キレイライン公式ブログ担当の小田です。
治したい歯並びが一部分だけなら、部分矯正が良さそうだと思いませんか?
✓ 費用が安い
✓ 治療期間が短い
✓ 1~2本だけなら気楽にできる
部分矯正にはこんなイメージがありますよね。
あなたも「八重歯が治れば見た目が変わるかも!」「出っ歯が治ったら横顔美人になれそう!」と期待しているかもしれません。
たしかに部分矯正には、全体(全顎)矯正と比べて費用が安く、治療期間も短いというメリットがあります。
しかしその一方で、部分矯正だからこそのデメリットやリスクもないわけではありません。
部分矯正を考えている人は、まずはどのようなデメリットがあるかを理解し、メリットも含めて自分に合った治療法であるかどうかを見極めることが大切です。
この記事では、部分矯正を選択した場合に考えられる5つのデメリットのほか、部分矯正だからこそ得られるメリットや失敗しないための対策方法を紹介します。
これから部分矯正をしたいと思っている人は、ぜひ参考にしてくださいね!
部分矯正って実際どうなの?気になるデメリットは5つ!
矯正歯科治療をするなら、なるべくお財布の負担が少なく、短期間でできる方法を選びたいですよね。
「全体(全顎)矯正は治療期間が長くなりそうだし、費用も高いみたい。それに比べると部分矯正なら治療期間が短いし、費用も安くすみそうだから」
と、部分矯正に興味を持たれる方は多いようです。
しかし、部分矯正と全体(全顎)矯正は適応範囲が異なる別々の治療法。
全体(全顎)矯正にデメリットがあるように、部分矯正にもデメリットがあるのです。
とくに気になるデメリットは次の5つ。
なぜこのようなデメリットがあるのか、わかりやすく解説していきます。
【1】歯本来の機能回復を目的にしていない
部分矯正の主な目的は、前歯の見た目を整えることです。
奥歯の咬み合わせを含めて歯を全体的に動かすには、全体(全顎)矯正で治療する必要があります。
歯の機能面では上下の奥歯がしっかりと咬み合っていることが大切ですが、この咬み合わせが正しくないと、咀嚼(そしゃく)機能が阻害されてしまうばかりか、歯並びにも影響してしまいます。
もし歯並びが不正になっている原因が奥歯の咬み合わせにあるようなら、部分矯正で治療することは難しいでしょう。
【2】部分矯正の治療自体ができない症例もある
部分矯正では、歯を全体的に動かす全体(全顎)矯正と比べると適応する症状や治療内容も限られます。
そのため部分矯正での治療を希望していても、歯科医師の診断によっては部分矯正が適応外となる場合もあります。
たとえば、出っ歯やガタガタなどの症状が強すぎる場合や骨格に問題がある場合などは部分矯正には向きません。
また、咬み合わせにズレがある場合は部分的な治療だけでは対応できず、顎全体の治療が必要となる可能性があります。
【3】スペース確保のため歯列拡大が必要になる場合や、歯の間を削ったりする可能性がある
全体(全顎)矯正でも部分矯正でも、歯並びがガタガタになっていたり、歯が重なり合ったりしている場合は歯を動かすスペースが必要です。
「部分矯正は気軽な治療」と思っている方も多いですが、歯がきれいに並ぶためのスペースが足りない場合、歯列を拡大する追加治療が必要になる場合があります。
また、奥歯を含めたほかの歯を大きく動かさなければ歯並びの改善が見込めない場合は、抜歯を伴う全体(全顎)矯正をすすめられる可能性もあります。
◆ キレイライン矯正の治療方針 ◆
キレイライン矯正は、前歯を中心とした部分矯正ができるマウスピース矯正のひとつです。
透明のマウスピースを装着するので、治療期間中でも口元が目立たないと人気の治療方法で、患者様にとっての大きなメリットのひとつに、健康な歯を極力抜かずにキレイな歯並びを目指せる点が挙げられます。
一般的な部分矯正では歯並びの一部分の見た目のみを重視した治療を行いますが、キレイライン矯正では、見た目も重視しつつ、前歯や奥歯の咬み合わせなどのバランスを考慮しながら治療を進めることが可能です。
「できれば抜歯をせずに矯正歯科治療をしたい」という方は、まずはお気軽に初回検診でご相談ください。
◆ キレイライン矯正の治療内容について詳しく知りたい方は、こちらでわかりやすく説明しています。
