こんにちは。キレイライン公式ブログ担当の小田です。
「親知らずは歯科矯正治療前に抜いたほうがいいの?」
「抜歯しなくても、ちゃんと歯は動かせるの?」
などなど、キレイライン矯正を始めるにあたって、抜歯について疑問に思う方も多いはず。
矯正歯科治療には、おもに「抜歯をする治療法」と「抜歯をしない治療法」があります。
なかでもキレイライン矯正は、健康な歯を極力抜かずにキレイな歯並びを目指す矯正歯科治療です。
今回は
- キレイライン矯正はなぜできる限り抜歯をしない方針なのか?
- 抜歯を極力しないキレイライン矯正の治療方針とは?
- なぜ抜歯をしなくてもキレイな歯並びにできるのか?
このような疑問についてくわしく解説します。
親知らずがある方や抜歯について不安に思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
歯科矯正と抜歯の関係
キレイライン矯正のように、できるだけ抜歯をしない方針の治療方法もあれば、抜歯から矯正歯科治療を開始するケースもあります。
では、歯科矯正で抜歯が必要な場合とは、具体的にどういったケースなのでしょうか。
歯並びを整えるためにはスペースが必要
歯は「歯槽骨(しそうこつ)」という骨の上に生えています。
全体的に歯が大きかったり、歯に対して顎骨全体が小さかったりすると、歯がキレイに整列できずに、重なったり傾いたりということが起こります。
大人になり顎の骨の成長がストップすると、それ以上顎の大きさを整えることは難しくなります。
「大人の歯科矯正」において、そのように歯列のアーチが狭窄していることによって歯並びが悪くなっている場合、抜歯や抜歯以外の何らかの方法で処置をして歯と歯の間にスペースを確保する必要があります。
※子供の歯科矯正の場合、顎が発達途中のため、大人の歯科矯正と治療法が異なる場合があります。
歯が移動するためのスペースを作る方法
歯と歯の間にスペースを作り、今ある歯を移動させながらキレイに並べる方法は2つあります。それぞれくわしく解説します。
※顎の骨の成長がストップし、これ以上顎の発達が期待できない大人の歯科矯正のケースです。
①歯を抜いてスペースを作る
抜歯して歯と歯の間にスペースを作り、残りの歯を移動させながら矯正治療する方法です。
たとえばワイヤー矯正では、犬歯の隣にある第一小臼歯(4番)、もしくは第二小臼歯(5番)を上下左右計4本を抜歯してから、矯正治療がスタートする場合があります。
※ワイヤー矯正など、歯科矯正でいうところの「抜歯」には、一般的に親知らず(8番)の抜歯は含まれません。
※抜歯が必要でない歯並びの場合は、この限りではありません。抜歯が必要かどうかは歯科医師の診断を仰ぐ必要があります。
②歯を抜かずにスペースを作る
抜歯をせずに、歯と歯の間にスペースを作る方法は3つあります。
【歯列のアーチを広げる】
歯列のアーチを広げることによって、歯と歯の間にスペースを作っていく方法です。
この時、頬側に幅(アーチ)を広げていきます。拡大量は数mm程度で頬肉に吸収される範囲内のため、これにより顎が大きくなる(顔が大きくなる)ということはありません。
※歯列の幅が広がるスピードや拡大量には個人差があります。
【歯の側面を削ってスペースを作る】
歯と歯が隣り合って接している側面の部分を削ること(IPR)で、抜歯をすることなく歯と歯の間にスペースを作る処置です。
個人差はありますが、エナメル質の厚さは1〜3mm程度です。歯を削る際は、健康上支障のない安全な範囲(0.5mm以内)で行います。
【奥歯を移動させる】
奥歯をさらに奥に移動させ、歯と歯の間にスペースを作る方法です。奥歯を移動させるために、基本的には8番目の第三大臼歯(親知らず)を抜きます。
キレイライン矯正の治療方針は「健康な歯を極力抜かない」
「他の歯科矯正は抜歯するっぽいけど、キレイラインはなぜ抜歯しないの?」
キレイライン矯正を検討している方のなかには、このような疑問を持つ方も多いですよね。
キレイライン矯正は「健康な歯を極力抜かない」治療方針です。
抜歯以外の併用治療で歯並びの改善を目指します。
キレイライン矯正が「抜歯」を極力しないのは、以下のような理由があるからです。
