キレイライン矯正 公式ブログ担当の小田です。
これから歯列矯正を始めたい方にとって、治療の流れは事前に知っておきたいところですよね。
「歯列矯正ってどんなことをするの?」
「装置をつけるまでの流れはどんなふうに進むの?」
「治療にはどのくらいの期間がかかる?」
「費用はどのぐらいの予算を考えたらいいの?」
気になることはたくさんありますよね。
ただ、これらをいろいろ調べてみても、クリニックや歯列矯正の種類によって流れはさまざまです。
「結局どんな流れで治療が進むんだろう?」
と疑問に思っている方も多いと思います。
そこでこの記事では、一般的な歯列矯正の流れをわかりやすく解説します!
歯列矯正を始めるまでの流れや、治療開始から終了までの流れを具体的な段階ごとにお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。
初めての歯列矯正に不安を感じているあなたも、治療の順序がわかれば心の準備ができますよ!
歯列矯正の流れ:基本的な矯正治療の手順
歯科医院によって治療の手順は異なりますが、ここでは一般的な歯列矯正の流れを紹介します。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正では装置がつくまでの期間などに多少異なるところもありますが、基本的には次の流れで治療が進みます。
- 相談・カウンセリング
- お口の状態を検査
- 診断・治療計画の説明
- 治療をはじめるかの決断
- 歯科矯正治療開始前の準備など
- 歯列矯正装置をつける
- 矯正治療(動的治療)中は通院し調整
- 動的治療終了!装置を外す
- 2~3年程度の保定期間
順序に従って、それぞれにどのようなことをするのか、くわしく見ていきましょう。
【1】相談・カウンセリング
歯列矯正の第一歩はカウンセリングから始まります。
「歯医者さんに行けばすぐに矯正装置を着けてもらえるの?」
と思うかもしれませんが、矯正器具をつけるまでの期間は、思っているより長いかもしれません。
まずは歯列矯正の診療をしている歯科医院を予約して来院。
歯列矯正を検討していることを伝えたうえで、お口の中の状態を診てもらいます。
このとき、歯列のどの部分が気になるのか、どんな歯並びになりたいのか、などのお悩みをしっかりと相談することが大切です。
また、「マウスピース矯正をしたい」「来年の就職までに間に合わせたい」などのご希望があれば、伝えておくのもよいでしょう。
カウンセリングの段階で契約や抜歯をすすめられることはないので、まずは気楽に歯並びのお悩みを相談してくださいね。
【2】お口の状態を検査
歯並びのお悩みを伝えたら、次はお口の状態を検査します。
どのような検査が行なわれるかは歯科医院により異なりますが、一般的には、口腔内スキャンや、レントゲンなどの精密検査を行うところが多いです。
口腔内スキャン
口腔内スキャンは、専用のスキャナーをお口の中に入れ、スピーディに3Dデータ化する検査です。
歯列や咬み合わせを立体的に、正確に観察するために行います。
レントゲン
レントゲンは、目には見えない顎の骨格や歯根の状態を観察するのが主な目的です。
歯列矯正では幅広い範囲を観察する必要があるため、虫歯治療などの一般的な歯科治療に使われるレントゲン以外にも、矯正歯科治療に適したレントゲン装置が使用されます。
装置には、口腔内全体を1枚の画像で見ることができる「パノラマレントゲン」や、正面・側面から頭部の骨格を撮影して歯の傾き具合や咬み合わせのズレなどを観察できる「セファロ」、立体的に顎の骨などを画像化できる「CT」などがあります。
歯並びが乱れている場合、歯そのものだけに原因があるのではなく、歯列が並ぶスペースが足りなかったり、咬み合わせが正しくなかったりすることが原因となっていることも珍しくありません。
そのため、上記のような検査で歯列と骨格を観察して確認するのが一般的となっています。
【3】診断・治療計画の説明
このふたつが終わると、その結果をもとに、歯科医師が患者様に適した治療方法を説明します。
歯列矯正の治療範囲は次の2種類があります。
- 部分矯正
前歯の数本だけを整える治療 - 全顎(全体)矯正
奥歯を含めた歯列全体を大きく動かして整える治療
また、矯正装置も主に2種類あります。
ワイヤー矯正
昔から一般的に行われているワイヤーを装着する方法です。
ワイヤーによって大きな力をかけられるだけでなく、さまざまな方向に歯を動かすことができるため、幅広い症状に対応が可能です。
マウスピース矯正
装着していても口元が目立ちにくいことで人気の装置です。
さまざまなブランドがあり、対応できる症状もブランドごとに異なります。
カウンセリングや検査結果をもとに、患者様の症状に合った治療方法を歯科医師が選択して治療計画を作成します。
治療計画に基づいたおおよその治療期間や費用の見込みなども聞くことができますよ。
【4】治療をはじめるかの決断
歯科医師から治療計画などの説明を受けたら、歯列矯正の治療を始めるかどうかを決めます。
このとき、次のポイントを検討して考えるとよいでしょう。
Point!
