キレイライン公式ブログ担当の小田です。
マウスピース矯正って安い値段が魅力ですよね。
従来は歯列矯正といえばワイヤー矯正が一般的でしたが、近年では歯列矯正の世界にも先進技術が活用されるようになり、どんどん進化してきています。
マウスピース矯正は、そのなかでも費用を抑えやすく、治療中も口元が目立ちにくいことから人気の歯列矯正。
今回は、そんなマウスピース矯正の値段が安い理由と、主なマウスピース矯正ブランド10社の値段、見落としがちな注意点、選ぶときのポイントについてわかりやすく解説します。
マウスピース矯正が安い値段で治療可能な理由
マウスピース矯正について検索していると、値段が安く設定されているのを見かけませんか?
なかには10万円ぐらいのところもあり、「前歯だけなら安くできるかも!」と期待したくなるかもしれませんね。
まずはマウスピース矯正がワイヤー矯正より安い値段を実現できている3つの理由を見てみましょう。
1.治療範囲を限定して部分矯正を採用しているから
歯列矯正には、「部分矯正」と「全体矯正」があります。
- 部分矯正|主に前歯だけを治療対象とします
- 全体矯正|前歯から奥歯まで、歯列全体を治療対象とします
マウスピース矯正の値段が安いのは、治療範囲が限定的な部分矯正の場合です。
部分矯正は全体矯正より動かす歯の本数が少ないぶん、費用も抑えやすく、20万~45万円程度が目安です。
一方、同じマウスピース矯正でも、全体矯正の「インビザラインコンプリヘンシブパッケージ」の場合、重度の症状も適応範囲内となり、費用の目安は50~100万円程度と比較的高額です。
歯列矯正の費用をなるべく抑えたい方は、部分矯正で治療が可能かどうかがひとつのキーポイントとなります。
2.デジタル技術を活用してコストを削減しているから
マウスピース矯正が登場する前は、ワイヤー矯正が主流でした。
ワイヤー矯正は、歯の表面に「ブラケット」という小さな金具を取り付け、そこにワイヤーを通して歯に力をかけていく治療です。
すべて歯科医師が手作業で行うため、適応範囲が広い反面、高い技術料がかかるため、治療費が高額になりがちです。
これに対して、マウスピース矯正はデジタル技術を活用した治療法です。
3Dスキャナーで歯型を採取し、そのデータをもとに患者様の歯型に合ったマウスピースを3Dプリンターで製作します。
歯科医師の手作業に頼ることなく、コンピューターで歯を動かす距離などを精密に調整できるため、歯科医師の技術料を抑えてコストを削減しやすいのです。
3.キレイラインの場合:キレイライン独自の効果を追求したマウスピースを使用しているから
キレイライン矯正では、マウスピース1枚の効果を追求することで、短い期間で効率よく動かす設計をしています。
とくに注目してほしいのは、次の2つのポイントです。
マウスピース矯正は、決められた期間ごとに次のマウスピースに交換することで進んでいく治療です。
使用するマウスピースの枚数(治療回数)が多いほど費用もかかりますが、キレイライン矯正では、無理のない範囲で1枚あたりの移動距離を大きく設定しています。
たとえば、マウスピース矯正のパイオニア的ブランドであるインビザラインでは、1枚のマウスピースで移動できる量は約0.25mmですが、キレイライン矯正では0.3mmとなっています。
1枚のマウスピースでも比較的大きく動かせるため、少ない治療回数でも理想の歯並びをめざしやすいのです。
マウスピースは、患者様の口腔内にしっかりフィットすることで歯に適切な力をかけられるようになります。
そのため、治療効果を高めるためにもフィット感はとても大切。
キレイライン矯正のマウスピースは、歯科医師が作成した治療計画とデザインをもとに、国家資格を持つ日本の歯科技工士が製作しています。
歯列矯正に重要なアンダーカットやトリムラインの微調整は手作業で行っているため、フィット感にすぐれており、しっかりと歯を動かすことができます。
このように、キレイライン矯正のマウスピースは、少ない治療回数でもなりたい歯並びをめざせるように設計されています。
さらに、キレイライン矯正は治療回数に応じた料金設定になっているので、できる限り料金を抑えながらも、歯並びを整えることが可能なんですよ。
マウスピース矯正に興味がある方は、ぜひキレイライン矯正も検討してみてくださいね。
安い費用が魅力のマウスピース矯正ブランド10社を比較
LCM(格安マウスピース矯正)には多くのブランドがあります。
「いったいどれがいいの!?」と迷ってしまう方も多いと思いますが、ここでは、代表的な10ブランドの治療範囲と治療費用の目安を紹介します。
なお、マウスピース矯正ブランドのなかには奥歯も治療対象とした「全体矯正(全顎矯正)」もありますが、噛み合わせの治療は対象外となっているところがほとんどです。
あなたの症状に合った治療法を選ぶためにも、値段だけでなく、どこまで治療できるのかもチェックしておきましょう。
噛み合わせ治療に関しては、こちらで解説しています。
◆ マウスピース矯正ブランドをさらにくわしく比較した記事もあります。あわせて参考に読んでみませんか?
