河合友輔先生 千葉ニュータウン河合歯科矯正歯科 院長
子供の歯が生え変わるのはいつ?
キレイライン公式ブログ担当の小田です。
「うちの子、歯がグラグラなまま永久歯が生えてきたの。どうしたらいい?」
「うちは逆に、なかなか永久歯が生えてこない。お友だちは永久歯が生えている子ばかりなのに、成長が遅いのかな…。」
子供の歯である「乳歯」から大人の歯である「永久歯」への生え変わりは、大切なお子様の成長の証。
スムーズに生え変われば安心ですが、「周りと違う」「これってトラブル?」など、心配な方もいるのでは。
子供の歯は、おもに5歳半〜13歳に、7年ほどの月日をかけ乳歯から永久歯に生え変わります。しかしこれはあくまで目安であり、7歳ごろにはじめて生え変わる子もいます。
結論としては
歯の生え変わりには個人差があるから、同じ年齢の子と比べて少し早い・遅いがあっても、あまり気にせず様子見で大丈夫!
身長や体重に個人差があるのと同じです。
とはいえ、歯の抜ける順番や、生え変わるおおよその年齢がわかれば、何かと安心ですよね。
そこで今回この記事では、子供の歯の生え変わりの時期や順番、歯科医師に受診をおすすめしたい心配なケース、生え変わりの時期のお口ケアや生え変わり前に見直しておきたいお口の癖まで徹底してご紹介。
お子様の歯の生え変わりを余裕をもって見守るために、一緒にチェックしていきましょう!
子供の歯の生え変わり時期と順番
まずは、一番気になる生え変わりの時期と、どこの歯から生え変わっていくのか、その順番を確認しましょう。
歯が生え変わり始める平均的な年齢
歯が生え変わり始める年齢に大きな性差はなく、男子、女子ともに平均で5歳半〜7歳くらいから始まります。
歯の生え変わりが始まる時期は、最も早く生え変わる子で4歳半ごろ、最も遅く生え変わる子では9歳ごろというデータもあります(※)。
※日本小児歯科学会(2019年)「日本人小児における乳歯・永久歯の萌出時期に関する調査研究Ⅱ」
このように個人差がとても大きいので、4歳〜9歳くらいまでに生え変わりが始まっていれば、大きく心配する必要はないでしょう。
いちばん最初の永久歯が顔を出す年齢は?
まず、どの歯から生え変わりが始まるのかを確認しましょう。いちばん最初の永久歯は、
- 下あごの中心の前歯(中切歯)
- 下あご中切歯から奥歯方向に数えて6番目の歯(第一大臼歯、6歳臼歯)
このどちらかです。
一般的には、下あごの歯から生え変わりが始まります。
第一大臼歯(6歳臼歯)は、永久歯として新しく加わる歯。乳歯からの生え変わりはありません。6歳ごろに乳歯の奥に初めて出てくる奥歯が、第一大臼歯です。
中切歯と第一大臼歯のどちらから生え変わりが始まるかは、人によって違います。
それぞれ、男子と女子別に生え変わりが始まる年齢を見てみましょう。
男子
生え変わる歯 | 生え変わりの平均的な年齢 | いちばん最初に生える割合 |
---|---|---|
中切歯 | 5歳6ヶ月-7歳0ヶ月くらい | 70.8% |
第一大臼歯 | 5歳10ヶ月-7歳6ヶ月くらい | 29.2% |
女子
生え変わる歯 | 生え変わりの平均的な年齢 | いちばん最初に生える割合 |
---|---|---|
中切歯 | 5歳5ヶ月-6歳7ヶ月くらい | 63.3% |
第一大臼歯 | 5歳 6ヶ月-7歳0ヶ月くらい | 36.7% |
※日本人小児における乳歯・永久歯の萌出時期に関する調査研究Ⅱによる
※生え変わりの時期には個人差があり、この年齢はあくまで平均値です。
表を見るとわかるように、下あごは前歯の中心の中切歯(ちゅうせっし)から生え変わる割合が7割程度、次に多い割合が第一大臼歯(だいいちだいきゅうし)です。
反対に、上あごは第一大臼歯から生え変わる割合が7割程度、次に中切歯が生えてくる場合が多いようです。
生え変わりは下あごから始まるのが一般的ですが、どのような順で生え変わっていくのでしょうか。次は、歯並び全体を見た生え変わりの順番と、目安の時期を確認しましょう。
乳歯から永久歯へと生え変わる順番と目安時期
