キレイライン公式ブログ担当の小田です。
マウスピース矯正中は、1日のほとんどをマウスピースをつけたまま過ごします。
毎日長時間つけるものだからこそ、清潔な状態で使いたいですよね。
決して短くはない矯正期間、マウスピースが黄ばんだり、嫌なニオイがするとストレスに感じることも…。
ネットでマウスピースの洗い方について調べてみると
- 歯磨き粉
- 食器用洗剤
- 入れ歯洗浄剤
を使った洗い方が紹介されているかと思えば、これらは使用不可と書いてあるサイトもあったりして「一体どれを使えばいいの?」と混乱されている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、マウスピース矯正ブランドである「キレイライン矯正」の公式ブログが、マウスピース矯正用マウスピースの洗浄方法や頻度、タイミングなど、マウスピースの洗い方についての正しい情報をご紹介。
マウスピースのケアがきちんとできていないと細菌が繁殖して、ニオイや着色、むし歯、歯周病などのトラブルの原因になることも。
実は、マウスピースの洗浄は歯のケアと同じぐらい大切なんです。
すでに基本的な洗い方はマスターしていて、もっと手軽な方法を探している方はもちろん、洗い方の基本を一から知りたい方も一緒にこの記事で正しい洗浄方法を学び、快適なマウスピース矯正生活を目指していきましょう。
【デイリーケア】普段のお手入れは歯ブラシ+水洗いのみでもOK!
まずは、デイリーケアとして行う基本的なマウスピースの
を解説していきます。
基本のマウスピースの洗い方
基本の洗い方は、マウスピース用に柔らかめの歯ブラシを用意して、優しくブラッシングして流水で洗い流します。
このとき、お湯を使用するとマウスピースが変形・破損する恐れがあるので、40度以下のお湯またはぬるま湯で洗うようにしてくださいね。
マウスピースを洗うタイミング
毎日口の中に入れるマウスピースを清潔に保つことは大切です。
1日1回はマウスピースを洗いましょう。
洗うタイミングは、食事のあとや就寝前の歯みがきでマウスピースを外した時がおすすめです。
歯みがきのタイミングでマウスピースを一緒にささっと洗うことを習慣にすれば、洗うのが面倒くさくなったり、うっかり忘れてしまったりするのを最小限に防げるでしょう。
とはいってもライフスタイルは人によってさまざまです。
洗うタイミングには決まりはありませんので、ご自身が習慣化しやすいタイミングを見つけてみてくださいね。
【スペシャルケア】においや黄ばみが気になるときは洗浄剤の使用がおすすめ!
洗浄剤を毎日使う必要はありませんが、できれば1日1回はマウスピースが汚れていないか目で見てチェックし、ニオイや黄ばみが気になる時は洗浄剤を使うようにしてください。
洗浄剤には2種類のタイプがあり、その中でもさまざまな商品があります。
あなたにぴったりの使いやすい洗浄剤を見つけることがとても大切。
洗浄剤の種類と使用方法をチェックしていきましょう。
◆ 洗浄剤の選び方と正しい使い方についてもっとくわしく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
洗浄剤はタブレットタイプと泡タイプの2種類!
洗浄剤には「タブレット」「泡」の2タイプがあります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
自宅でじっくり洗浄なら!タブレットタイプ
タブレットタイプの洗浄剤は、水にタブレットを溶かして、マウスピースをつけ置きして洗います。
マウスピース全体を浸すので均等に洗浄できることが特徴。
マウスピースの汚れを特にゆっくり時間をかけてしっかり落としたいというときにおすすめです。
歯科医院でも販売されていることが多く、手に入れやすいですよ。
キレイライン矯正の契約者様にお渡しする「初回セット」にもこちらのタブレットタイプの洗浄剤が入っています。
洗浄剤には市販の入れ歯用洗浄剤などもありますが、キレイライン矯正ではマウスピース専用の洗浄剤の使用を推奨しています。
つけ置き洗いをするため、指定の時間浸す必要があり、少し手間がかかること、またマウスピースを浸すための容器を別で用意しなければいけないというデメリットも。
洗浄剤を使うタイミングは、就寝前や入浴時など、ご自身のルーティンと組み合わせて行うのが習慣化しやすいポイント。
1日の終わりにきれいなマウスピースにしておくと、気分がスッキリしますよね。
汚れが気になったその日のうちにキレイに洗っておきましょう。
タブレットタイプ洗浄剤の使い方
- マウスピースを歯ブラシで軽くブラッシングして汚れを落とした後、水で洗い流す
- 水または40度以下のぬるま湯を入れた容器にタブレットを入れる