- 提案された治療方法に納得できるか
- 費用は予算内におさまりそうか
- 定期的に通院できる治療期間か
説明を聞いて疑問に思うところがあれば、遠慮なく質問しましょう。
なお、治療を始めるかどうかは、かならずしも当日決めなければならないわけではなく、クリニックによっては自宅に帰ってからゆっくり考えることができるところもあります。
「まずは相談だけしてみたい」
「自分の歯並びの状態を正しく知りたい」
と考えている方や、当日すぐに決断することが難しい場合は、自宅に帰って考えることができるクリニックを選ぶとよいでしょう。
ここまでが初回検診で行われることです。
初回検診は健康保険適用外となるため、費用はクリニックによってまちまちです。
気になる方は予約時に料金を確認しておくと安心です。
【5】歯科矯正治療開始前の準備など
歯列矯正の装置を着けるまでには、いくつかの準備が必要です。
患者様の症状やクリニックの治療方針により多少異なりますが、一般的には、次のことを行います。
むし歯の確認と治療 | むし歯の治療をすると、歯の形が変わってしまうことがあります。 そのため、むし歯の有無を確認し、むし歯が発見された場合には歯列矯正より優先して治療を行います。 |
歯のクリーニング | 歯の表面の汚れを取り除きます。 |
抜歯 | 歯列がキレイに並ぶためのスペースが足りない場合は、抜歯をしてスペースを作ります。 必要と診断された場合のみ行われます。 |
歯型の採取 | マウスピース矯正で治療する場合は、患者様ひとりひとりの歯型に合ったマウスピースを作ります。 マウスピースを製作するために歯型を採取します。 |
【6】歯列矯正装置をつける
準備が整ったら、いよいよ矯正装置を装着します。
ただし、装置をつけるまでの流れは、ワイヤー矯正かマウスピース矯正かによって大きく異なります。
ワイヤー矯正の場合
ワイヤー矯正の場合は、歯科医師がひとつひとつ段階を踏んで手作業で矯正器具を装着します。
具体的には、次の順序で進みます。
- ワイヤーを取り付けるための「ブラケット」という小さな金具を歯の表面に装着します。
- 歯科医師が患者様に合うようにワイヤーの調整を行います。ワイヤーはあらかじめ曲げられており、そのワイヤーが元に戻る力を利用して歯を動かしていきます。
- ブラケットに調整したワイヤーを通します。
- 通したワイヤーが外れないように、細いワイヤーで結んで固定します。
技術を要する細かな作業となるため、どの段階でも装置がつくまでには長い時間がかかる可能性があります。
マウスピース矯正の場合
マウスピースはオーダーメイドで製作されるため、型採りから受け取りまでに数週間程度かかります。
マウスピースが完成したら再度来院し、装着方法やお手入れの仕方などをレクチャーしてもらってから、マウスピースを受け取ります。
なお、マウスピース矯正ブランドのひとつであるキレイライン矯正の場合、受け取りは約3週間後以降が目安です。
マウスピースは、歯科医師の指示のもと国家資格を持つ歯科技工士が丁寧にデザイン・製作します。
また、完成したマウスピースを初めて受け取るときには、マウスピースの洗浄剤、ホワイトニング剤(※)など、マウスピース矯正に必要なものが入った「初回セット」もお渡ししています。
※キレイライン矯正をご契約いただいた場合、ホワイトニング剤最低1本が料金に含まれます。
※アタッチメント(追加治療)との併用はできません。ホワイトニング剤の使用タイミングは歯科医師までご相談ください。
※16歳未満の方へのホワイトニングは推奨しておりません。そのため、年齢によってはホワイトニング剤のお渡しを控えさせていただく可能性があります。
マウスピース矯正に興味がある方は、お気軽にキレイライン矯正提携クリニックの初回検診でご相談くださいね。