ブランドによって、対応できる症状や目安の費用はさまざまですね。
ただし、値段だけを見て「一番安いのにしよう!」と決めてしまうのはおすすめできません。
意外な落とし穴もあるんですよ。
安いマウスピース矯正のデメリット、見落としがちな注意点
マウスピース矯正は、装置が目立ちにくく、値段が安いなどのメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。
あとで後悔しないためにも、次の3つは契約前にかならず確認しておきましょう。
噛み合わせ改善を目的とした全体矯正ではない場合が多い
歯列矯正は歯並びをキレイに整えることを目的とした治療ですが、患者様の理想の歯並びや正常な機能を獲得するには、噛み合わせの治療が必要なケースもあります。
- 上下で噛み合わない部分がある
- 噛むと歯茎に当たってしまう
- 下の歯列が上の歯列より前に出ている
このような場合は、噛み合わせを治療しないと歯並びをキレイにすることが難しい可能性があります。
しかし、マウスピース矯正の多くは奥歯の移動はできても、噛み合わせの治療は対象としていない場合が多いです。
噛み合わせを治療しないまま無理に歯並びを整えようとしても、理想の歯並びを手に入れることは難しいかもしれません。
理想通りの歯並びにならない可能性がある
マウスピース矯正は自己管理が大切な歯列矯正ですが、人によっては自己管理が面倒に感じるかもしれません。
正しい使い方を守れないと、期待した効果が得られなくなって、理想の歯並びから遠ざかってしまうリスクがあります。
たとえば、マウスピース矯正のマウスピースは1日のほとんどの時間を装着したまま過ごす必要がありますが、歯科医師から指示された時間より装着時間が短くなってしまうと、計画通りに歯が動かなくなってしまいます。
食事や歯磨きのために外したマウスピースの再装着を忘れたり、外したマウスピースを紛失したりしないようにじゅうぶん注意が必要です。
また、契約したプランや支払方法によっては、複数のマウスピースをまとめて製作する場合があります。
このような場合、計画通りに治療が進んでいなくても、途中で治療計画の見直しができない可能性もあります。
途中解約ができないケースがある
マウスピース矯正を契約したあとで、「途中でやめたい」「もう満足したからこれで終わりにしたい」と途中解約をしたくなることもあるかもしれません。
しかし、ブランドによっては途中解約ができないところもあり、なかには、解約はできても、歯科医師の判断による解約やマウスピースに不具合があった場合に限って返金が可能というところもあります。
マウスピース矯正を契約する前に、途中解約に関する規定や返金対応しているかどうかを確認しておくと安心です。
料金だけで選ぶと危険?マウスピース矯正を選ぶときのポイント
安い値段のマウスピース矯正はたしかに魅力的かもしれません。
しかし、マウスピース矯正には値段以外にもチェックしておきたいポイントがあります。
本当になりたい歯並びと料金プランは合っているか?