- 洗浄剤ごとに決められた指定時間つけ置きする
- 時間がきたらマウスピースを水洗いし、よく乾燥させる
外出先のお手入れにもぴったりな手軽さ!泡タイプ
もっと手軽にマウスピースを洗いたい時は泡タイプの洗浄剤を使うといいでしょう。
マウスピースに泡を吹きかけて時間を置いてから水ですすぐタイプもありますが、スプレーした後すぐに歯ブラシで磨いてすすげるタイプを選べば、外食の際にささっとトイレでマウスピースの汚れを落とせたり、旅行にも持っていきやすかったりというメリットもありますよ。
自宅でも「つけ置き洗いする余裕はないけど、マウスピースの汚れが気になる…」という時に短時間で手軽に使えて便利ですね。
泡タイプ洗浄剤の使い方
- マウスピースを手で持つ
- マウスピースに指定量スプレーする
- 歯ブラシでマウスピースを指定時間磨く
- 流水ですすぐ
ただし、泡タイプはタブレットタイプとは違い、マウスピース全体に洗浄剤を行き渡らせることが難しいので、隅々まで洗浄できないこともあります。
マウスピースをよりキレイに保つためには、タブレットタイプと泡タイプの併用がおすすめです。
「外出先では泡タイプを使う」
「自宅で定期的にタブレットタイプで洗浄する」
などシーンごとに使い分けると、セルフケアがやりやすくなるかもしれませんね。
マウスピースの洗浄剤は悩みに合ったものを選ぼう
マウスピースの洗浄剤は、つけ置きできる「タブレットタイプ」と、マウスピースにスプレーして使う「泡タイプ」に分かれます。
それぞれにいろいろな商品が販売されており、配合成分も製品によって異なります。
洗浄剤選びに迷ったら、以下のように、ご自身の悩みに合わせたものを選ぶのがいいでしょう。
◆ マウスピースを清潔に保ちたい人
- 除菌効果が高いもの
◆ 黄ばみが気になる人
- 漂白作用が高い成分が配合されたもの
マウスピースで特に気になりやすい「黄ばみ」や「ニオイ」でお悩みの方は、まずはそれぞれの原因を知り、適切な対策を行うことが大切です。
【プラスαケア】手軽にしっかり洗浄したいなら超音波機器を使うのも◎
毎日の水洗いと洗浄剤でのスペシャルケアに加えて、しっかり洗浄したい場合には「超音波機器」を使用するのもおすすめです。
超音波で水を振動させ、発生した気泡が破裂した時の衝撃波で汚れを浮き上がらせて洗浄する機械です。
アクセサリーやメガネなどの洗浄や、歯科クリニックでの器具の洗浄などにも使用されています。
自宅用の小さなサイズが販売されているので、場所を取らず、特別な洗浄剤も不要。
洗浄機に水を入れてスイッチを入れるだけなので、手軽にしっかりケアをしたいという方は毎日のお手入れに取り入れてみるのもいいかもしれませんね。
マウスピースを洗うときには注意点も!気をつけたい5つのポイント
マウスピース矯正生活を送るうえで、マウスピースは大切な相棒。
洗い方が原因で、傷ついたり、劣化が進んでしまったりすることは避けたいですよね。
マウスピースを洗う時に気をつけたいポイントは以下の5つ。
①破損・変形防止のため熱湯や歯磨き粉を使わない
マウスピースを洗う時は水または40度以下のぬるま湯を使用し、熱湯を使わないようにしましょう。
熱湯での洗浄はマウスピースの破損や変形につながる恐れがあります。アルコールの使用も同様にNGです。
また、歯磨き粉でブラッシングすると歯磨き粉に含まれる研磨剤がマウスピースに傷をつけ、傷から雑菌が入り込んでしまう可能性があるので、歯磨き粉の使用は避けてください。
ほかにも固い毛の歯ブラシで磨くことはマウスピースが傷つく恐れがあるためNGです。
②マウスピース劣化の原因に!洗浄剤は指定量やつけ置き時間を必ず守る
洗浄剤を使う時は、正しい使用量とつけ置き時間を守ることが重要です。
「しっかり汚れを落としたい」
という理由で、洗浄剤を指定量以上使うとマウスピースが傷んでしまう可能性があります。
また、洗浄剤はそれぞれの商品ごとにつけ置き時間が決められています。
定められた時間よりも長く放置してしまうと、洗浄剤が劣化し逆に細菌が繁殖する恐れも。
使用量や時間を増やしたからといって、マウスピースの汚れがさらに落ちるというわけではありません。
むしろマウスピースの劣化のリスクを高めることもあるので、使用上のルールを必ず守るようにしましょう。
また、洗浄剤の中には一晩つけ置きOKなタイプの洗浄剤もありますが、マウスピース矯正中は、多くのブランドで1日20時間以上マウスピースを装着する必要があるため、短時間でつけ置き洗いができるタイプがおすすめです。
③洗った後も注意!濡れたまま放置はNG
マウスピースを濡れたまま保管すると、細菌が繁殖しやすかったり、ニオイの原因になったりすることがあります。
マウスピースを洗った後にすぐ装着せず一定時間外す時は、乾燥させるか、水気を拭いて保管するようにしましょう。