【4】症状により理想的な横顔(Eライン)にはならない可能性もある
Eラインとは、顔横の鼻先と顎を結んだ線のことです。
別名エステティックラインとも呼ばれ、鼻筋や口元、フェイスラインのバランスを表す指標とされています。
出っ歯や口ゴボなどで口元が前に突き出た形になっている方はこのEラインが一直線になっていない場合も多いのですが、歯並びだけが原因であれば、矯正歯科治療でEラインを改善できる可能性があります。
ただし、症状が強い場合や骨格に問題がある場合などは、部分矯正が適応にならなかったり、適応となっても理想のEラインにはならなかったりする可能性もあります。
矯正歯科治療で横顔美人になりたい、という方は、カウンセリングなどで歯科医師に相談するとよいでしょう。
【5】虫歯や歯周病のリスクが高まる
矯正歯科治療を始めると、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
これは部分矯正でも全体(全顎)矯正でも同じです。
なぜなら、ワイヤーやブラケットを装着すると歯みがきがしづらくなりますし、マウスピースを装着していると唾液が口腔内に行き渡りにくくなって、細菌が繁殖しやすくなってしまうからです。
ただし、マウスピース矯正は自分で装置の着け外しができるため、マウスピースを外して歯みがきができるというメリットがあります。
※キレイライン矯正の場合は、1日20時間以上マウスピースを装着する必要があります。マウスピース矯正ブランドごとに決められた装着時間を守る必要があります。
むし歯や歯周病が気になる方は、マウスピース矯正を視野に入れるのもひとつの選択肢ですよ。
部分矯正で失敗しないためにできる対策方法についてはこちらで紹介しています。ぜひ読んでみてくださいね!
前歯だけ・1本だけの治療にはおすすめ?部分矯正のメリット
部分矯正にはデメリットもありますが、魅力的なメリットもたくさんあります。
咬み合わせが正しくなかったり症状が強かったりすると適応にならない可能性もありますが、症状が軽く「前歯だけ整えたい」「八重歯1本だけ引っ込めたい」といった場合は部分矯正での治療を検討してみてもよいでしょう。
とくに患者様にとってうれしいメリットはこの3つ!
それぞれをくわしく見ていきましょう。
【1】歯を移動するスペースがあれば短期間でできる
一般的に、矯正歯科治療というと長期間かかるようなイメージがありませんか?
編集部で調査したところ、奥歯を含む全体(全顎)矯正の治療期間の目安は1〜3年程度なので、治療が終わるのは数年後、ということも珍しくないようです。
ところが前歯のみや1本だけなどの部分矯正の場合は、治療期間の目安は3ヶ月〜1年半程度です。全体(全顎)矯正と比べると短い期間ですね。
もちろん患者様の口腔内の状態や歯の動きやすさなどによって個人差はありますが、歯を動かすスペースがある状態であれば、短期間で治療を終えることが期待できます。
結婚式や成人式に間に合わせたい方でも、スケジュールを立てやすいですね。
※自社調べ(2022年8月 国内で矯正治療を行っている210クリニックおよび16ブランドを調査)
※治療期間はあくまでも目安です。装着する矯正装置の種類や、治療の範囲、歯の状態、年齢等により大きく変わります。
※保定治療期間は含みません。キレイライン矯正に限らず、すべての矯正歯科治療において、治療終了後は後戻りを防ぐため保定治療期間が必要です。
【2】全体(全顎)ワイヤー矯正に比べて負担を感じにくい
歯科矯正では歯を動かすために矯正装置を使って力を加えていきますが、これによって痛みや違和感が出ることがあります。
しかし、マウスピース矯正の場合精密に計算された矯正用マウスピースで必要な力をかけていくため、手作業で調整したワイヤーで歯を締め上げていくワイヤー矯正全体(全顎)矯正と比べると、痛みを感じにくい治療法といえます。
もちろん、痛みの感じ方には個人差がありますし、部分矯正でも痛みが全くないわけではありません。
マウスピース矯正でも、新しいマウスピースを装着した時には、歯の移動による「痛み」を感じることがあります。