◆ キレイライン矯正の初回検診からマウスピースお渡しまでの流れは、こちらでくわしく紹介しています。
【7】矯正治療(動的治療)中は通院し調整
矯正装置で歯を動かす治療を「動的治療」といいます。
動的治療中は、治療計画どおりに歯が動いているか、口腔内に異常はないか、などを確認したり、歯のクリーニングをしたりするために、定期的に通院することが必要です。
また、矯正装置によって、次のことを行います。
ワイヤー矯正の場合
ワイヤー矯正の場合は、治療によって歯が動いたぶん、ワイヤーの調整を行います。
マウスピース矯正の場合
マウスピース矯正の場合は、通院ごとに新しいマウスピースを製作するケースと、まとめてマウスピースを製作するケースがあります。
次のマウスピースが準備されていなければ、新たなマウスピースを製作するために再度歯型を採取します。
なお、通院間隔は歯科医師の治療方針などにより異なりますが、1~2ヶ月に1回程度という頻度のところが多いようです。
【8】歯を動かす治療終了!装置を外す
動的治療が終わると、矯正装置を装着する必要がなくなります。
ワイヤー矯正をしている方は歯科医院でワイヤー装置を外して動的治療の終了となります。
マウスピース矯正の方は、歯科医師に指示されたタイミングでマウスピースの装着を終了します。
歯列矯正の治療が終わるまでの期間については、こちらで解説しています。
【9】2~3年程度の保定期間
ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、動的治療が終わった後はまだ歯の根っこが動きやすいため、元の位置に戻ってしまう「後戻り」の可能性があります。
そのため、歯列を固定させるために「リテーナー」という保定装置を装着することが推奨されています。
リテーナーの装着が必要な期間はクリニックにより見解が異なりますが、2~3年程度としているところが多いようです。
また、リテーナーの種類も
- ワイヤー型
- マウスピース型
- プレート型
など、いくつかの種類があります。
キレイライン矯正では、ワイヤー型とマウスピース型を提供しており(※1)、それぞれに次のような違いがあります。
ワイヤー型 | マウスピース型 | |
---|---|---|
特徴 | 12本の前歯の裏に、細いワイヤーを接着して固定。歯の裏側に装着するため目立ちにくく、着け外しの必要がありません(※2)。 | 樹脂製の透明なマウスピースタイプで、見た目は矯正用のマウスピースとほぼ同じ。目立ちにくく、外して食事や歯みがきができます。 |
耐用期間(※3) | 36ヶ月程度 | 24ヶ月程度 |
キレイライン提携クリニックの提供価格 | 上下セットで6.6万円 | 上下セットで2.2万円 |
※2:歯石やむし歯のリスクを防ぐため、3カ月ごとの歯のクリーニングと3年ごとのワイヤー型リテーナーの交換(いずれも有料)を必ず行ってください。
※3:素材メーカー調べ。使用状況により12カ月程度で再製作が必要になる場合もあります。変形・破損が生じた場合は、早めに新しいリテーナーの再製作をおすすめします。再製作は有料となります。
◆ リテーナーについては、こちらでくわしく解説しています。
一般的な歯列矯正の流れを紹介しましたが、キレイライン矯正の治療は次の流れで進みます。
キレイライン矯正の流れ
- 提携医院の初回検診を予約する
- カウンセリングを受ける
- 口腔スキャンやレントゲンなどの検査を受ける(※1)
★ご希望の患者様には、シミュレーション画像をお見せできるクリニックも!(※2) - キレイライン矯正を始めるかどうかを判断する(※3)
- 歯科医師の指示のもと歯科技工士がマウスピースを製作する(※4)
- マウスピースと初回セットを受け取って治療を開始する