※抜歯を含む併用治療はいずれもキレイライン矯正による治療の一環ではなく、歯科医師の判断のもと行われる「クリニックでの治療」に該当します。
キレイライン矯正が抜歯をしない理由
抜歯によって治療計画を変更せざるを得ないリスクを避けるため
本来抜くべき歯と違う歯、本来抜いてはいけない歯を抜いてしまうと、治療計画を変更せざるを得ないリスクが高まります。
骨性癒着(アンキローシス)の例を挙げてみましょう。
骨性癒着(アンキローシス)とは、歯の根っこと歯槽骨がくっついてしまう状態のことです。基本的に骨性癒着している歯は動かすことができません。
たとえば、4番を抜歯したところ、実は隣の歯(3番)が骨性癒着している場合、3番の歯は動かないため、予定通りスペースを埋められないことになります。この場合、治療計画を変更して「癒着した歯も抜く」などの対処が必要です。
抜歯が必要な場合は、動かしたい隣の歯が骨性癒着していないか、歯科医師が慎重に見極める必要があります。
健康な歯は1本でも残しておきたいから
健康な歯の本数が多ければ、1本あたりにかかる負担は減ります。
いっぽう健康な歯を抜歯して歯の本数が少なくなるほど、1本あたりにかかる負担が大きくなるということ。
最大で合計8本抜歯(親知らずを含め)する歯科矯正もありますが、年齢を重ねても健康な歯を保つためには、なるべく抜歯せずに1本でも多く健康な歯を残したいというのがキレイラインの考えです。
また、抜歯を伴う全顎治療は、一般的に治療期間も長くかかりがち。
なぜなら、抜歯によって大きなスペースが空くので、それを埋めるために歯も大きく動かす必要があるからです。
その点、抜歯をせずに部分矯正を行うキレイライン矯正は、歯の移動距離が少ないため比較的短期間で治療を終了できるというのが、大きなメリットのひとつ。
キレイライン矯正では、歯科医師と相談のうえ、併用治療を追加することもありますが、極力抜歯は行わずに矯正歯科治療を進めます。
サポートに多い抜歯に関する質問あれこれ
キレイライン矯正のサポートに多く寄せられる、抜歯に関する質問をまとめました。
Q. キレイライン矯正でも抜歯をするケースはありますか?
A. キレイライン矯正では、拡大床の併用やIPR(歯の側面を削る治療)によって対応できる場合には「なるべく健康な歯を抜かない治療」を推奨しています。
※拡大床・IPRはいずれも、キレイライン矯正の一環ではなく、医師の判断のもと行われる「クリニックでの治療」となります。拡大床は片顎22,000円、IPRは各提携クリニックによって費用が異なります。
すでに、他クリニックで抜歯がお済みの場合は、まずは初回検診にて歯科医師による見解をお聞きいただくことをおすすめします。
まだ抜歯がお済みでない方は、そのまま抜歯せずに初回検診へお越しいただき、歯科医師にご相談ください。
※初回検診には3,300円~の費用がかかります。金額はクリニックにより異なりますので、予約画面にてご確認ください。
詳細はご来院される提携クリニックへお問い合わせください。
Q. 親知らずや乳歯・過剰歯がある場合は抜歯してから治療した方がよいですか?
A. 特別な事情がない限りは、親知らずや過剰歯は残したまま初回検診へお越しください。
乳歯については、グラグラ(動揺)させると歯根吸収(歯の根っこの歯質が溶けて歯根が短くなってしまう現象)が早く進み、自然に抜け落ちる確率が高くなってしまうことから、基本的に乳歯はなるべく動かさないことをおすすめしています。
ただし、実際に治療ができるかどうかは口腔内を確認しなければ正しい判断ができませんので、まずは初回検診にて歯科医師にご相談ください。
Q.別の矯正歯科または歯科で抜歯しないと無理と言われましたが、キレイラインでは抜歯してくれるクリニックってありますか?希望したら抜歯をしてくれますか?
A. キレイライン矯正では「なるべく健康な歯は抜かない治療」を基本方針としています。
実際に抜歯が必要かどうかは、口腔内を確認しなければ正しい判断が難しいため、まずは初回検診にて歯科医師の見解をお聞きいただくことをおすすめしています。
また、すべての提携クリニックで抜歯対応が可能というわけではありませんので、まずは通院予定のクリニックにお問い合わせください。
抜歯をせずどうやってスペースを作る?
