キレイライン矯正公式ブログ担当「小田」です。
どのような正治療でも、治療期間が終わったら、リテーナーが不可欠です。
「リテーナーって何?」
「絶対つけなきゃいけないの?」
という方向けに、この記事ではリテーナーについてお伝えします。
リテーナー(保定装置)って何?
※マウスピース型リテーナー
リテーナーとは、きれいに整ったあとの歯並びを今の位置で固定させるための装置です。「保定装置」とも呼ばれます。
なぜリテーナーが必要なの?
キレイライン矯正に限らず、歯科矯正終了後に何もせずに放置していると、歯は元の位置に戻ろうとしてしまいます。これを歯の「後戻り」といいます。
歯の後戻りを防ぐのが、リテーナーの大切な役割。
歯は一生動き続けます。そのため、どんな治療方法であっても、治療が終わったらリテーナーで歯を保定することは必須。
しかも、できるかぎり長く、できれば一生、リテーナーは着けたほうが良いと言われています。
また、矯正治療が終わったばかりの歯はとくに、根っこの部分が動きやすくなっています。
せっかくお金と時間をかけてきれいにした歯並びが、少しでも後戻りしたら悲しいですよね。
歯が動きやすい期間は、とくにしっかりとリテーナーで歯を保定しましょう。
どのリテーナーを選べばいい?
リテーナーには、マウスピース型・プレート型・ワイヤー型などいろいろな種類があります。
キレイライン矯正では、患者様の治療前の症状やライフスタイルを考慮して、歯科医師が最適なリテーナーをおすすめします。
キレイラインが提供するリテーナーはマウスピース型・ワイヤー型の2種類
※ワイヤー型リテーナーのお取り扱いのない提携医院もあります。詳しくは通院される提携医院にてご確認ください。
それぞれのリテーナーの特徴や耐用期間、価格は以下をご参考にしてください。
特徴 | 耐用期間(※1) | 価格(※2) | ||
---|---|---|---|---|
マウスピース型 | ![]() | 樹脂製の透明なマウスピースタイプ ※ハードのマウスピースのようなイメージです | 24ヶ月程度 | 22,000円(上下セット)※1 |
ワイヤー型 | ![]() | 12本の前歯の裏に細いワイヤーを接着し固定するタイプ | 36ヶ月程度 | 66,000円(上下セット)※2 |
※2:歯石や虫歯によるリスクを防ぐため、3ヶ月毎の歯のクリーニングならびに3年毎のワイヤー型リテーナーの交換(いずれも有料)を必ず行ってください。
【タイプ別】おすすめのリテーナー
2つのリテーナーには、それぞれメリット・デメリットがあります。
ご希望やお口の中の状態、ライフスタイルなどによってどのタイプのリテーナーが良いか、提携医院の先生と相談のうえ検討してみてくださいね。
※マウスピース型リテーナーのお取り扱いのない提携医院もございます。詳しくは通院される提携医院にてご確認ください。
目だななさ | 歯みがきのしやすさ | 着脱の手間 | ランニングコスト | ||
---|---|---|---|---|---|
マウスピース型 | ![]() | ◎ 透明だから目立たない | ◎ 外して磨ける | × 食事や歯みがきのときは外す | △ 耐用期間24ヶ月程度(※2) |
ワイヤー型 | ![]() | ◎ 前歯の裏側に装着するため目立たない | × ワイヤーが見えにくく磨きづらい(※1) | ◎ 24時間着けたまま | △ 耐用期間36ヶ月程度 |
※2:素材メーカー調べ。使用状況により12カ月程度で再製作が必要になる場合もあります。変形・破損が生じた場合は、早めに新しいリテーナーの再製作をおすすめします。再製作は6,600円~となります。マウスピース型リテーナーの再製作費用は、提携クリニックによって異なります。
◆ マウスピース型リテーナー
他のタイプのリテーナとくらべて耐久性は低い反面、前歯の捻転改善後の後戻りを防ぐのには効果的です。
ただし、歯ぎしり・噛みしめが強い方がマウスピース型リテーナーを使用されると、圧下(歯が根っこ部分へ押し込まれる現象)の原因となります。
そのため、マウスピース型リテーナーを加工(臼歯部削合)をおすすめする場合があります。
マウスピース型リテーナーの加工について知りたい方はこちら。
◆ ワイヤー型リテーナー
3次元的にあらゆる方向に対して強力に保定できることが利点ですが、歯との接着が外れてしまったことに気づかずに過ごしてしまうと、歯が後戻りしてしまいます。
このように、ベストな保定装置というのはなく、それぞれにメリットとデメリットがあります。キレイライン矯正では、患者様の症状やライフスタイルに応じて、医師が最適な種類を診断・推奨します。
リテーナーはどうやって使うの?