まずは、歯の名前や、おおよその生え変わりの時期を下のイラストで確認してみてください。
※生え変わりの時期には個人差があり、平均年齢をもとにした目安です。
◆乳歯が抜ける順番と目安の時期◆
乳歯の名前 | 上あご | 下あご |
---|---|---|
乳中切歯(にゅうちゅうせっし) | 7~8歳 | 6~7歳 |
乳側切歯(にゅうそくせっし) | 8~9歳 | 7~8歳 |
乳犬歯(にゅうけんし) | 11~12歳 | 9~11歳 |
第一乳臼歯(だいいちにゅうきゅうし) | 9~11歳 | 10~12歳 |
第二乳臼歯 | 9~12歳 | 11~13歳 |
※生え変わりの時期には個人差があり、この表は平均年齢をもとにした目安です。
歯の生え変わり時期は個人差がありますが、歯が生え変わる順番はある程度の規則性があります。
永久歯の生え変わりの順を、番号をふったイラストで見てみましょう。
※生え変わりの時期には個人差があり、この表は平均年齢をもとにした目安です。
下あごの中切歯と第一大臼歯はほぼ同じ時期に生え変わるので前後しますが、それ以外の歯はおおよそこの順番通りに永久歯が生えてきます。
◆永久歯が生える順番と目安の時期◆
永久歯の名前 | 上あご | 下あご |
---|---|---|
1番:中切歯(ちゅうせっし) | 7~8歳 | 6~7歳 |
2番:側切歯(そくせっし) | 8~9歳 | 7~8歳 |
3番:犬歯(けんし) | 11~12歳 | 9~10歳 |
4番:第一小臼歯(だいいちしょうきゅうし) | 10~11歳 | 9~10歳 |
5番:第二小臼歯 | 10~12歳 | 10~12歳 |
6番:第一大臼歯/6歳臼歯 | 6~7歳 | 6~7歳 |
7番:第二大臼歯 | 12~13歳 | 11~13歳 |
8番:第三大臼歯/親知らず | 17~21歳(生えない人もいる) | 17~21歳(生えない人もいる) |
※生え変わりの時期には個人差があり、この表は平均年齢をもとにした目安です。
そもそも、子供の歯はどのようにして大人の歯に生え変わっているのでしょうか。
少し「歯の話」も紹介させてください。
Q.そもそも、歯はどうやって生え変わるの?
A.永久歯の頭が、乳歯の根っこを溶かしながら出てくる!
- あごの中に、永久歯のもとになる歯胚(しはい)ができ、時間をかけて成長する
- 永久歯の歯冠(歯茎から外に出る歯の頭の部分)が完成し、歯根(歯茎に埋まる歯の根の部分)も作られ始めると、破骨細胞(はこつさいぼう)が乳歯の歯根を溶かすよう働く
- 乳歯の歯根が溶け、支えがなくなり抜け落ちると永久歯が出てくる
Q.なぜ子供の歯(乳歯)が生えるの?永久歯だけでいいのでは?
A.永久歯は、作るのに時間がかかるから。乳歯は子供にとってもメリットがいろいろ!
硬く丈夫な永久歯は、充分成長するのに5年以上の月日がかかります。
しかし赤ちゃんは生後1年程度で母乳やミルク以上の栄養が必要になるため、食べ物をきちんとかみ砕ける歯がないと困るのです。
そこで、永久歯が育つまで代わりに活躍するのが「乳歯」!
永久歯は「親知らず」を入れてすべて生えそろうと32本あるのに対し、乳歯は20本。小さな子供のあごにもおさまりやすい本数で、1本1本のサイズも永久歯に比べ小さいのが特徴です。
そのため、乳歯のうちはすきっ歯であることが正常。心配しなくて大丈夫です。
乳歯のうちにすき間がないと、永久歯が生えそろうためのすき間が足りず、歯並びが悪くなってしまう可能性があります。
もちろん、あごの大きさも成長するので、「すき間がないのは必ず歯並びが悪くなる」というわけでもありません。
永久歯への生え変わりが始まったら、歯並びをよく観察していくことが大切ですね。
また、乳歯の主体となる象牙質や、外側をおおうエナメル質の厚みは永久歯の約半分程度。その分やわらかいので、子供が咬み合わせを整えようと無意識に歯ぎしりをしたときなどに、適度にすり減りやすくなっています。
まさに「子供のための歯」が乳歯なのですね。
生え変わりは遅い方がいい?成長のスピードで注意点はある?
