯正は歯の裏側に矯正装置を装着する治療です。
舌に装置が触れるため、治療開始直後は違和感をおぼえることが多いようです。
また、発音のしにくさを感じたり、滑舌が悪くなったりするのも、裏側矯正では珍しくありません。
しかし数週間程度で慣れて違和感がなくなることがほとんどのため、過度に心配する必要はないでしょう。
歯磨きが難しくなる
着け外しができない矯正装置を装着する場合、矯正装置をつけたまま歯みがきをすることになります。
なるべく磨き残しを防ぐには、通常の歯ブラシの他にタフトブラシやデンタルフロスなどを使うのがおすすめです。
特に裏側矯正は、鏡で見て確認することが難しい場所にワイヤーなどを装着しているため、歯みがきがしにくく、磨き残しに十分注意しなければなりません。
念入りな歯みがきが必要となるため、矯正開始前より時間もかかるでしょう。
また、通院時に歯のクリーニングをしてもらうとより安心ですよ!
裏側矯正は唾液による自浄作用の効果なども見込めるので、表側矯正に比べるとむし歯になりにくいのがメリットですが、それには丁寧な歯みがきも欠かせないのです。
治療期間が長くかかることがある
裏側矯正は、表側矯正よりも治療期間が数ヶ月程度長くかかる可能性が高い治療法です。
なぜなら、患者様ひとりひとりの歯列に合った矯正装置を製作する事前準備に時間がかかるからです。
表側矯正の場合、歯科医師が歯を直接見ながらワイヤーを通すためのブラケットをつけていくことが多いのですが、表側より凹凸が多く、さらに目視しづらい歯の裏側に装置をつける場合はそれが難しいのです。
そのため、まずは歯型を採って模型を作り、それに合わせて歯科医師・歯科技工士が装置をデザイン・製作する、という工程が必要です。
装置の製作期間はクリニックによりますが、完成までに1~2ヶ月程度かかることもあるようです。
さらに、裏側矯正はブラケット間のワイヤーの長さが短く、たわみにくいため、ワイヤーの調整回数を増やして治療する必要があります。
ワイヤーの引っ張る力を一度にかけすぎてしまうと、歯根を傷つけたり強い痛みを伴ってしまったりすることがあるからです。
そのため、表側矯正よりも段階的に調整していく必要があり、その点も治療期間が長くなる原因のひとつといえるでしょう。
装置の製作に関しては、デジタル技術の導入などにより期間が短縮されているクリニックもありますが、裏側矯正を選択した場合は、表側矯正よりも長い時間がかかることを覚悟しておいたほうがいいでしょう。
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参考までに、全顎矯正をした場合の治療期間を調べてみたところ、表側矯正では1年~3年程度でしたが、裏側矯正では1年半~3年程度が目安となります。
※自社調べ(2022年8月 国内で矯正歯科治療を行っている210クリニックを調査)
裏側矯正をしたい方は、あせらず、じっくりと時間をかけて歯科矯正に取り組みましょう。
※治療期間には個人差があります。
※保定治療期間は含みません。すべての矯正歯科治療において、治療終了後は後戻りを防ぐため保定治療期間が必要です。
費用が高額になるケースが多い
裏側矯正は歯科医師や歯科技工士の高度な技術が必要とされる治療法です。
前の項目でご紹介したように、ひとりひとりのお口の状態に合わせてオーダーメイドで矯正装置が製作されることに加え、治療が進むごとに歯科医師の手作業による細かな調整も必要となり、そのぶん手間がかかります。
そのため、表側矯正に比べると、治療期間だけでなく治療費も高額になってしまうのです。
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全顎矯正の費用の目安を編集部で調査してみたところ、表側矯正では50万~90万円程度でしたが、裏側矯正では90万~140万円程度と、費用面では数十万円程度の差がみられました。
※自社調べ(2022年8月 国内で矯正歯科治療を行っている210クリニックを調査)
※部分矯正・全顎矯正を含む矯正歯科治療費用(装置費用)の目安
治療を始めてから「こんなに高いと思わなかった」と後悔することがないよう、治療前に費用の目安をしっかりと確認しておきましょう。
裏側矯正はこんな方におすすめ
✓ 仕事柄、目立ちやすい表側矯正をすることが難しい
✓ 就活や結婚式などのイベントが控えているため、見えない矯正装置で治療したい
✓ 気になる出っ歯をしっかり引っ込めたい
✓ 多少費用や期間がかかっても周囲にバレずに矯正歯科治療を行いたい
実は、見た目に影響しづらい矯正歯科治療は裏側矯正以外にもありますよ!