新しいマウスピースを装着することで感じる痛みは2日程度で落ち着いてくることがほとんどですが、痛みに不安がある方や、治療中に強い痛みを感じる場合は、歯科医師に相談するとよいでしょう。
なお、キレイライン矯正では、歯1本1本に無理な力がかからないように精密な調整をしながら、ひとりひとりの歯型に合ったマウスピースをオーダーメイドで製作しています。
最適な力で歯を動かせるように設計されているので、痛みを感じにくいんですよ。
【3】気軽に始めやすい
部分矯正は全体(全顎)矯正と比べると費用を抑えやすく、短期間で治療が終わることが期待できるため、始めるハードルが比較的低いといえるでしょう。
奥歯を含む全体(全顎)矯正をする場合、歯全体に矯正装置を装着するため治療費も高額になりがちです。
ところが部分矯正は、主に前歯を中心に治療します。矯正装置を装着するのも歯の一部だけであることが多いので、費用を抑えやすいのです。
また、全体(全顎)矯正では咬み合わせを含めた全体の歯を動かしていくため、期間が長くなることも珍しくありません。
一方の部分矯正は、気になる部分を整えるために数本の歯だけを動かすので、短期間で治療を終えることが可能なのです。
◆ 部分矯正の治療期間や費用などを詳しく知りたい方は、こちらで解説しています。
部分矯正で失敗しないために行う3つの対策
せっかく部分矯正をするなら、なるべくスムーズに治療を進めたいですよね。
あとで「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、ぜひ意識してほしいことが3つあります。
これから部分矯正を始める方は、この3つの対策を実行してみてください。
事前のカウンセリングをしっかり受ける
矯正歯科治療では歯科医師によるカウンセリングが非常に大事です。
歯並びのお悩みはひとりひとりが違うもの。
「八重歯が目立たないようにしたい」「前歯のデコボコを治したい」など、人によって症状は異なりますし、どのような状態をゴールとするかも人それぞれです。
カウンセリングでどのような歯並びになりたいのかを歯科医師にしっかりと伝え、歯科医師が提示する治療計画に納得してから治療を始めるようにしましょう。
部分矯正にかかる全体の治療期間を把握しておく
矯正歯科治療は、矯正装置を装着する期間だけで完了するわけではありません。
全体(全顎)矯正でも部分矯正でも、また、どのような矯正装置を装着する場合でも、歯を動かす治療期間にプラスして2年程度の「保定治療期間」が必要です。
「保定治療期間」とは、治療で動かした歯がもとに戻らないように固定する期間のことです。
とくに矯正歯科治療が終わったばかりの歯は後戻りしやすいといわれているので、歯科医師の指示通りにリテーナー(保定装置)を装着することが大切です。
治療期間が短期間だった場合でも、保定治療期間は最低2年程度は必要なため、治療期間を考えるときは、保定治療期間も含めて心の準備をしておくとよいでしょう。
矯正中の虫歯・歯周病を予防する
矯正歯科治療中は矯正装置を装着するので、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。
部分矯正は全体(全顎)矯正より短期間で治療ができるといわれていますが、それでも治療期間の目安は3カ月~1年半程度(※)。
※自社調べ(2022年8月 国内で矯正治療を行っている210クリニックおよび16ブランドを調査)
※症状や治療法により目安期間は異なります。保定治療期間は含みません。
短い治療期間でも、むし歯ができたり歯周病になってしまう可能性はあるのです。
では、むし歯や歯周病を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?ポイントを2つ紹介します。
歯科医院で定期的なメンテナンスを行う
むし歯や歯周病は、生活習慣や食習慣も影響するため個人差も大きいのですが、数ヶ月に1度は歯科医院で定期的なチェックを受けたいものです。
とくにワイヤー矯正をしている場合は、歯みがきを頑張っているつもりでも、歯ブラシがきちんと奥まで届いていない可能性があります。
治療期間中にむし歯ができてしまうと、矯正装置を外して虫歯治療を優先しなければならない場合もあるので、そのぶん治療期間も伸びてしまうことに……!