歯の生え変わりは個人差が大きいもの。だから、生え変わる年齢が早い、遅いがあって当たり前なんです。
ただし、時期は様子見で良くても「きちんと生え変わらなかった場合」については、注意が必要かもしれません。どんなケースが当てはまるか、確認しましょう。
歯科クリニックで相談したい心配なケース
歯の生え変わりの年齢を迎えたお子様が、このような症状で困っていたら、歯科クリニックに相談することをおすすめします。
歯科クリニックなら、レントゲン撮影で乳歯や永久歯の詳しい状態が確認できるからです。
乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきた
あごが小さく永久歯が乳歯の真下に入る余裕がなかった場合、乳歯の根っこを破骨細胞がうまく溶かせず、なかなか抜けないことがあります。
すると永久歯が乳歯の横や裏からがんばって出てこようとしてしまい、乳歯が邪魔になって正しい場所に生えることができません。
歯並びが悪くなってしまうリスクがあるため、乳歯の抜歯が必要かどうか、歯科クリニックで相談しましょう。
左右どちらかの乳歯だけがいつまでも抜けない
基本的に、乳歯から永久歯へは左右対称で生え変わります。
左右どちらかだけの乳歯が抜けずに残ってしまう、グラグラもしてこないなどの症状があった場合、過剰歯(かじょうし)という本来はない余分な歯があるケースも。
レントゲンで確認してみないことにはわからないため、歯科クリニックで相談するのがおすすめです。
乳歯がむし歯(虫歯)でボロボロでうまく抜けない、揺らせない
乳歯が深いむし歯になり、歯冠(歯茎から出ている部分)がほとんどなくなっているような状態や、ボロボロで歯がキレイに抜けそうにない時は、無理に抜くことはNG。
途中で折れたり、上手く抜けなかったりするリスクがあるためです。歯科クリニックで処置をしてもらいましょう。
◆乳歯のむし歯のリスク◆
乳歯はむし歯になっても「どうせ生え変わるから…」と放置されてしまうこともありますが、実は乳歯のむし歯にはさまざまなリスクがあります。
- むし歯ができやすいお口の環境になり、永久歯もむし歯になりやすくなる
- むし歯で乳歯がなくなると、あいた空間に左右の歯が倒れ込み歯並びが悪くなる
- むし歯の痛みなどで正常に噛むことができず、あごの発達に悪影響が出る
- むし歯の膿が永久歯の発育を邪魔するため、発育不良な永久歯になる可能性がある
健康な永久歯は、健康な乳歯があってこそ。
もし、むし歯になってしまったら、早めに治療して健康な歯を保ちましょう。
乳歯が抜けた後永久歯が生えてこない
一般的に、乳歯が抜けた後も永久歯が出てくるまで3ヶ月程度かかります。
歯茎が厚くなかなか永久歯が出てこれない場合などでは、1〜2年かかることも。しかしこの期間ずっと待っているのは少し心配ですよね。
歯科クリニックでは、レーザーなどで歯茎を少し切り、永久歯が出てきやすいようにする処置が可能。
レントゲンで永久歯がどんな状態になっているかも確認できるので、半年たっても永久歯が生えてこない場合は一度歯科クリニックに相談してみましょう。
ただし、まれに「過剰歯」があるケースや、そもそも「永久歯がない」ケースも。詳しくは中高生になっても永久歯が生えてこないときに疑う症状の項目でご紹介しています。
思春期を過ぎても乳歯が残っている
乳歯が抜ける様子もなく思春期まで残っていて、さらに永久歯が生える様子もない場合、「そもそも永久歯がない」ということが考えられます。
永久歯がないので乳歯の根っこを溶かすための「破骨細胞」が働かず、乳歯がいつまでも抜けないのです。
永久歯がない=先天性欠如については、次の項目「中高生になっても永久歯が生えてこないときに疑う症状」で詳しくご紹介します。
中高生になっても永久歯が生えてこないときに疑う症状
中高生になっても乳歯が生えたままだったり、もともと乳歯がない場所の奥歯(第一大臼歯/6歳臼歯より奥の歯)が生えてこなかったりする場合、このような原因が考えられます。
先天性欠如
生まれつき永久歯がないケース。
中央の前歯から2番目の側切歯や、5番目の第二小臼歯で起こる割合が高く(第三大臼歯/親知らずを除く)、およそ10人に1人の子に「足りない歯」があるのです(※)。
※日本小児歯科学会学術委員会:日本人小児の永久歯先天性欠如に関する疫学調査による
この場合、方法の1つとして乳歯を抜かず、永久歯の代わりとして使うことがあります。
乳歯は永久歯に比べやわらかいため20~40歳で抜け落ちることがほとんどですが、その後は歯科クリニックで、欠如している歯を補うためのブリッジ・入れ歯・インプラントなどの欠損治療も可能です。
埋伏歯(まいふくし)
永久歯そのものは存在しているものの、あごの骨や歯茎に埋まったままの歯のこと。
