キレイライン公式ブログ担当の小田です。
マウスピース矯正に興味があっても、
「マウスピース矯正では装置の自己管理が必要って聞いたけど、ちゃんとできるかな」
「寝るときちゃんとつけていれば、日中すこしくらい外していても問題ないよね?」
「装着時間の約束が守れないとどうなるの?」
とさまざまな不安がありますよね。
マウスピース矯正では1日の中でどれくらいつけていなければならないのか、時間が決まっているのです。
しかし、マウスピース矯正といってもいくつかの種類があり、ブランドによって装着時間が変わります。
装着時間が足りないとさまざまなリスクがあるため、決められた装着時間を守りながら治療を進めて、思うように歯を移動させたいですよね。
今回は、マウスピースの装着時間が守れなかったときに起こるリスクや、装着時間を守れるようにするコツについて詳しく紹介します。
マウスピース矯正に興味のある方は必見ですよ。
マウスピース矯正では1日17~22時間の装着が必要
ひとことでマウスピース矯正といっても、じつはさまざまな種類があり、それぞれ装着時間が違います。
一般的には1日のうち17~22時間装置をつける必要があり、歯みがきや食事の時間以外はほとんど装着して過ごすものです。
ここでは装着時間が長時間な理由やキレイライン矯正、インビザラインの装着時間について詳しく紹介します。
どうしてこんなに長時間の装着が必要なの?
マウスピース矯正は1日のほとんどの時間を装置をつけていなければならないので、「どうしてこんなに長時間つけなきゃいけないの?」と不思議に思う方もいるかもしれませんね。
マウスピースを長時間つけるのにはちゃんと理由があるのです。
マウスピース矯正は、1つのマウスピースを使ってすこし歯を動かしては、次のステップのマウスピースに交換していくといった動きを繰り返して治療するものです。
24時間常に装置を着け、歯を移動させているワイヤー矯正とは違い、患者さま自身でマウスピースを着け外しするため、装置を外しているときには歯を移動させる力が加わりません。
そのため、治療計画どおりに歯を移動させるためには、1日17~22時間の装着時間を守ることが不可欠です。
できるだけ早く歯を理想的な位置に動かすためにも、マウスピースは忘れずにつけるようにしてくださいね。
キレイライン矯正・インビザラインの場合は何時間くらい?
キレイライン矯正とインビザライン、どちらも見た目は同じようなマウスピース矯正ですが、それぞれ装着時間が違います。
キレイライン矯正 | インビザライン |
---|---|
1日20時間以上 | 1日20~22時間以上 (クリニックによって異なる) |
インビザラインの場合はクリニックや歯科医師の方針によって異なり、1日20~22時間と幅があります。
マウスピースの装着時間を守らないとどうなる?起こりうるリスクを解説
「1日20時間以上もマウスピースをつけてないといけないなんて大変そう…」
「少しくらい着けなくても大丈夫なんじゃない?」
と歯科医師から指示された装着時間を守らずに、つけていない時間が長くなると起こりうるリスクがあります。
装着時間を守らずに過ごして後悔しないように、起こりうるリスクを心に留めておきましょう。
ひとつずつ詳しくお話しします。
歯が後戻りしてしまう
歯は生えてきたらずっと同じ位置にとどまっているわけではなく、少しずつ動いています。
マウスピースをつけている間は少しずつ力をくわえて歯を動かしていますが、外しているときには歯は元の場所に戻ろうとします。
これを「後戻り」といい、後戻りがおこるとせっかく動かした歯をまた移動しなおさなければいけません。
マウスピース矯正は、個人差はありますが比較的痛みを感じにくく、見た目も目立たない歯列矯正ですが、それでもまた治療しなおすとなると悲しいですよね。
後戻りさせないためにも、指示された装着時間はかならず守るようにしましょう。
計画に沿って治療を進められず、治療期間が想定よりも長引く
マウスピース矯正は種類によって装着時間は違ってきますが、どのブランドでも装着時間を守ってはじめて治療計画どおりに歯を動かすことができます。
マウスピースを外している時間は歯を動かす力が加わらないため、治療期間が最初に想定していたものよりも長引くこととになるのです。
想定通りに治療が進まなくなると通院回数も増えたり、もう一度治療計画を立て直したりする必要がでてきたりするため、余分な出費がかかる可能性もあります。
マウスピースが合わなくなることがある
装着時間が不足して歯が思うように動かなかったり、後戻りをおこしたりして歯とマウスピースのズレが大きくなると、マウスピースがはまらなくなることがあります。
マウスピースがはまらなくなると、マウスピースを再製作する必要があります。
再製作をしている間は治療がとまってしまうほか、費用が追加でかかるケースがほとんどです。
治療期間が延びてしまう原因にもつながります。
歯の根っこが露出してしまう場合がある
マウスピース矯正は歯の移動にあわせて、決められた期間でマウスピースを替えていきます。
しかし、装着時間の不足で想定したように歯が移動していないのに、無理やり次のステップのマウスピースを装着してしまうと必要以上の力が歯にかかって歯ぐきが下がる可能性があるのです。
歯ぐきが下がると歯根部分がでてきてしまい、むし歯や歯周病の悪化だけではなく知覚過敏になりやすくなります。
さらに、歯と歯のあいだに三角形のすき間ができて歯が長くみえるといった見た目の面でもデメリットがあるため、注意が必要です。
マウスピースの装着時間を守るためにできる3つのこと