キレイライン矯正では、歯を動かすためのスペースが必要な場合、抜歯をしない代わりに、おもに2つの追加治療があります。
※紹介する治療は、キレイライン矯正の一環ではなく、患者様のご要望や症状により歯科医師の判断のもと行われる「クリニックによる追加治療」です。詳細は、提携クリニックに直接ご確認ください。
拡大床の併用
※拡大床の形状は患者様により異なる場合があります。
歯の症状によって、歯科医師から拡大床の併用をすすめられる可能性があります。
拡大床(かくだいしょう)とは、歯と歯の間のスペースを確保するために、歯列を頬側に拡大してスペースを作る拡大装置のことです。
※拡大床の形状は患者様により異なる場合があります。
真ん中にあるネジを回すことで、ゆっくりと歯列を頬側に広げていきます。
最低でも1日合計8時間以上(連続8時間ではなく数回に分けてOK )装着し、歯がきれいに並ぶスペースを作ります。
※拡大床の費用は、全キレイライン提携クリニック一律で片顎22,000円です。
拡大床について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
IPRの実施
IPR(アイピーアール)とは、歯の側面を削り、歯と歯の間にスペースをつくる処置です。
歯の一番硬いエナメル質の一部を、歯の健康や寿命に影響しない範囲内で削ります。そのため健康な歯を抜歯せずに矯正治療が可能です。
※IPR実施には、別途料金が発生します(クリニックにより金額は異なります)。
キレイライン矯正で抜歯をせず治療を行った例
キレイライン矯正で、抜歯をせずに歯と歯の間にスペースを確保して治療した症例をご紹介します。
キレイライン矯正+拡大床
※掲載している症例写真は、2024年4月のキレイライン矯正リニューアル以前に治療終了された患者様のものです。
現在の治療費用・再診料・追加治療費用とは異なります。新しい料金設定やリニューアルについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
- 治療期間:約1年(6回治療)
- キレイライン費用:286,000円
- 再診料(8回):26,400円
- 追加治療:拡大床(上下)88,000円
※効果には個人差があります。
※拡大床は、キレイライン矯正による矯正歯科治療の一環ではありません。患者様のご要望や症状により医師の判断のもと行われる「クリニックの治療」に該当しますので、詳細は提携クリニックに直接ご確認ください。
【追加治療について歯科医師からのコメント】
上顎・下顎ともに歯列のアーチが狭窄していることによる中等度の叢生、拡大床の併用をご提案しました。6回途中ですが、治療前半で拡大床を併用することにより短期間で歯の重なりが改善でき、歯が整列しました。
キレイライン矯正+IPR
※掲載している症例写真は、2024年4月のキレイライン矯正リニューアル以前に治療終了された患者様のものです。
現在の治療費用・再診料・追加治療費用とは異なります。新しい料金設定やリニューアルについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
- 治療期間:約6ヶ月半(7回治療)
- キレイライン費用:319,000円
- 再診料(5回):16,500円
- 追加治療:IPR(1回)3,300円
※効果には個人差があります。
※IPRは、キレイライン矯正による矯正歯科治療の一環ではありません。患者様のご要望や症状により医師の判断のもと行われる「クリニックの治療」に該当しますので、詳細は提携クリニックに直接ご確認ください。
【追加治療について歯科医師からのコメント】
上顎・下顎ともに中等度の叢生でしたが、上顎両側の犬歯(3番)はそののまま動かさないことをご希望のため、治療前半から後半にかけて必要に応じてIPRを行いました。IPRのみで歯の移動スペースが確保され、7回でほぼ患者様のご希望どおりに歯が並びました。
キレイライン矯正+拡大床+IPR
※掲載している症例写真は、2024年4月のキレイライン矯正リニューアル以前に治療終了された患者様のものです。
現在の治療費用・再診料・追加治療費用とは異なります。新しい料金設定やリニューアルについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
- 治療期間:約10ヶ月 (6回治療)
- キレイライン費用:286,000円
- 再診料(8回):26,400円
- 追加治療:拡大床(上のみ)44,000円、IPR 1回3,300円
※効果には個人差があります。
※拡大床・IPRは、キレイライン矯正による矯正歯科治療の一環ではありません。患者様のご要望や症状により医師の判断のもと行われる「クリニックの治療」に該当しますので、詳細は提携クリニックに直接ご確認ください。