このあと目立たない矯正方法を紹介するので、「裏側矯正は私には合わないかも……」と思った方は、ぜひ他の方法も選択肢に入れて考えてみてくださいね。
見た目が目立たない歯列矯正の方法は他にも!
※画像はキレイライン矯正のマウスピースです。
裏側矯正は周りの人にバレにくいのが大きなメリットです。
しかし治療のための時間や費用が多くかかるなど、デメリットもあります。
そこで候補に入れておきたいのが、他の目立ちにくい矯正歯科治療。
ここでは、目立ちやすい矯正装置を避けたい方におすすめできる治療方法を2つ紹介していきます。
目立たないタイプの表側矯正
表側矯正は銀色のワイヤーが目立つというイメージを持つ方が多いと思いますが、最近では目立たない表側矯正も増えてきています。
一般的に使用されているブラケットやワイヤーは銀色なので口元が目立ちやすかったのですが、最近では透明や白色のブラケットや、白いコーティングをしたワイヤーも登場しています。
歯に似た色の装置を使用することで、銀色の矯正装置よりもだいぶ目立ちにくくなっていますよ。
気になる方は近くの歯科医院で取り扱いがあるかチェックしてみてくださいね。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は最近人気が高まってきている目立たない矯正歯科治療です。
歯に力をかけて少しずつ動かしていくという仕組みはワイヤー矯正と同じですが、ワイヤーは装着しません。
かわりに歯型に合わせて製作した透明のマウスピースを装着します。
上の動画はマウスピース矯正のブランドのひとつ「キレイライン矯正」のマウスピースを装着しているところですが、近くで見てもほとんど目立たないですよね。
このように矯正装置が目立たない矯正歯科治療を探しているなら、マウスピース矯正も選択肢のひとつに入るでしょう。
◆ キレイライン矯正について詳しく知りたい方は、こちらで料金や治療できる症状などについて紹介しています。
◆ 目立たない矯正歯科治療の費用や治療期間などを詳しく知りたい方はこちらもチェックしてみてください。
どの治療法もメリットとデメリットがあります。いろいろ比較して、自分に合った治療法を見つけてくださいね!
歯列矯正の治療法ごとのメリットデメリットを比較して検討しよう
裏側矯正にはメリットもデメリットもあります。
メリット
- 周りの視線が気にならない
- 表側矯正よりむし歯になりにくい
- 前歯を内側に動かしやすい
- 口の中を傷つけにくい
このように魅力的なメリットが多い一方で、治療を始める前に知っておきたいデメリットもあります。
デメリット
- ワイヤーによる違和感をおぼえやすい
- 歯みがきがしにくくなる
- 表側矯正より治療期間が長くなりやすい
- 表側矯正より治療費用が高額になりやすい
裏側矯正は目立ちにくさが大きな魅力ですが、治療を始めてから後悔しないためにも、デメリットもしっかり理解し、他の矯正歯科治療も含めて比較することが大切です。
そのためにも、まずは歯科医院のカウンセリングや初回検診を受けてみるのが第一歩です。
歯並びのお悩みを相談したり、治療法ごとのメリット・デメリットを理解したりするうちに、きっとあなたに合った矯正歯科治療法が見つかりますよ!
※本記事は2024年4月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
※保険適用外の自由診療となります。
※掲載している料金はすべて税込み価格です。