歯科医院で定期的なメンテナンスをしてもらえば、むし歯や歯周病の進行を防げるばかりでなく、早期発見ができるメリットもありますよ。
また、歯周病の主な原因は歯垢ですが、歯垢は放置すると石灰化して歯石になります。
歯石になってしまうと歯みがきでは取り除けなくなるので、矯正歯科治療中でも定期的に歯科医院でクリーニングしてもらい、口内環境を清潔に保ちましょう。
セルフケアは念入りに行う
矯正歯科治療を始めたら、矯正装置のセルフケアも大切です。
ここでは、矯正装置ごとにセルフケアのポイントを簡単に紹介します。
◆ ワイヤー矯正の場合
- ワイヤーが歯の中心を横に通っているので、上下に分けて丁寧に歯みがきをする
- 奥歯などの磨きにくいところや通常の歯ブラシが入りづらい部分は、ワンタフトブラシや歯間ブラシを使って磨く
◆ マウスピース矯正の場合
- マウスピースを外して、普段と同じように歯ブラシとデンタルフロスで歯みがきをする
- 歯だけでなくマウスピース自体の洗浄も行う
キレイライン矯正のマウスピースは、基本的には水か40度以下のぬるま湯で洗浄します。
※40度以上の熱湯やアルコールでの洗浄は、破損や変形につながる可能性があるため行わないでください。
それでも汚れやニオイが気になる場合は、以下の方法も試してみてください。
- 歯ブラシでブラッシング
※傷がついてしまうおそれがあるため、歯磨き粉の使用や強くこすることはNGです。 - 矯正用マウスピース・リテーナーの洗浄剤でつけ置き洗浄
※マウスピースの強度が落ちる可能性があるため、入れ歯用・義歯用洗浄剤の使用はNGです。 - 超音波洗浄機を使用する
このほか、歯科医院でメンテナンスを受けるときに、正しい歯みがきのやり方を指導してもらうこともおすすめですよ。
むし歯や歯周病予防のため、ぜひ実践してみましょう。
まずは「なりたい歯並びのゴール」が部分矯正で叶うか相談しよう
費用を抑えやすくて全体(全顎)矯正より短期間で治療ができる部分矯正ですが、部分矯正にはいくつかのデメリットもあります。
これから矯正歯科治療を始めたい人は、これらのデメリットを理解し、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。
◆ 部分矯正のデメリット
- 歯本来の機能回復を目的にしていない
- 部分矯正の治療自体ができない症例もある
- スペース確保のため、歯列拡大が必要になる場合や、歯の間を削ったりする可能性がある
- 症状により理想的な横顔(Eライン)にはならない可能性もある
- 虫歯や歯周病のリスクが高まる
もちろん部分矯正には、全体(全顎)矯正にはないメリットもあります。
とくに症状が軽い場合や気になる歯が1本だけ、という場合には、部分矯正が適応になる可能性が高いです。
◆ 部分矯正のメリット
- 歯を移動するスペースがあれば短期間でできる
- 全体(全顎)ワイヤー矯正に比べて負担を感じにくい
- 気軽に始めやすい
矯正歯科治療は「どのような歯並びになりたいか」も大切なポイント。
短期間で治療でき、お財布への負担も少ない部分矯正でゴールにたどり着けたらうれしいですよね。
「できれば部分矯正で治療したい」
という方は、お気軽に初回検診で相談してみませんか?
※本記事は2024年4月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
※保険適用外の自由診療となります。
※掲載している料金はすべて税込み価格です。