計画通りに歯を動かしてキレイを目指すために、マウスピースの装着時間を守ることはとても大切です。
「忙しい日々だから、マウスピースをつけ忘れたりしないかな?」
「装着時間の自己管理ってどうやればいいんだろう…」
と不安になってしまいますよね。
ここでは、マウスピースの装着時間をしっかり守るために普段の生活のなかではじめられる方法をお伝えします。
「装着時間を守らなくちゃ!」
とプレッシャーを感じることなく、気軽にできそうなものからお試ししてみてくださいね。
規則正しい生活リズムを心がける
マウスピースをつけるタイミング・外すタイミングは、食事・間食・歯みがきのときです。
そのため、規則正しい生活リズムを心がけて、マウスピースの着脱を毎日のルーティンとしていつも同じ時間になるようにしましょう。
スマートフォンのアラーム機能を活用する
マウスピース矯正をはじめたばかりのときは、とくにつけ忘れやすいです。
そこで、毎日そばにあることが多いスマートフォンのアラーム機能を活用するのもおすすめ。
マウスピースを外したときにつけ忘れないようにアラームを設定することもできます。
また、歯みがきをしてから寝るまでの時間にアラームを設定しておけば、就寝時のつけ忘れを防ぐことが可能です。
就寝時にマウスピースをつけ忘れると、1日17~22時間の装着時間が足りなくなる可能性が高いので忘れないようにしてくださいね。
check✓
マウスピースの装着時間などを管理できる専用アプリも便利
マウスピースの装着時間を守る秘訣はいくつかありますが、じつは簡単に管理するための専用のアプリもあります。
例えば、「TrayMinder」というアプリは、経験豊富な歯科医師が開発したマウスピース矯正の管理ができるものです。
このアプリでは、治療が終了するまでのカウントダウン、次のステップへの交換時期、通院日、そしてマウスピースの装着時間を確認できるタイマー機能があります。
特に装着時間の不足や交換時期などは非常に重要な部分。まさにかゆいところに手が届くアプリです!
予備で1つ前のマウスピースを持ち歩く
※画像はキレイライン矯正のマウスピースです。
マウスピースを失くしたり、壊したりして使えなくなったときの予備として、1つ前のステップのマウスピースを常に持ち歩くのもおすすめです。
なお、マウスピースをバッグに入れて持ち歩くときにはかならず専用のケースに入れて破損を防ぎましょう。
今着けているマウスピースにもしものことがあっても、予備があれば何も装着していない時間を短くして、歯の後戻りを防ぎやすくなります。
ただし、前のステップのマウスピースでは歯を移動させることはできず「何もつけていないよりはマシ」といった程度なので、使用中のマウスピースが使えなくなったときにはなるべく早く歯科医師へご相談くださいね。
マウスピースの装着時間を守れなかった時は担当医師に相談しよう
時間管理に気をつけていても「つけ忘れて遠出してしまった」「すぐに帰るつもりだったのに思ったより長く外出してしまった」と思いがけずに装着時間を守れないときもあるかもしれませんね。
そんなときには、自己判断せずに歯科医師へご相談ください。
お口の中の状態を確認して、場合によっては治療計画を練り直したり、マウスピースを再製作したりなど、歯科医師が患者さまに合わせた対処・提案をします。
check✓
自己管理が難しく感じるなら別の選択肢も
「マウスピース矯正を始めたはいいけど、忙しくてマウスピースの装着時間を管理しきれない」
「装着時間が長くて意外と大変」
といったマイナスな気持ちになっている患者さまもいるかもしれません。
しかし、歯列矯正はマウスピース矯正だけではありません。
歯列矯正を諦める前に、ぜひ他の治療方法も知って選択肢に入れてみてください。
たとえば、ワイヤー矯正は装置をつけたまま治療を進めていくので、自己管理の必要がないのが大きなメリットです。
ただし、歯の表面に直接装置を装着するため、どうしても目立つというデメリットがあります。
マウスピース矯正は目立ちにくく痛みを感じにくい歯列矯正ですが、マウスピースの自己管理がかならず必要になるというデメリットもあります。
患者さまひとりひとりのライフスタイルが違うように、それぞれに合った歯列矯正も違います。
「私は見た目が一番大切だから、マウスピース矯正!」
「自己管理できる自信がないから、ワイヤー矯正がいいかなぁ」
なんて選び方もできますね。
ただし、お口の中の状態によっては選択できない可能性もあるので、まずはクリニックでご相談ください。
※痛みには個人差があります。
マウスピース矯正は装着時間がカギ!リズムを掴んでキレイな歯並びに近づこう
マウスピース矯正はつけ外しが可能だからこそ、装着時間を守ることではじめてキレイな歯並びを目指せます。
装着時間が足りないと、治療計画どおりに歯を移動させられずに治療期間が延びるだけではなく、マウスピースの再製作が必要になる可能性もあるのです。
装着時間を守れなかったときには、できるだけ早めに歯科医師へご相談ください。
早めに相談すれば後戻りを最小限にでき、お口の状態にあった対応をしてもらえますよ。
マウスピース矯正は患者さまご自身でつけ外しができるため、治療前と変わらずに食事を楽しめて歯みがきもしやすいというワイヤー矯正にはないメリットがあります。
マウスピース矯正を始めたら、装着時間をかならず守って理想的な歯並びを目指しましょう。
※本記事は2023年10月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。