【追加治療について歯科医師からのコメント】
上顎の叢生は中等度、下顎の叢生はほぼなしと判断し、歯が大きいこともありIPR実施をご提案しました。歯の移動量によっては、途中で拡大床併用の可能性もあることをご説明のうえ治療スタートしましたが、治療途中の歯の動きから、上顎のみ拡大床を併用することにより治療回数が少なくなると判断。さらに必要に応じIPRも併用し、気にされていた部分もきれいに並びました。患者様の判断により当初の治療計画よりも1回少なく治療終了となりました。
【症例全体にかかる注記】
◆価格・期間の表記について
・治療回数を元に最新の料金を記載、期間は実際にかかった治療期間を記載しています。
・上記に記載している各症例の治療費用は、コースで購入した場合の費用です。1回ずつ購入したい場合は1回44,000円の費用になります。コースを組み合わせたほうが、費用が安くなります。
・上記に記載している各症例の治療費用・追加治療費用・再診料以外に、初回検診料3,300円〜、およびリテーナー費用22,000円~66,000円(上下)が別途発生します。
・初回検診料の金額は提携クリニックにより異なりますので、予約画面にてご確認ください。
・再診料は、1回の来院につき3,300円で計算しています。再診料(保定治療期間中を含む)は提携クリニックにより異なりますので、詳細は通われるクリニックにお問い合わせください。
・来院回数は、コース契約・追加治療なしの場合の最短の来院スケジュールで計算しています。来院回数は提携クリニックによって異なる場合があります。また歯科医師の診断により、来院回数が変更になる可能性があります。
◆追加治療について
・追加治療(拡大床・IPR・アタッチメント・削合・ラミネートベニア・ホワイトニングなど)には別途料金がかかります。これらはキレイライン矯正による矯正歯科治療の一環ではなく、患者様のご要望や症状により医師の判断のもと行われる「クリニックの治療」に該当します。詳細は、提携クリニックに直接ご確認ください。
・拡大床・IPR・アタッチメント以外の追加治療につきましては、対応していない提携クリニックもあります。追加治療をご希望の方は事前にクリニックへお確かめください。
◆追加治療の費用について
・拡大床の費用は、全キレイライン提携クリニック一律で片顎22,000円です。ただし、拡大床はキレイライン矯正による矯正治療の一環ではなく、医師の判断のもと行われる「クリニックでの治療」に該当しますので、料金以外の詳細につきましては通われる提携クリニックへお問い合わせください。
・IPR(歯の側面を削る治療)は、1回の処置につき3,300円で計算しています。クリニックによって費用が異なりますので、詳細は通われる提携クリニックにお問い合わせください。
◆ホワイトニングについて
・掲載している症例は、ホワイトニング併用の場合も含みます。ホワイトニングの追加費用は算出しておりませんのでご注意ください。
・キレイライン矯正をご契約いただいた場合、ホワイトニング剤最低1本が料金に含まれます。ただし、16歳未満の方へのホワイトニングは推奨しておりません。そのため、年齢によってはホワイトニング剤のお渡しを控えさせていただく可能性があります。2本目以降はクリニックによって費用が異なりますので、詳細は提携クリニックにお問い合わせください。
・ホワイトニングはアタッチメント(追加治療)との併用はできません。ホワイトニング剤の使用タイミングは歯科医師までご相談ください。
◆その他
・お写真はすべて患者様の許可を得て掲載しています。
・掲載している症例は、治療中の方も含みます。
・症例写真に関するご不明点やご質問がありましたら、下記フォームよりお問い合わせください。
https://kireilign.com/contact
大切な歯をできる限り残しながら、きれいな歯並びを目指しましょう
「年齢を重ねてもずっとキレイな歯並びでいたい」
1本でも多く健康な歯を残しておくことは、キレイな歯並びをキープし、歯全体の寿命を長く保つためにも重要です。
キレイライン矯正は
- なるべく健康な歯を抜かない治療
- 抜歯せずに歯を並べるためのスペースを確保
が可能な歯科矯正プログラムです。
「全顎矯正のような大がかりな矯正でなく、費用を抑えて目立つ部分だけ治療したい」
そのような方に、キレイライン矯正はきっと満足度の高い歯科矯正治療となるはず。
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※本記事は2024年4月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
※保険適用外の自由診療となります。
※掲載している料金はすべて税込み価格です。