- 計画したところまで歯が動いたら新しいマウスピースに交換する
- 歯並びに満足したら動的治療は終了
- リテーナーの装着を開始
※1:提携クリニックにより設備が異なります。また、適応と判断された患者様にのみレントゲン撮影を行うクリニックもあります。
※2:シミュレーションはキレイライン矯正による提供ではなく、提携クリニックによるサービスです。必ずシミュレーションどおりになるとは限りませんので、あくまでも「ご参考の範囲」にとどめていただくようにお願いします。
※3:初回検診当日に必ず契約しなければいけないわけではなく、持ち帰って検討することが可能です。
※3:実施されない場合、初回検診料(3,300円~)以外の追加費用は発生しません。
※3:キレイライン矯正は、まずは1回だけ試すこともできます。
※4:マウスピースは約3週間後以降で出来上がります。
◆ キレイライン矯正の初回検診については、こちらでくわしい内容を紹介しています。
歯列矯正治療が終わるまでにかかる期間は?
歯列矯正には治療範囲や矯正装置によってさまざまな種類があります。
治療が終わるまでの期間は矯正方法や治療範囲、患者様の症状などによって大きく変動しますが、ここでは編集部で調査した治療期間の目安を紹介します。
ワイヤー表側矯正 | ワイヤー裏側矯正 | マウスピース矯正 | |
---|---|---|---|
部分矯正 | 3ヶ月~1年半程度 ※症状や動かす歯の本数による | 6ヶ月~1年半程度 ※症状や動かす歯の本数による | 2ヶ月~1年半程度 ※症状や動かす歯の本数による |
全顎(全体)矯正 | 1年~3年程度 | 1年半~3年程度 | 1年~3年程度 |
※治療期間はあくまでも目安です。装着する矯正装置の種類や、治療の範囲、歯の状態、年齢等により大きく変わります。
※保定治療期間は含みません。すべての矯正歯科治療において、治療終了後は後戻りを防ぐため保定治療が必要です。
◆ 歯列矯正の治療期間については、こちらでくわしく解説しています。
歯列矯正でかかる費用は?矯正装置ごとの費用感
歯列矯正は健康保険適用外のため、費用が気になる方も多いのではないでしょうか。
歯列矯正の費用は、矯正装置や治療範囲、治療期間などによってさまざまですが、ひとつの例として、編集部で調査した目安を紹介します。
ワイヤー表側矯正 | ワイヤー裏側矯正 | マウスピース矯正 | |
---|---|---|---|
部分矯正 | 15万~60万円程度 | 30万~70万円程度 | 20万~45万円程度 |
全顎(全体)矯正 | 50万~90万円程度 | 90万~140万円程度 | 40万~100万円程度 |
◆ 歯列矯正の治療費用については、こちらでくわしく解説しています。
治療開始から終了までの流れを知り、安心して歯列矯正をはじめよう
この記事では一般的な歯列矯正の流れをお伝えしましたが、歯列矯正はカウンセリングを受けることが第一歩です。
カウンセリングや検査を受けて、歯科医師の見解を聞いたうえで治療を始めるかどうかを決められますよ。
歯列矯正を考えている方は、まずは歯並びのお悩みを相談してみませんか?
また、キレイライン矯正では、無料で初回検診を受けられる提携クリニックもあります。
マウスピース矯正に興味がある方や、いくつかのクリニックを比較検討してみたい方は、ぜひお気軽にキレイライン矯正の提携クリニックにご相談ください。
◆ 初回検診を無料で受けられる提携クリニックはこちらで紹介しています。
※本記事は2024年4月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
※保険適用外の自由診療となります。
※掲載している料金はすべて税込み価格です。