歯列矯正の費用は、患者様のもともとの症状によって大きく変動します。
たとえば、広告に「○○円から~」と書いてあっても、安く治療できるのはごく軽い症状のみであることも多いです。
まずは初回の検診で、あなたの症状の重さや抜歯などの追加治療が必要となるかどうかを診断してもらい、トータルでいくらぐらいかかるかを見積もってもらうとよいでしょう。
また、クリニックによっては、分割払いやデンタルローンなどに対応しており、月々の負担を抑えることが可能なところもあります。
なるべく費用を抑えたい方は、月々の負担を減らす支払い方法が準備されているかもチェックしておきたいところです。
ちなみに、キレイライン矯正では、治療(マウスピース製作)の回数で費用が決まります。
1回の治療費は44,000円(税込)となっており、少しずつ自分のペースで治療を進めることが可能です。
また、トータルの費用を抑えたい方には、5回コース198,000円(税込)など、同じ回数を1回ずつ支払うよりも総額を抑えられるお得なコースもあります。
治療中のコミュニケーションが円滑にできるか
マウスピース矯正ブランドのなかには、矯正中の通院が不要のところもあります。
最初にまとめてマウスピースを製作してもらい、あとは計画通りに自分でマウスピースを交換していく、というシステムですが、これはメリットであると同時に、デメリットとなってしまうリスクもあります。
たとえば、歯の動きやすさには個人差があり、かならずしも歯科医師の計画通りに治療が進むとは限りません。
また、歯列矯正中に気づかないうちにむし歯や歯周病になってしまうこともあります。
定期的に通院していれば、口腔内のチェックや歯列矯正の進行具合なども確認してもらえるのでトラブルを早期に発見できますが、通院が必要ないマウスピース矯正の場合、思いがけないトラブルにつながってしまうリスクがあります。
マウスピース矯正を選ぶときは、歯科医師とコミュニケーションをとりやすいかも確認しておきましょう。
トラブルがあった際の対応は誠実か
歯列矯正中は、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。
- 口内炎ができた
- 装置が口の中に当たって違和感がある
- むし歯・歯周病になった
- 期待していたように歯が動かない
- 長時間マウスピースの装着を忘れてしまった
歯列矯正中にこのような状態になると、どう対処したらいいのか不安になるかもしれません。
すぐにクリニックに相談ができればよいのですが、なかなか予約が取れなかったり、早口で説明されてよくわからなかったりすると、さらに不安になってしまいますよね。
万一トラブルが起こったときに、きちんと対応してもらえるか、納得のいくまで説明を受けられるか、といった点も大切なポイントです。
安いマウスピース矯正がおすすめな人・向いてない人
安いマウスピース矯正は前歯に特化した部分矯正であることがほとんどです。
では、部分矯正はどのような人に向いていて、どのような人には向いていないのでしょうか?
具体的な例を見てみましょう。
部分矯正ができる人、おすすめな人
部分矯正は次のような方に向いています。
部分矯正は前歯に特化した治療なので、気になる前歯の数本だけを動かしたい場合に向いています。
しかし、部分矯正が適応となるかどうかは、見た目だけでは判断が難しいものです。
一見、前歯の数本だけを治療すれば理想の歯並びになれそうに見えても、歯を並べるためのスペースが足りなかったり、骨格や噛み合わせの治療が必要だったりして、全体矯正が必要なケースもあります。
くわしくは歯科医師がレントゲンなどの検査結果を見て判断するので、気になる方は歯科クリニックで検診を受けてみましょう。
部分矯正ができない人、向いていない人
部分矯正が向いていないのは次のような方です。
このような症状がある方は、全体矯正のほうが向いている可能性が高いです。
また、症状によっては、追加治療を提案されることもあります。
不安に思うことや疑問点があれば、積極的に質問して、納得して治療を受けられるようにしましょう。
安さが魅力のマウスピース矯正が対応可能な歯並びか相談してみよう
マウスピース矯正は安いのが大きな魅力です。
その秘密は、治療範囲を限定していることや、先進のデジタル技術を積極的に活用していることにあります。
近年では多くのマウスピース矯正ブランドを見かけますが、具体的な治療可能な範囲や値段の設定はブランドごとに異なるので、複数のブランドをさまざまな方向から比較してみるとよいでしょう。
また、マウスピース矯正には前歯を中心に治療対象とする「部分矯正」と、歯列全体を治療対象とする「全体矯正(全顎矯正)」があります。
一般的に、費用が安いのは部分矯正のほうですが、症状によっては部分矯正が適応外と診断されるケースもあります。
「私も安いマウスピース矯正でキレイな歯並びになれるかな?」と思った方は、まずは歯科クリニックで検診を受けて、あなたの歯並びの状態や治療の見込みなどを聞いてみませんか?
※本記事は2024年12月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
※保険適用外の自由診療となります。
※掲載している料金はすべて税込み価格です。