代表的なものに第三大臼歯(親知らず)があります。
周囲の歯に悪影響がないケースでは、そのままにすることも。しかし、歯並びや咬み合わせにトラブルがあったり、炎症を起こしたりするならば抜歯などの処置が必要です。
埋伏歯の状態を詳しく知るためにも、歯科クリニックで診てもらいましょう。
過剰歯(かじょうし)
通常の歯の本数よりも多くできてしまった歯のこと。
過剰歯があるとスペースが足りず、本来生えるはずの永久歯が出てこられない場合があります。
歯科クリニックでの抜歯による処置が基本ですが、永久歯の並びや歯の神経に影響がないか、経過を観察していくこともあります。
将来の歯並びの良し悪しを決める?!生え変わり時期のお口ケア
歯が生え変わる、乳歯と永久歯が混在している時期を「混合歯列期」と呼びます。
混合歯列期のお口のケアは、永久歯の歯並びにも影響するためとても大切。
正しい歯みがきの仕方や、生え変わりが終わるまでに治しておきたい「歯並びに影響するお口周りの癖」についてチェックしましょう。
念入りな歯みがき(歯磨き)が必要な時期…でもデコボコして磨きにくい
生え変わり前の乳歯はやわらかく、むし歯菌が生み出す酸に溶けやすいのでむし歯リスクが高い歯。ていねいな歯みがきが大切です。
実は、生え変わったばかりの永久歯もまだ未完成でやわらかく、むし歯になりやすいのです。
むし歯になりにくい強い歯にするためには、歯が成熟し充分に硬くなるまでの2〜3年、つまり生え変わりの時期こそしっかりケアすることが重要。
しかし、生え変わりの時期は歯が抜けてすき間があったり、まだ生えかけの永久歯があったりして、歯並びがデコボコして磨きにくい状態です。
そんな生え変わりの時期の歯みがきのポイントを見てみましょう。
- 生えかけの歯は背が低いので、歯並びが上下にデコボコして歯ブラシが届きにくい。横から歯ブラシを入れ、1本ずつていねいに磨く。
- 乳歯が抜けてすき間ができた両隣の歯は、汚れや歯垢がたまりやすい。抜けているところに歯ブラシを入れて、両側の歯を磨く。
- 歯並びが前後にデコボコしているところは、歯ブラシをたてにして1本ずつ磨く。
また、むし歯菌が生み出す酸に負けない強い歯に育てるためには、歯科クリニックでフッ素を塗布してもらったり、フッ素入りの歯磨き粉を使ったりするのがおすすめです。
生え変わり時期に治しておきたい口腔悪習癖
子供の歯並びを悪くしてしまう原因の1つが「癖」です。例えば、お子様にこのような癖はありませんか?
- 指しゃぶり
- 爪を噛む
- 口呼吸・いつも口が開いたままの「お口ポカン」
- 歯のすき間に舌を入れ込んだり、舌の位置が正しくなかったりする「舌癖」
歯の生え変わりの時期になっても、このような悪いお口の癖=悪習癖が続いているなら要注意。そのままにしていると、出っ歯などの悪い歯並びになることも。
そんな悪習癖は、できるだけ早いうちに改善することが大切。キレイラインKIDS(キレイラインキッズ)が悪習癖改善のお役に立てるかもしれません。
キレイラインKIDS(キレイラインキッズ)は、お子様の時期だけにできる小児用治療プログラム。
3歳~12歳(※)のお子様の悪習癖を改善に導き、永久歯が正しく生えそろう土台づくりをサポートします。
※初診時年齢は3歳~11歳、3歳~5歳は反対咬合の症状のみ適応。顎関節に症状があるお子さまは適応外です。
※キレイラインKIDS適応外と診断されても、年齢や症状によっては他の治療法のご提案が可能な場合があります。詳しくは提携クリニックにご相談ください。
※近い年齢で初回検診の受診を強く希望される場合は、予約フォーム内【その他・ご希望等】に記入のうえ、提携クリニックとご相談ください。
キレイラインKIDSについて、詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
早めに相談したい!という方は、下のボタンから初回検診をご予約ください。
※下記の親権者同意書に親権者がサインし、印刷して初回検診時にご持参下さい。親権者同意書がない場合は初回検診を受けることができませんので、ご注意ください。親権者同意書はこちら
※お子様の検診は、保護者の同伴が必要です。
※健康保険証を必ずご持参ください。
※初回検診費用として【3,300円~】がかかります。初回検診費用はクリニックにより異なりますので、予約画面にてご確認ください。。また、適応外の場合でも料金は発生します。予めご了承ください。
将来【FAQ】歯の生え変わりに関する疑問
歯の生え変わり時期の「困った」「どうしたらいい?」このようなトラブル、ありませんか?そんな疑問点を、ここで解決しましょう。
グラつきを気にして子供が触ってしまう…どうしたらいい?