では、具体的にどうやってリテーナーを使っていくのか説明しますね。
リテーナー装着期間の目安はどのくらい?
歯は加齢により一生動き続けるため、どの矯正治療方法でも可能な限り長期的な使用をおすすめします。
歯以外にも歯茎、顎の骨等も加齢とともに変化するため、リテーナーを装着することにより整った歯並びを維持できるほか、後戻りのセルフチェックも可能となります。
※矯正治療後に限らず、もともと歯並びが整っていても加齢等に伴い歯並びが悪化することがあります。
「ちょっときついな」「ゆるくなってきたな」など、ちょっとした口腔内の変化にも気づきやすく、万が一後戻りが起きた場合でも小さな修正で済みます。
※使用スケジュールには個人差があります。詳細は担当医師とご相談ください。
1日のリテーナー装着時間はどのくらい?
キレイライン矯正では、動的治療終了後1年間は20時間以上リテーナーを装着していただくようお願いしています。
歯列に後戻りが認められなければ2年目以降は就寝時含めて8時間以上、装着してください。
※歯は加齢等により一生動き続けるため、できる限り長い期間、リテーナーを装着したほうがいいと考えられています。
※ワイヤー矯正の患者様も同様となります。
保定治療期間中の通院間隔はどのくらい?
初回リテーナーの受け取りから半年後に、リテーナーチェックを行います。また、初回チェック以降も半年おきの間隔での通院をおすすめします。
保定治療期間中は、経過観察として歯列の後戻りだけでなく、歯周組織や咬み合わせなども確認いたします。
※保定治療期間中の診療には、再診料が発生します。詳細は通われる提携クリニックにお問い合わせください。
リテーナーに関するQ&A
Q1. リテーナーのお手入れ方法って?
A. 着脱可能なマウスピース型は、日常のお手入れが必要です。
お手入れ方法は、矯正用マウスピースと同じです。
Q2. リテーナーを壊した!なくした!どうしたらいい?
A. 変形・破損した場合は、お早めにキレイライン提携歯科医院までご連絡ください。
リテーナーの再製作費用は6,600円~です。(ワイヤー型の場合は、再製作に加えて再セットが必要です。)
※マウスピース型リテーナーの再製作費用は、提携クリニックによって異なります。
Q3. リテーナーがうまくはまらなくなったら?
A. リテーナーの変形・歯の後戻りが生じると、リテーナーが浮いてしまう・外れやすくなる・装着できなくなることがあります。
装着時に強い違和感を覚えたり装着できなくなったりした場合は、キレイライン提携歯科医院までご連絡ください。
診察にお越しの際は、現在ご使用している装置をすべてお持ちください。
Q4. マウスピース型リテーナーが外しにくい
A. 破損を防ぎ、長期間安心してご使用いただけるよう、マウスピース型リテーナをより丈夫な素材へ変更しました。(2021年8月)
そのため、矯正歯科治療中に装着していたマウスピースよりも硬かったり、外しにくく感じたりする場合があります。
今後もキレイライン矯正では、患者様によりよい治療を提供することを目指していきます。
リテーナーで矯正の総仕上げを
キレイライン矯正を終えられた後、リテーナー生活にも慣れて、きれいになった歯のメンテナンスにとても前向きな患者様がたくさんいらっしゃいます。
最初は「面倒だな」「続けられるかな」と思っても、矯正中のような痛みもないので「続けることで歯の後戻りを防げるなら少しでも長くつけておきたい!」と考える方が多いようです。
ぜひ皆さんも、歯科医師の先生の指示どおりにきちんとリテーナーを装着して、きれいな歯並びをずっと維持してくださいね。
※本記事は2024年4月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
※保険適用外の自由診療となります。
※掲載している料金はすべて税込み価格です。