しかし、食事と歯みがきの時以外はマウスピースを装着していることがほとんどのため、特に外さなければいけない予定がない時は、洗浄後軽く水気を切り、そのまま装着してOKです。
④しっかり洗えていないとトラブルの原因になることも
マウスピースは1日のほとんどを口の中に装着して過ごします。
マウスピースがしっかり洗えておらず、マウスピースと歯の間に汚れが残った状態が続くと、食べかすなどが腐敗して口から嫌なにおいが発生してしまうことがあります。
また、汚れたままのマウスピースを使用し続けると食べかすの色素がマウスピースに沈着して、変色してしまうことも。
目立ちにくいことが魅力の一つであるマウスピース矯正ですが、変色するとかえって口の中のマウスピースが目立ってしまいます。
さらにマウスピースの汚れを取り除けていないと、歯に常に汚れが密着した状態になり、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
むし歯や歯周病になると、矯正治療を一時中断して治療を行わなければいけなくなることも。
矯正治療の計画が崩れ治療期間も延びる可能性があります。
これらのトラブルを避けるため、マウスピースのケアは丁寧に行うことを心がけましょう。
⑤マウスピースが劣化していないかもチェックしておこう
歯列矯正用のマウスピースは1日中装着しているため、マウスピースをじっくり見る機会は意外と少ないものです。
洗浄時はマウスピースの状態が確認できるいい機会なので、洗うついでにこの時間をぜひチェックに使ってみてください。
マウスピースにこのような変化がないか確認しましょう。
check✓
- 変形・ヒビはないか
- 変色はないか
- 汚れがこびりついていないか
マウスピースに変形やヒビなどの異常があると、歯に正しい矯正力がかけられないことがあります。
通院中の歯科クリニックへ連絡し、診てもらうことをおすすめします。
また、ご自身では気づかない異常が生じている時もあるかもしれません。
より安心して矯正歯科治療を進めていけるように、歯科クリニックの定期メンテナンスで確認してもらうのがいいでしょう。
マウスピース洗浄時によくある疑問Q&A
最後に、洗浄剤を使用するうえで、よく挙がる疑問について確認していきましょう。
Q.食器用洗剤・重曹や、100均の入れ歯洗浄剤って使ってもいいの?
矯正ブランドや歯科クリニックによっては、食器用洗剤や重曹などを洗浄剤として使っても問題ないとしているところもありますが、キレイライン矯正では基本的に「食器用洗剤」「マウスウォッシュ」「重曹・クエン酸」などを洗浄剤の代わりに使用することは推奨していません。
また、100均でも「入れ歯洗浄剤」が販売されていますが、種類や素材によっては使えない場合もあります。
これらの代用品を使いたい場合は、通院中のクリニックの担当歯科医師に確認してから使用するようにしましょう。
Q.マウスピースに白い汚れがついたのですが落とし方を教えてください
マウスピースに付着した白い汚れは「歯垢」や「歯石」である可能性が高いです。
「歯垢」は歯についた食べかすの汚れのことで、中には細菌がたくさん潜んでいます。
歯垢がさらに固まったものを「歯石」と呼び、石のように硬い塊になります。
マウスピースを着けたまま飲食をしていなくても、お手入れ不足や歯の磨き残しが多いと、マウスピース自体に歯垢や歯石が形成されます。
まずは、毎日の丁寧なブラッシングと洗浄剤でのケアを行い、それでも取れない場合は担当の歯科医師へ相談するようにしましょう。
マウスピースの洗い方を身に付けて矯正中も清潔感のある口元へ
マウスピース矯正中は「毎日の水洗い+ブラッシング」と、必要に応じて「洗浄剤を使ったケア」を行い、マウスピースを清潔に保つことが大切です。
マウスピースに細菌が繁殖するのを防げれば、むし歯や歯周病などのお口の中のトラブルが起こることなく、スムーズに矯正治療を進められる可能性が高まります。
今回の記事を読んで「マウスピース矯正ってお手入れのためにいろいろ用意しなくちゃいけなくて面倒くさそう…」と思ったそこのあなた。
キレイライン矯正では
- 洗浄剤
- マウスピースケース
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わざわざ患者様自身で揃えていただく必要はないので「あれがない!」と困ったり慌てたりすることなく、矯正1日目から問題なくケアを始められますよ。
清潔なマウスピースを使いながら、キレイな歯並びを一緒に目指していきましょう。
※本記事は2024年5月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。