乳歯が抜けかかってグラグラしてくると、気にして指で触ってしまいがちですが、ばい菌が中に入ってしまうことがあります。
できるだけ指で触らないよう、優しくアドバイスしてあげてください。
- かなりグラグラしているのに2週間以上抜けない
- グラグラしているせいで痛みがあり、食事がしにくい
などのトラブルがある場合は、歯科クリニックに相談するのがおすすめです。
グラグラして食事がしにくいときの対策は?
食事時間に余裕を持たせてあげたり、生え変わりの状況ごとに噛みやすい食べものを選んだりなど、配慮してあげるとよさそうです。
歯がグラグラしていると上手く噛めずに食事がしにくかったり、やわらかいものを好んで食べがちになったりします。
食べるのに時間がかかるため、お子様本人も少し大変な時期。とはいえ、噛むことはあごやお口周りの筋肉の発育にとても大切なので、噛まずに丸のみするような癖がついてしまわないよう注意しましょう。
食事がとれないような痛みや、歯茎の腫れがある場合は歯科クリニックに相談しましょう。
歯の生え変わりが原因で発熱することはある?
歯がグラグラしたり歯が抜けた後の歯茎に汚れが入ったりすると、歯茎に炎症が起こり、それが原因で歯茎が腫れたり、熱を出したりする子もいます。
炎症が落ち着けば腫れや発熱もおさまるので、まずは様子を見ましょう。高熱や痛みを伴う場合は、歯科クリニックに相談してください。
抜けた乳歯は、どう保管するのが正解?
抜けた乳歯を記念に取っておきたい場合、殺菌のためにオキシドールに1日漬けてから水でよく洗い、歯についた歯肉や血液などを取り除き、しっかり乾燥させてからケースに保管しましょう。
どこの歯が抜けたかわかるように、歯ごとに保管する場所がわかれている「乳歯ケース」も市販されていますよ。
保管するのではなく、風習にならうというパターンもあります。
よく言われるのは「上の歯が抜けたら縁の下へ、下の歯が抜けたら屋根の上に投げると丈夫な永久歯が生えてくる」というもの。
「うちマンションだから、屋根まで届かない…」というご家庭もあるかもしれませんが、あくまでおまじない。お子様と一緒に、いい歯が生えてくるのを願いましょう。
生え変わり時期は子供それぞれ!毎日チェックをしながら見守ろう
歯の生え変わりは本当に個人差が大きく、「これが完璧な生え変わりです」と言えるものはありません。
だからこそ、子供のいちばんそばで成長を見守っている親御さんのサポートがとても大切。
マメにお子様のお口の中をチェックして、腫れたり痛がったりなどの異常がないか見てあげてくださいね。
歯科クリニックに相談したい心配なケースと、生え変わりの時期には直接的な関係はありません。
そのため、「周りの子は生え変わっているのに、うちの子はなかなか生え変わらない」「早すぎるかも」ということに大きな心配をする必要はありません。
しかし、乳歯が抜けていないのに永久歯が生えてきてしまったなど、「おかしいかも…」と感じることがあれば、生え変わりの時期に関係なく歯科クリニックに相談することが大切です。
ぜひ歯科クリニックをもっと身近に、お子様の成長を見守っていくのに役立ててください。
※本記事は2024年4月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
※保険適用外の自由診療となります。
※掲載している料金はすべて税込み価格です。